死刑 その哲学的考察
萱野稔人(著)
/ちくま新書
作品情報
人の命を奪うのが、死刑という刑罰だ。その存廃をめぐり、今なお意見は鋭く対立し、決着をみることはない。凶悪犯にはやはり、死刑をもって対処すべきなのか。賛否それぞれの根拠を問い、多くの人が死刑を支持する真の理由を探究。道徳の根源まで遡りながら、道徳とは何かを明らかにし、さらに政治哲学的な考察へと向かう。これまでの論争を根底から刷新する、究極の死刑論の誕生!
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商品情報
- シリーズ
- 死刑 その哲学的考察
- 著者
- 萱野稔人
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま新書
- 書籍発売日
- 2017.10.10
- Reader Store発売日
- 2017.10.27
- ファイルサイズ
- 2.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (25件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
図書館本
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なんだか難しかった。読み終えたけど、やっぱりよく分からない。
無期懲役は仮釈放可能性あり、終身刑はなし。
終身刑は、なぜ税金で生きさせなければならないのかとの批判がある。
刑期を300年にするなど海外の例は、収監中の態度により刑期調整できる。終身刑の人より御しやすい。
死刑の、犯罪抑制効果は証明が難しい。
治安悪化のイメージとは、凶悪さがセンセーショナルに報じられることが一因。
道徳教育強化により、殺人減ではない。
最後は命により償うということが、多数にとり分かりやすく納得しやすい。
人を殺してはいけないという道徳について。
死刑とは殺人か。
安楽死や中絶も殺人か。
カントの定言命法、ダメなものはダメ。道徳には根拠がないから普遍的だ。死刑肯定。人を殺しておき自分は生きているなら、どこに正義はあるのか、同等性の原理、同等の不利益を与えられることで処罰。
価値の天秤、殺人への価値の天秤は死刑だとカント。
公権力と死刑。
冤罪について。
死刑反対のベッカリーア論、人が同胞を虐殺する権利を誰があたえることができたのか。私たちは安全確保のために政府を設立したので、どんな理由あっても、私たちを殺す権利を持つことはあり得ない。
それに対するカントの批判。人が欲した刑罰しかくだせないなら、それは刑罰にならない。
ベッカリーア、死刑は刑罰として対した効果もってない。だから終身隷役制を提唱。
うーん、羅列したけど、しっかりした理解難しい。だけど面白かった。投稿日:2022.12.18
2023/12/22
気になっている萱野稔人さんの著作ということで購入してみたが、読み進めている今の段階では論理の飛躍や意味不明な説明が目立つ。
いたずらに残虐な殺人事件の詳細を述べたりするワイドショ…ー的なノリ。
「宅間」という特殊な事例を一般的な事例に適用しようとしている。演繹法にしてもあまりにお粗末過ぎる。
「国家とはなにか」「カネと暴力の系譜学」で見せていた強烈な論理的流れはこの中には見られない。
まだ1/4(78/318)ほど読んだだけだが非常に残念な気分である。
今後の展開に期待して⭐️2個に。
2023/12/29
前半の非論理的に見える部分が前振り。論理の流れを優先したために非論理的になっていたということらしい。
道徳論の展開を読んで少し納得。⭐️は3個に。
2024/01/01
読み終えた感想を。
中盤カントの定言命法の説明あたりから冤罪を問題として取り上げている部分は説得力があるし惹きつけられる。
公権力の下では冤罪が必然であるから死刑を廃止すべきという論理も良くわかる。
ただ、宅間守にこだわり過ぎた感あり。
著者も説明する通りの人物であるこの死刑囚が言うことを全て真に受けるのはどうかと思う。死刑になるため。自分以外の人間を苦しめるため…本当に事件前からここまで考えてから犯行に及んだのか?
『死刑になりたいが故に殺人を犯す者が相当数存在する』という前提で話の骨格が形成されているが、そこに違和感を感じる。罪を犯した本人にしか分からない動機。全面的にその本人の弁を信じて良いのか大いに疑問に思う。可能性としては存在することではあるが。
統計データの引用も逆に説得力が無い。この時たまたまこういうデータが出ただけかも知れない。一般化するには無理がある。
勉強になった部分も多々あったので⭐️は3個のままにします。
著者のデリダ嫌いはよく分かった^^;
2024/01/02追記
「責任という虚構」(小坂井敏晶)をもう一度読もうと思った。続きを読む投稿日:2023.12.22
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