沸騰インド:超大国をめざす巨象と日本
貫洞欣寛(著)
/白水社
作品情報
中国と日本の間にインドが割って入り、「中印二強」時代がやってくるのはもはや時間の問題である。インドの成長で、中国の台頭によって引き起こされたものと同様の激変がアジアで起きる――。本書は、政界、経済界のみならず、庶民の生活にも深く分け入った元朝日新聞ニューデリー支局長が、チャイナ・パワーに対峙しつつインドを取り込もうとする日本の戦略を軸に、10年後、20年後のアジアと日本を考えるための手がかりを明示したルポである。
デリー・ムンバイ産業回廊(DMIC)構想など巨大プロジェクトをいくつも立ち上げ、外資を呼び込みつつインフラ整備に邁進するインド。一方、国内では、世界一ともいわれる貧富の差、カーストに基づく根強い差別、頻発する宗教・民族紛争など、深刻な社会問題を多く抱える。「ばらばらな人びとが好き勝手言い合う社会」をまとめるものはもはや国旗と国境しかないと言っても過言ではない。今のモディ政権は、国民統合の原理に薄いインド社会を「ヒンドゥー・ナショナリズム」の枠で固めようとしているが、懐につねに火種を抱えており、その足場は盤石とは言いがたい。
インドが併せ持つ、こうしたチャンスとリスクを冷徹に見極めるための視点を提供する。
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商品情報
- シリーズ
- 沸騰インド:超大国をめざす巨象と日本
- 著者
- 貫洞欣寛
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 白水社
- 書籍発売日
- 2018.05.25
- Reader Store発売日
- 2018.08.03
- ファイルサイズ
- 7.7MB
- ページ数
- 268ページ
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この作品のレビュー
平均 4.4 (6件のレビュー)
-
今のインドについて書いた本。
良い面も悪い面も両方あるが、日本とは正反対の国。
まさに沸騰というタイトルが似合う。
馴染みがない国なので、知識として読んで良かった。
以下は読書メモ:
日印関係
…インドは数年後にGDPで日本を抜いて3位に。
停電
モディ
ナレンドラ・モディ 14代インド首相
電気や道路のインフラ整備
高額紙幣の廃止、アーダール・ナンバー(日本で言うマイナンバー)、貧困層向け口座開設 キャッシュレス社会へ
モディノミクス(経済振興)とヒンドゥーナショナリズム
インド外交
中国 スリランカ、パキスタンを巡る駆け引き
インド洋 真珠の首飾り
核
教育
インド12億人のうち英語を流暢に話せるのは4% = 5000万人、意思疎通できるまで広げると20% = 2億人 割合は少ないが数は市場を支えるのに十分
州により言語が異なる 裁判所、大学は英語
英語が話せないといい仕事に就けない。
スーパー30
カースト
人種、宗教、出身等と同様のアイデンティティの1つ 民族みたいなもの 職業別
政治利用
アイデンティティ政治 カーストや宗教などアイデンティティを共有する有権者を集め他者を攻撃することで結束を図る
多様性、日本と正反対の社会続きを読む投稿日:2018.09.27
「めざましい経済成長を続ける一方で、国内にさまざまな難題を抱えるインド。そのチャンスとリスクを見極めるための視点を提供する。したたかな交渉相手とどう付き合うか?
政界、経済界のみならず、庶民の生活にも…深く分け入った元朝日新聞ニューデリー支局長が、チャンスとリスクを見極めるための手がかりを明示。」
「インド情勢。アメリカの農務省の予測では、インドのGDPが2029年に日本を抜き、世界3位になるとしています。そんなインドでは今、何が起こっているのでしょうか。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より)
目次
第1章 日印関係の今
第2章 モディとは何者か
第3章 変わるインド外交
第4章 教育―「英語・IT大国」の実像
第5章 分断社会の今
終章 日印関係とインドの将来
著者等紹介
貫洞欣寛[カンドウヨシヒロ]
1970年、広島市生まれ。1994年に朝日新聞社に入社。社会部、国際報道部、中東アフリカ総局(カイロ)勤務などを経て、2014年から16年までニューデリー支局長。2016年11月に退社し、フリージャーナリストとしてインドなどを取材。2018年2月、BuzzFeed Japan株式会社に入社、ニュースエディターに就任続きを読む投稿日:2024.01.18
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