国家を考えてみよう
橋本治(著)
/ちくまプリマー新書
作品情報
「国家」は「誰かえらい人のもの」ではなく、「国民のもの」で「みんなのもの」だということをこの際はっきりさせておかなくてはなりません。そうでないと、うっかりだまされるなんてことになります。とはいえ、実際のところ「国家」や「政治」を考えるのはなぜかとても難しい。大体、日本で「国家」や「政治」のことを考えているなんてことを言うと、だいぶ変わった人と見られるが、それはなぜなのでしょうか。それらの秘密を解くカギは、日本の国の成り立ちにあります。その道を辿りながら、橋本さんと一緒に、今こそ国家というものの本質について丁寧に考えてみましょう。
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商品情報
- シリーズ
- 国家を考えてみよう
- 著者
- 橋本治
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくまプリマー新書
- 書籍発売日
- 2016.06.10
- Reader Store発売日
- 2016.06.10
- ファイルサイズ
- 0.2MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (14件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
憲法は歴史的には君主を制約するものであったが、国民主権となり権利を投票を通じて行使するとき選挙民は賢明な上に憲法精神遵守せねばならないと指摘。後半に、「首長と議会との対立」で「民意=投票行動は辞職して再選を目指す首長に傾きがち」とは橋下大阪知事→市長と府議会→市議会との対立を念頭に置いているのか(2016年刊)。「(不安定な民意の)選挙(あるいは議会を通じて間接選挙にて)で選ばれただけで(国の性質を規定する)憲法を変えていいだろうか?」すなわち代表者≡元首でいいだろうか「指導者とは社会主義用語で党の最高」
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第1章「国家を考えない」では、はじめに「『大政奉還』と『王政復古』はイコールではない」と歴史的経緯が語られ‥福沢諭吉の危惧に至る。自然的な「国」はnationであり、「国民」「民族」の意味を持つ歴史的存在であるところが、意志的形成物であるstateと違うと(俺の理解したところでは)。人工国家USAは州=stateの集合体であるから民主、共和両党に代表は存在しないし大統領選はそれぞれの州で選挙人を選出する‥。民主主義とは手続きであり、権力を行使するのはもちろん個々人ではなく組織上の命令者。
「権力が言語表記を改変するのは払拭したい過去があるときに決まっているby佐藤優」指摘され、はじめて知ったが『国』という漢字は邦字で昭和23年教育漢字として作られたものであり、本来は『國』である。「画数が少ない方が書きやすい」という口実で「戈=ほこ」が入っているゆえ軍備を連想させる『クニガマエ=口+或』を嫌い、君主制を連想させる口のなかに王とかく戦前からあった略字は避けたのであろう。とすると『日本国憲法』というタイトルさえ公布時のものではない。『日本國憲法』と書いて改正を論議すべきではないか?投稿日:2023.10.22
国家についてここまで考えたことはなかった。
世界的に見ても日本はかなり特殊な国なのだと再確認させられた。天皇の名の下になんでもできた憲法。それを悪用した当時の軍事政権。そして第二次世界大戦でアメリカに…ボコボコにされて制定された日本国憲法。この日本国憲法において日本の国民国家が華開いた。民主主義に基づく国民国家は衆愚化しやすいし、国家主義になりやすいという脆弱性があるが、今の日本は前者に陥ってると個人的には思う。あまりにも政治に無関心な人が多いのは国というものがどういうものかわかっていないからなのかもしれない。日本においては特異な歴史の中で国民自身が国家とはなんなのかを考えづらかった部分はあり仕方ないのかもしれないが、この本を読んで勉強していただきたいと思う。続きを読む投稿日:2022.08.09
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