ハーバードで喝采された日本の「強み」
山口真由(著)
/扶桑社BOOKS
作品情報
二極対立思考法、ハーバード流交渉術、人種問題、LGBT問題……
東大首席元財務官僚が学んだ、ハーバード白熱教室の実態!
2015年夏から1年間、ハーバード・ロースクールに留学した著者。
本書では、実際に学んだハーバードの授業のエッセンスを紹介しながら、アメリカという国が抱える根深い問題も明らかにしていきます。
なぜトランプ大統領は選ばれたのか? そして混迷する国際社会の中で、日本が持つ「強み」とは?
これからの時代を生き抜くうえでの知見とヒントをくれる、必読の書です。
―まえがきより―
2016年春のその日、私は、ハーバードの教室で、クラスメイトからの盛大な拍手に包まれていた。世界の秀才が集まるハーバードで、私は日本の文化について発表した。
そして、クラス中から、日本文化の先進性について惜しみない称賛を受けたのだ。
確かに、アメリカという国は素晴らしい。大統領選で象徴的だったように、共和党と民主党の二大政党制は、対立軸を分かりやすく際立たせる。
けれど、それは同時にアメリカという国が抱える限界でもある。そして、私のプレゼンテーションが喝采を浴びたのは、日本文化の中に、この限界を超える可能性が隠されているからだ。
そう、ハーバードで学んだのは、日本こそが世界の最先端ではないかということだった。
※電子版特典として本文中に使用している写真はカラーです。
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商品情報
- シリーズ
- ハーバードで喝采された日本の「強み」
- 著者
- 山口真由
- 出版社
- 扶桑社
- 掲載誌・レーベル
- 扶桑社BOOKS
- 書籍発売日
- 2017.02.24
- Reader Store発売日
- 2017.04.04
- ファイルサイズ
- 1MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
「リベラルという病」を読んで大変面白かったので、こちらも読んでみたが、結構内容が重複していて、そこは少し残念。日本の曖昧さを嫌っていた著者が、アメリカの文化に触れたことで、白黒つけない曖昧な姿勢というものが実はとても可能性に満ちた素晴らしいものではないかという考えに変わる。
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例えば、妊娠中絶に関する考え。アメリカでは胎児の命を殺す悪しき行為、とするか、中絶を禁じることは女性の自由や人生を奪うことになる、という考え方、どちらか、白黒、しかないのだという。そこにグレーは存在しない。中絶したからにはそのことを100%正しいと思わなければならない。「完全な満足」か「深い悲しみ」以外の感情を持つ自由を女性から奪っている。それはやはりおかしい、と思う人がいるとからか、そこで日本の「水子供養」というものが、今世界で注目を浴び始めているというのだ。
『中絶を黙認しながらも、自分が「罪を犯した」ことを責め続けずに済んでいる』という部分が、胎児を人として認めていながら中絶を全面禁止、とはしない。そのような日本のグレーゾーン。
アメリカの二極対立を学べば学ぶほど、なるほど、確かに日本の曖昧さというのは優れたものかもしれないと思えてくる。
多様性を認めることでどんどん窮屈になっていく社会。例えば、フェミニストの教授が「女性教授の場合は・・・」と何気なく言われて、「あなたは何をもって、私を女性だと断言できるの?」と問うシーン。正直、面倒くさい世の中だなぁとしか思えなかった。なにか言葉を発するたびに少数派に気を遣ってびくびくしてなくてはいけない社会。どうしてこんな面倒くさい世の中になったのだろう。こんなことを言ったらアメリカではコンサバと認定されてリベラルから攻撃を受けてしまうのだろうか投稿日:2018.11.18
このレビューはネタバレを含みます
読みやすくて、さらに教養が身につく本。
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自分が留学していた頃の事が思い出されて、あぁ私も最初はすごい挫折を味わったなぁと懐かしく思った。
アメリカの政治とか中絶、同性婚に関する見解を学べた。
投稿日:2022.01.04
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