習近平のデジタル文化大革命 24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇
川島博之(著)
/講談社+α新書
作品情報
4億人の既得権者たる都市住民が、9億人の農民戸籍者たちから搾取しながら成長する中国の体制を守るため、習近平が確立しようとしている手法、それ「デジタル文化大革命」だ。1966年の文化大革命――それが中国に何をもたらすか、正しく見通すことができた人はいなかった。「デジタル文化大革命」が始まった2018年の状況は、1966年によく似ている。隣国である中国で新たな運動が始まった。日本人よ、注視せよ!
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商品情報
- 著者
- 川島博之
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社+α新書
- 書籍発売日
- 2018.10.20
- Reader Store発売日
- 2018.10.19
- ファイルサイズ
- 1.9MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (4件のレビュー)
-
毛沢東の時代が終わり、と小平が経済重視と共産党独裁の国家を両立させる政策を感が出した。その方向性に対して米と日本などが力を貸して世界第二位の経済力を実現させた。このとき、米も日本も極貧の国民が多数を占…める国が経済が成長し人々が豊かさを手にしたときには共産主義は自ずと消滅し西欧的な民主主義の国に近付き独裁者は抹殺されると考えていた。しかし、実際は習近平が主席になり二期目を迎えた今、共産党独裁はより強固になり独裁国家ますます強化されていく気配である。この独裁を貫く基本がデジタル文化大革命であるといのが本書の趣旨。
ウイグル自治区における弾圧政策が如何に大規模であり人権無視のものであるかが、次第に世界に漏れ出てきている。いつの間にか中国全土に監視カメラが張り巡らされ、すべての人が国家の関しの元におかれる国になってしまった。この路線はより強力に進められ、インターネットに自由は無く政権に協力的であるか従順であるかがビッグデータやAIにより全て把握される国になりつつある。
筆者は、自由の無い監視国家には早晩行き詰まりが訪れると予言する。習近平の3期目は無いだろうと...続きを読む投稿日:2018.11.19
「24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇」というサブタイトルがついている。
世界中でワクチン外交、金のばらまき、そして自国の領海だと言い張り周辺国に対してやりたい放題の中華人…民共和国だ。
そんな中国の明日は、人工の多さと経済成長と技術革新で明るい未来が待っていると見る向きあるが、一党独裁国家だけにダークな面がどうしても目についてしまう。
中国で街中の写真撮影は「超危険」と指摘している。至るところに監視カメラがあり、下手に写真を撮ると捕まる可能性がある。
実際に2018年6月9日時事通信の記事に、中国企業の依頼で温泉の探査をしていた日本人1人が、地元当局によってスパイ行為に関わった疑いで起訴された事例が載っている。
日本にいる感覚で記念撮影をすると、何をされるかわかったものではない。
ネットで使える言葉が激減として、習近平政権下での締め付けを取り上げている。ブログやネットで「習近平」という文字を書き込むことができない。この単語は「敏感詞(不適切な単語)」ということで、中国のネットでは自動的に削除される。
そういえば、「くまのプーさん」と揶揄されたこともあったので、「くまのプーさん」も禁止になっている。ドンだけーと思ってしまう。強硬に押さえつけているのは、裏を返せば相当なビビりだな。
中国共産党は、海外ニュースを国民がアクセスするのを嫌う。アラブ世界で巻き起こった「アラブの春」のように、ネットをきっかけに政権打倒につながることを恐れているからだと指摘している。
最近のニュースで、人口減少が話題になっていた。そして、子供を3人まで持てるようにしようという動きも出ている。いつまで、攻撃と口撃外交やひも付き外交を展開できるのかな。先進国になって豊かになる前に高齢化社会になりそうな中国だけに気になるところだ。続きを読む投稿日:2021.09.04
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