ビート・キッズ Beat Kids
風野潮(著)
/講談社文庫
作品情報
「ドラムの響きは、俺の心の、花火やねん!」と、英二が叩く。七生が打つ。二人の大阪少年が、16ビートで笑って泣かせる! ――中学のブラスバンド部を舞台に炸裂する青春を、大阪弁のリズムに乗せて、涙と笑い、てんこ盛りで描いた、「パーカッション新喜劇」。講談社児童文学新人賞、野間児童文芸新人賞、椋鳩十児童文学賞……新人賞独占の傑作!
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商品情報
- シリーズ
- ビート・キッズ Beat Kids
- 著者
- 風野潮
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2006.04.14
- Reader Store発売日
- 2020.09.11
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 240ページ
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.9 (19件のレビュー)
-
ブクログ通信でオススメされたので購入した本。「音楽の世界に浸れる、、、」のような紹介でした。
裏表紙によると「児童文学新人賞三賞独占の傑作」だそうです。
ちょっとちゃらけた文体が少し苦手なのだが、風…野潮さんは初読なので、これが作家の特徴なのか、この作品特有のものなのかは解らない。児童文学によくある文体なのかも知れないけれど、あまり読んでこなかったので、これまた不明。そもそも、「子供なんだからこの子供向け児童文学を読め」って言われたら、ふつう子供は反発するよね?
ストーリーはこれまた裏表紙のとおり「二人の大阪少年が16ビートで笑って泣かせる!中学のブラスバンド部を舞台に炸裂する青春」そのもの。友人との出会いと別れ、生きがいとなる音楽との出会い。家庭での悩みなどがそつなく散りばめられており、飽きることは無いのだが、いかんせん舞台であるブラスバンド部の活動の描写が薄っぺらで、中盤のクライマックスであるドリルフェスティバルでの盛り上がりに欠けたように思う(ドリル:マーチングしながら体型を変えていく、所さんの番組とかでやってるあれです)。ブラバンの奥深さを感じさせる描写をもう少し欲しかったです。
それでも小中学生が読めば「僕も(私も)ブラバンやってみよう」となるのかも知れません。部活やサークルに入る若者が減っちゃってる昨今、子供のうちからこう言う小説で刷り込みしておくのも良いかも。ま、やるもやらないも自由なんですけどね。
あと、裏表紙は前述のとおり16ビート推しなんですけど、エイジの魂のビート(笑)「ドッタンドドタン、ドッタドッドタン」は自分の中では16ビートでは無く8ビートで再生されてしまいました。少し残念。
続きを読む投稿日:2023.12.25
読む本が無くなったので本棚を漁ってたら見つけた本。
これも奥さんのかな?と聞いてみたら、読んでないと。
子供らが買った本かもしれない。
なんてったって「児童文学」っすからねぇ(笑)
一昨日、東京への…出張だったんだけど、帰りの新幹線の中で読み始めて、浜松に着くまでにほぼ読み終えてしまいました。
でも、特別ペラペラではなく、ちゃんと普通の厚さは有るんですけどね。
それだけ読みやすいって事です。
物語の進行のテンポも良く、どんどんページをめくりたくなります。
不覚にも新幹線の中で泣いてしまったり(笑)
※最近は、本読んで泣いてしまっても別に恥ずかしい事じゃないと思うようになってきた。
大阪の中学生のブラスバンドが舞台。
初めて触った大太鼓に感激し、どんどんパーカッションにのめり込んでいく主人公。
中学生のブラスバンドって普通はパレード(行進だけ)のレベルなんだけど、生徒の一人が天才で(努力してるんだけど)、彼の指導の下、ドリルまでやってしまう。
一度も見たことのない顧問は、中学生でドリルなんて無理だ!俺に恥をかかせるのか!とコンテスト出場を辞退しようとする。
そこで、子供たちは作戦をたて、見事出場し、大学生からも大喝采を浴びる!
という展開。
なかなか痛快ですよ。
さらに、ここまでが小説の中盤。
その後は、主人公の家庭問題について。
オヤジは博打ばかり。
母親は美人で凄く優しいんだけど病気がち。
生まれてきた妹は心臓に疾患を患っている。
いわゆる貧困家庭で、部活どころじゃない生活が始まるも、友人達が励ましあっていくという。。。
ね?児童文学らしいでしょ。
でもね、面白いです。
子どもに難しい本を読め!ってたって面白くなきゃますます本を読まなくなっちゃう。
嫌いになっちゃう。
ならば、こういった本を読ませるべきじゃないかと思います。
映画にもなってるらしいです。
が、この本には続きがあって、2巻目は高校生になってから。
映画の予告を見ると、高校生活が中心なのかな?続きを読む投稿日:2023.03.30
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