日本人の9割が知らない遺伝の真実
安藤寿康(著)
/SB新書
作品情報
◆ゲノム編集、クローン技術、iPS細胞……、21世紀は遺伝子の世紀だともいえそうだ。
いま注目の「行動遺伝学」からわかってきた、遺伝と環境、才能と努力、本当の関係!
ベストセラー『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘玲)を読んで面白いと思った人はさらに面白がれる!
◆行動遺伝学の第一人者が明らかにする!
教育学では、遺伝と学力の関係を無視してきたが、「知能指数は80%遺伝」という衝撃をどう捉えればいいか?
身長や体重など身体的な特徴だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も大きいことがわかってきた。ならば、勉強することには意味がないのか?
しかし、遺伝的なものが自発的に発現するとは限らず、教育環境も重要である。
◆「ヒトは生まれてから成人に向かうにつれて、さまざまな環境にさらされて、さまざまな経験を積むなかで、だんだんと遺伝的な自分自身になろうとしている」、すなわち「年をとるほど遺伝の影響は大きくなる」という現象なども見いだせる。
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商品情報
- シリーズ
- 日本人の9割が知らない遺伝の真実
- 著者
- 安藤寿康
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 掲載誌・レーベル
- SB新書
- 書籍発売日
- 2016.12.05
- Reader Store発売日
- 2016.12.05
- ファイルサイズ
- 2.1MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (61件のレビュー)
-
橘玲による『言ってはいけない 残酷すぎる真実』が引用したのが著者の本。同著作のベストセラーに便乗したのだとあとがきで白状するが、橘玲は面白そうな論文や著作を紹介するマーケター的な存在であり、研究してい…る同氏には便乗する資格は十分ある。
運動能力や身長などは、遺伝による影響をすんなりと受けている。見た目もそうだ。それなのに、知能だけは、「(勉強の)努力が報われる」という事を信じていて、このことに言及する事はタブー視されている。いや、それで良いのだと思う。知能の高い人間はこの本質に気づいても、実害が無い。知能の低い人間は、この本質に大半は気づかない。で、極力、前向きに努力をし、限界はあるが、少しはマシな社会の構成員になるのだから。という事で、橘玲もそうだが、この構造に気づいているなら、これらの本は、ある意味では、知能の高い人たちがそういう人たちを蔑む趣味の悪い本なのだ。
1994年のベルカーブ。ハーンスタインとチャールズマレーが、知能の優劣によってアメリカ社会が階層化されていることを膨大なデータを使って示した。その際に黒人を優遇するアファーマティブアクションは落ち切るべきだと言う差別主義を主張していると批判されたが、これは誤解。そうした弱者に住みよい世界を考えたいという目的だったようだが、こういう事象が認知能力の壁の象徴的な事例、という気がする。主張が伝播する中では、やはり表面的、過激、印象的な「言論」が独り歩きするのだ。
つまり、知能に差がある事が明らかにされた所で、別に日常生活は変わらない。既に自覚している。タイトルのように、9割が知らないのではなく、経験的に知っているのだ。微妙なのは、自覚のない中間層なのだが、彼らも(私も)、数学でノーベル賞が取れるとは考えていないし、9か国語が話せるとも思っていない。互いの認知を騙し騙し、表現やプレゼン、知識をスノビッシュに演出しながら生き、哀れ渋滞化している中間層であることを自認し、満員電車や帰省ラッシュで時に物理的にそれを味わい、ランダム性の承認欲求を慰めに過ごすのみだ。そういうものだからと、悲観も無く。まあ、良いではないか。我々は、天才の発明や互いの凡人による労働力に便乗し、無自覚に助け合い生きているのだから。続きを読む投稿日:2023.12.26
行動遺伝学の入門書。学術的な観点から遺伝に関する事実をわかりやすく教えてくれる。遺伝の影響の大きさが社会で思われている以上に大きいという事実を淡々と説明してくれる。
知能テストで測れるものが知能であ…るという定義はとても面白い。能力は社会的に認められて初めて能力として認められるのであって、求められない、測れない能力は社会で機能していても軽視されるというあたりはシビアな現実を指摘してる。
結局は遺伝の影響からは逃れられないという身も蓋もない事実を認めてその上で教育をどう考えるかという話になるがなかなか解がない感じ。
この著者の文献を引用して橘玲氏がベストセラーをだし、後追いでこの本が出来たという経緯も面白かった。
続きを読む投稿日:2024.04.30
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