青葉学園物語 空色の空の下で
吉本直志郎(作)
,村上豊(イラスト)
/こども文学館
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
青葉学園にも巣立ちの季節がめぐってきた。透と恵子、それにウーちゃんの三人がそろって社会人に・・・。
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商品情報
- シリーズ
- 青葉学園物語
- 出版社
- ポプラ社
- 掲載誌・レーベル
- こども文学館
- 書籍発売日
- 1980.05.01
- Reader Store発売日
- 2020.07.17
- ファイルサイズ
- 56.8MB
- ページ数
- 184ページ
- シリーズ情報
- 既刊5巻
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青葉学園物語の第4巻。秋から冬、中学3年の恵子や透が巣立つ春までの話。学園にいたけれど、寄宿制の聾学校へ入っていて、ふだんは仲間と遊ぶことの少なかったウーちゃん(雅夫)がこの巻では登場する。ウーちゃん…も恵子や透とおなじ中3で、3人とも学校を卒業して就職する。恵子は、婦人服の専門店に住み込みのお針子さんとして、透は食品問屋へ、ウーちゃんは表具店へ。恵子が住み込みのお針子さん、というところに『夕凪の街 桜の国』をふと思う。
社会人となって、これまで仲間や先生と話していたように思ったままをそのまま気安く話しては職場ではうまくいかないという戸惑いや、「あんなところの子だから、気をつけんとねえ」という施設で育ったことへの偏見をうける経験が、透の目をとおして描かれる。
▼あんなところという言葉が透の胸につきささった。
自分のことを、おぼえがわるいとか、とろくさいとかいわれるよりも、毎日みんなと楽しく生活している学園を、そんなふうにさげすまれ、いわれたことに、透はしんそこくやしさがこみあげてきた。(p.144)
ウーちゃんがはたらく表具屋は透がはたらく商店の近くでもあり、表具屋のおやじさんのはからいもあって、二人は配達の途中に会えば一緒にひとやすみしたり、しだいになじんでくる。透にとって、ウーちゃんと会える時間はほっとするときでもあった。ウーちゃんと道で会うと、しみじみとなつかしいような気持ちがみちてくる。そんなことは以前にはなかった。
その透とのつきあいが、ウーちゃんをほがらかにし、周囲とうちとけるようになってきたようだと、表具屋のおじさんが透に語る場面がある。「のう透くんや、雅夫はさだめし、こう思いあたったんじゃ。生きとるということはひとりじゃない。おおぜいの人のなかに生きとるんじゃと」(p.178)
その話を聞きながら、透は、恵子が学園によこした手紙を思い出す。「空がくもっているときでも、雲の上には、空色の空がひろがっています。だからわたしは、いつも空色の空の下にいます。どんなときでも明るく生きていけば、ほんとに自分のまわりが明るくなってきます。」(pp.179-180)
『さよならは半分だけ』では、寮長として頼もしい存在感のあった透も、世の中に出るとまだまだ子どもなんやなあと思った。原爆で身寄りをうしなったときに国民学校の3年だった透が中3を終えたということは、時代は1952年頃。統計資料によれば1952年の高校進学率は男子が52%、女子が42%。都市部と郡部でも差があったと思うが、全国をならせば、クラスの半数は就職、半数は進学だった時代といえる。青葉学園では透のひとつ上の弘明が高校へ進み、大学をめざしているけれど、それは例外的なように読める。施設の子どもたちの就学・進学環境と就職環境はどうなっていたのだろうと思う。続きを読む投稿日:2011.03.26
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