100年時代の健康法
北村明彦(著)
/サンマーク出版
作品情報
超・長寿時代、公衆衛生医師がまとめ上げた
「健康余命」を長くする方法、集大成。
★「メタボは健康余命に影響しない」新たな知見を導いた
東京都健康長寿医療センター研究所・研究部長、初著書!
★編集に2年以上を費やし、
膨大な論文資料・調査報告・研究を徹底精査!
★平均寿命がどんどん伸びるこれから、
「健康余命」と「フレイル」が健康のキーワードに。
★フレイルとは、要介護に近づき健康余命を縮める「体の弱化」。
「3つの対策」でフレイルの予防・改善を!
今、世界の老年医学で注目される「フレイル」。
なぜ、歳をとると誰もが避けられない「心身の弱化」に、注目が集まっているのか――
それは、寿命が伸びるこれからの時代、フレイルになることは「不健康な状態で長く生きる」ことを意味するから。
そして、フレイルになる条件、フレイルを予防・改善して健康余命を長くする方法が見つかったから。
加えて、これから日本に訪れる少子高齢化と人口減少。
「人の数が減ると個人の健康にも悪影響が出る」と著者は明かす。
社会構造の変化を踏まえて、健康常識を今こそアップデートすべきとき!
世界的老年医学研究機関で研究をリードする公衆衛生医師が
膨大なエビデンスに当たり、総力を挙げてまとめた
これからの日本社会を生きるうえで必須の健康知識!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 100年時代の健康法
- 著者
- 北村明彦
- 出版社
- サンマーク出版
- 書籍発売日
- 2020.09.29
- Reader Store発売日
- 2020.09.29
- ファイルサイズ
- 10.8MB
- ページ数
- 318ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
これからの時代における、本当の健康とは何かを考えるための本です。
人生100年時代が来ると言われていますが、大事なのは健康寿命になってきます。
公衆衛生学の立場から、長期的な研究で得られたエビデンスに…基づき、「予防」の観点を重視して、体、食事、生活をどう変えると効果的かを教えてくれます。
健康に不安がある方だけでなく、今は不安を感じていない方も知っておくべきことを学べる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「『変化とリスク』を押さえる。有効な対策を打つには、仕組みやメカニズムといった『機序』の理解が必要。『この病気はどんなもの?その原因は?どのようにして起こるのか?』をまず理解し、『原因を取り除くには、この治療法がいい』と解明し、実行する。機序が理解できていれば、状況が変化しても間違った選択をせずにすむ。」
→理にかなった現状分析と対策、環境変化への対応。ビジネスでも大事なことですね。
「脳の老化が進むと、歩幅が狭くなるという分析がある。歩行は脳の運動野やそこから走る神経線維の束である白質の働きによって調整されている。歩くとは、足腰の動きのようでいて、脳の機能でもある。」
→コロナ禍の中で、歩くことがどうしても減ってしまいます。方法は考えるべきですが、意識的に歩くよう心掛けたいです。
「『自分に合うこと』を見極め、取り入れる。『健康のため』に生きるのではない。幸せに過ごすために何が必要なのかが大事。ただし、好奇心にフタをしないこと。」
→目的は何かを考える。手段を目的化しない。情報のアンテナを立てる。健康だけでなく、日常やビジネスでも大事なことですね。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・最新の健康法のエビデンスは、少人数に対して短期間に集中的に行った実験によるものが多い。公衆衛生学では、地域で様々な生活を送っている人たちに対して長期間にわたって調査・観察した結果、効果があるものを見出すのがより確かなエビデンス。
・脳の老化が進むと、歩幅が狭くなるという分析がある。歩行は脳の運動野やそこから走る神経線維の束である白質の働きによって調整されている。歩くとは、足腰の動きのようでいて、脳の機能でもある。
・公衆衛生学の重要な役割は、「病気を治す」ことではなく、「病気を予防する行動を促す」こと。感染症予防で重要なのは手洗いやマスクであるように、大切なことはごく基本的でシンプル。
〇人生100年時代の真実
・医療の発達により、「なかなか死なない」時代になった。病気になったり要介護になってから命を終えるまでの期間が延びる可能性は大きい。健康についての意識を、「病気にならないこと」から、「心身の機能」ひいては生活機能を失わないことに変えないといけない。
