日本人が知らされてこなかった「江戸」 世界が認める「徳川日本」の社会と精神
原田伊織(著)
/SB新書
作品情報
◆ベストセラー『明治維新という過ち』の著者が解き明かす、
明治近代が貶めた「江戸」の価値!
◆日本人なのに江戸を知らない!?
・日本人を輸出したキリシタン
・幕府は鎖国などしていなかった!
・派遣、アルバイトで成立していた大名行列
・江戸~京都約3日! 超特急の飛脚たち
◆世界が学ぶ江戸のエッセンス
今日私たちが「伝統文化」と呼んでいるものの多くは、江戸期に完成されている。それらが失われつつある現在、むしろ外国人によって日本の美点、江戸のすごさが発見されてきた。近代工業社会や資本主義の行き詰まりに対して、世界が期待するのは江戸の持続可能性やそれを実現できる価値観だ。日本人は明治近代が江戸という時代を強く否定したせいで、自らの歴史を正しく知らずにいる。土中深く埋め去られた江戸を掘り起こす!
世界でも最長にわたる平和な時代を維持した江戸――その高度な社会システムとオリジナリティに満ちた精神文化の由来を知る!
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商品情報
- 著者
- 原田伊織
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 掲載誌・レーベル
- SB新書
- 書籍発売日
- 2018.03.05
- Reader Store発売日
- 2018.03.05
- ファイルサイズ
- 1.1MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (4件のレビュー)
-
江戸の庶民の生活が、経済、環境ともに持続的なひとつの理想的な社会を形作っていたという話かと思い読み始めたが、どちらかというと、庶民生活というより幕府や政策の話だった。
著者は、明治は武力テロで国家転覆…させられたとみている。
明治以後の歴史を否定する文が多かった。
当時、鎖国という言葉をつかってこなかった、参勤交代は大名の財産を減らすために行った幕府の戦略はデマ、など幕府を倒した倒幕側が幕府を陥れるために、自分の行いの正しさを主張するために行ったと主張するが、鎖国という言葉の使い方や参勤交代の幕府側の当初の目的など、どうでもよいことで、それをもって幕府が駄目だったとはならないし、被害妄想な気がしてならない……。
江戸の人口は停滞していた、というのも、確かに人口は伸びているが、明治以後の爆発的な人口増からみれば小さいというのは変わらない事実だと思う。
ひとつのものの見方としては興味深い文章も散見されるが、根拠がよくわからない幕府賞賛と明治維新卑劣論がベースにあってやや読みにくい。続きを読む投稿日:2022.08.30
この本は相当に説得力がある。
確かに自分が小学生だった40年以上前に教わったことが絶対とは限らないのだ。
不思議なもので、歴史は過去のことだから、「過去の事実は変わらない」と思ってしまうが、そんなこと…はない。
当時の解釈だったり、その後の新事実発見などで、過去の考え方すら変わってしまう。
むしろ中高校くらいにこういう事を教えてほしかった。
・参勤交代の解釈
・鎖国の本当の意味
この本に書かれていることは、ものすごく説得力がある。
それも歴史の問題だ。
江戸徳川幕府を倒し、大政奉還する。
と言っても、実際は長州薩摩の関ケ原以前からの因縁に、朝廷が利用されただけなのだ。
この前提を知っていると、歴史の見え方は変わってくる。
つまり「参勤交代」にしても「鎖国」にしても、実は明治維新後に、徳川の江戸時代を否定するために薩長が歴史を捻じ曲げたのだ。
「あれは悪政だった。徳川の利のために行った政策だ」ということなのだ。
本書ではそのことを延々と説く。
しかも単なる説でなく、きちんとした論拠がある。
(だから説得力がある)
下記が著者の論拠だが、真実がどうなのかは本当に知りたいところだ。
<参勤交代>
徳川が諸大名の財政を逼迫させ、戦う意思を削ぐために導入した制度ではない。
各大名が徳川に取り入るために、進んで江戸に詣でたことが始まり。
大名の見栄のために、藩の財政を犠牲にしても豪華になっていった。
幕府はむしろ「豪華にして藩の財政を圧迫するな」までのお触れを出していた。
<鎖国>
鎖国というお触れ(法律)は、江戸時代には出ていない。
「鎖国」という言葉も明治以後しか使用されていない。
そして、江戸時代も長崎出島でオランダとだけ貿易していたというのも、実は間違った解釈。
貿易である藩だけ利益を独占しないように、幕府のコントロールできる藩(譜代大名)だけに貿易権を渡した。
貿易権を持つ藩はロシア・中国・朝鮮・琉球とも貿易を行っていた。
確かに説得力がある。
歴史とは本当に面白い!!
(2019/8/5)続きを読む投稿日:2020.05.31
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