・「変化とリスク」を押さえる。有効な対策を打つには、仕組みやメカニズムといった「機序」の理解が必要。「この病気はどんなもの?その原因は?どのようにして起こるのか?」をまず理解し、「原因を取り除くには、この治療法がいい」と解明し、実行する。機序が理解できていれば、状況が変化しても間違った選択をせずにすむ。
〇加齢の真実
・運動しない高齢者は、筋肉量は年に体重の1%程度自然に減ると言われる。防ぐには継続的な筋トレは必要。65歳以上の人が栄養に気を付けつつ3カ月筋トレを続けても、200g程度しか筋肉は増えない。
・筋トレの際にタンパク質とビタミン、ミネラルをしっかり摂る必要がある。運動生理学では、運動後45分以内にタンパク質から効率的に筋肉が作られる。普段の食事で多様な食材を食べていれば、十分に摂ることが可能。
・脳の老化が進むと、歩幅が狭くなるという分析がある。歩行は脳の運動野やそこから走る神経線維の束である白質の働きによって調整されている。歩くとは、足腰の動きのようでいて、脳の機能でもある。
〇「危険な虚弱状態」をつくる原因
・手軽な筋力チェックとして「握力測定」は有効。握力は全身の筋力と関係していること、握力低下と死亡リスクは関連し、握力が1キロ強いと、死亡リスクが2~3%低くなることが研究で判明している。正常な数値には個人差があるので、経過を見ていき、弱ってきたら注意信号と捉えることが大事。
・薬にはメリットとデメリットがあり、理解した上で適切に用いるのが大事。多薬併用によるふらつきなどで転倒が起き、フレイルが進む「ポリファーマシー」に注意する。安価で薬が手に入ることが、多剤併用を招いている。減薬する際は、自己判断で止めず、かかりつけ医や薬剤師に相談すること。
〇「体」を変える
・筋力を高めるトレーニングは、日常に取り入れると継続しやすい。「歩く」のは、日々行っている基本的な動作。歩くことが苦にならなければ外出が億劫にならず、社会的孤立に陥らないで済む。「歩幅」を広く取ると、有酸素運動から筋トレに変わる。今より3~5㎝広げてみる。
・階段を一段一段、しっかりとかかとを着地させ、片足にきっちりと体重を乗せるように意識して上る。現役世代は1段飛ばしが効果がある。下りは負荷が大きく、関節を痛めるリスクも高めることに注意する。関節を保護する関節膜は、修復が難しい。無理はしない。
・筋トレは日中の時間帯が効果的。交感神経を刺激するため、寝る前は睡眠を妨げるおそれがあり、早朝は血圧や心臓に悪影響が出ることがある。週2回程度でよい。それ以外の日はややきつい有酸素運動を取り入れる。負荷をかけすぎず、今より10分長くするだけでよい。運動後はタンパク質の摂取を心がける。
〇「食事」を変える
・魚、油、肉、乳製品、野菜、海藻、イモ、卵、大豆製品、果物を「包括的に食べる」。10群あるが、7群を毎日食べられればOK。
〇「生活」を変える
・世の中との関わりを持つことは、健康寿命を延ばす上で不可欠。永遠に働き続けるのは無理なので、①友人、近所、親戚との「付き合い」、②町内会、自治会、老人会など「グループ交流」、③「趣味・稽古事」、④「ボランティア活動」、といったものに参加してみる。1人で参加できるかが大事。
・集団が苦手な人も、趣味・稽古事など一人で取り組める活動なら継続しやすい。男性は「誰かのため」という社会的責任が生じた時に社会参加する可能性が高く、女性はマンネリ化すると積極的になれないといった特徴を持つという研究もある。
・「笑い」はフレイル予防効果をもたらす。笑うには人との交流があったほうがいい。基本は「人との会話」。
〇100年時代の生き方
・「自分に合うこと」を見極め、取り入れる。「健康のため」に生きるのではない。幸せに過ごすために何が必要なのかが大事。ただし、好奇心にフタをしないこと。
・気力を上げるには、①1日30分「座り時間」をほかの動きに変える、②「誰か」と一緒に運動する、③運動を「半年間」は続ける、④「緑」に触れる、⑤「食事品目」を意識して増やす、といった取組が効果的。続きを読む投稿日:2021.05.14
このレビューはネタバレを含みます
全年代におすすめ。
レビューの続きを読む
高齢化が進んでいる日本で、必要なのはフレイル予防。予防は早ければ早いほど良いそう。「国民健康・栄養調査」データより、若者が歩かなくなっているとの指摘にどきりとした。
著者が予防の…ためにと示すものは、感染症と相性が悪い。人との会話、皆と集まる◯◯教室や社会参加など。
1日20分は日光に当たる。歩いたり筋トレしたりする。できることから始めて続けていきたい。続きを読む投稿日:2021.09.26
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。