- 最新巻
ファウスト(二)
ゲーテ(著)
,高橋義孝(訳)
/新潮文庫
作品情報
追求の精神の権化ファウストは、行為の人として“大きな世界”での遍歴に入る。享楽と頽廃の宮廷から冥府に下った彼は美の象徴ヘレネーを得るが、美はたちまち消滅してしまう。種々の体験を経た後、ついに彼は、たゆまぬ努力と熱意によって、人間の真の生き方への解答を見いだし、メフィストーフェレスの手をのがれて、天上高く昇る。文豪ゲーテが、その思想を傾けつくした大作の完結編。
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商品情報
- シリーズ
- ファウスト
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2010.02.01
- Reader Store発売日
- 2016.03.18
- ファイルサイズ
- 1.1MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.6 (43件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
ファウストとメフィストーフェレスの知識欲求の追求の旅は小世界から大世界へと舞台は移り変わる。話の展開がポンポンと変わりよくわからないところがある。ギリシャ神話の神々の会話には何がなんやらでとてもついていけない。相変わらずのファウストの無理難題な要求に対してぼやきながらも応えるメフィストのやりとりは楽しい。メフィストが契約完了によりファウストの魂を手に入れようとしたところ、天使たちが色じかけでメフィストから横取りして天国へと連れ去ってしまったが、悪魔以上にしたたかな悪魔だと思った。以下ネタバレ
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第1幕 皇帝の居城に舞台は移り、国が乱れ国庫は底を突いていると歎いているところにメフィストが道化として皇帝の前に現れる。国の窮乏の打開策として、地中に財宝があると法螺を吹き担保にして皇帝署名の紙幣の発行を提案する。巨万の富を得たと錯覚した今度は皇帝はパリスとヘレネーを見たいとファウストに言い出し、母の国へ。2人を連れ出したファウストはヘレネーの美しさに恋に落ちる。連れ去ろうと触れた途端に爆発し気を失う。仮装舞踏会はよくわからない…
第2幕 ファウストの居室へ。メフィストは変装しファウストの助手に会う。過去にメフィストに言いくるめられた学生が一人前となり再び訪れ言い負かす。実験室ではホムンクルス(人造人間)が産まれる。寝ているファウストの夢を読み取ったホムンクルスはいても立ってもいられず古代ギリシャ?に旅立つ。ファウストも目を覚ましヘレネーを探すためにギリシア神話上の神々の土地を探し回る。ここでのメフィストとスフィンクスのやりとりは楽しい。またギリシャの魔女にてんてこ舞いになる。ホムンクルスはどうなったんだ?
第3幕 よくわからない…。いろいろあってファウストのヘレネーは結ばれる。二人の間にエウポリオーンが産まれる。しかし、元気のよすぎるエウポリオーンは、イーカロスのように墜落死してしまう。冥府からヘレネーに助けを乞い、ヘレネーは消え去る。
第4幕 高山に移る。ファウストは大事業を成し遂げ、名声を博し支配し所有したい、非生産的に波をねじ伏せ、海を遠いかなたへ押し戻そうという欲求を言い出す。そこに第1幕の皇帝の国の経済が破綻し、戦争が発生している。海岸地帯の土地を褒美として手に入れるために皇帝を助ける。ファウストはメフィストの3人の手下を従え、そしてメフィストの幻術により敵を惑わし勝利する。
第5幕 ファウストは高齢になり海岸に理想の宮殿を建る。が、今度は老夫婦を立ち退かせて菩提樹に住みたいと言い出す。メフィストは老夫婦の立ち退かせようとしたが、事は穏便に運ばず、老夫婦・旅人を死に至らしめ、火を放ってしまい菩提樹は滅んでしまう。憂いと言葉を交わし、己が世の中を駆け抜け、あらゆる快楽を体験してきたこと、今では賢明に思慮深く生きていて、この世のすべてを知ったと。『大地の上にしっかりと立って、自分の身の回りをじっくりと見回す。幽霊が出てきてもわが道を進め、苦も楽もあるだろうが、どんな瞬間にも満足してしてはいられない』と語る。憂いとの押し問答により、吐きかけた息によってファウストは盲目にされてしまう。メフィストは手下にファウストの墓穴を掘らせている。ファウストが宮殿から出てきて、その音を事業為すために働いている音と聞き誤り、壮大な夢を描く。そして、あの言葉を…投稿日:2011.03.08
入院中に自宅の本棚から供給してもらったが、読んだ記憶もなくなっている。購入したのはもう20年以上前だ。第一部に続いて読んだ。
第二幕と第三幕はギリシャ神話の知識がないとほとんど意味が理解できないのでは…ないだろうか、なんとかめげずに頑張ったが、我が身にとって内容が頭に入るとか理解できるできないという次元にないことが分かっただけか…。
第五幕になると言葉としての意味は理解できるが、最後にファウストの魂がなぜ救われるのかがまた理解できない。それになぜ死の直前でファウストの身体が盲目にされたのかもわからない。ファウスト晩年の行いに基づいて天使が魂を救済する、一方、死の直前に「憂い」によって盲目にされるのはやはり人間の罪の一部を被る(「人間は一生盲目なのです」)と言った意味合いがあるのだろうか。おそらく第一部と第二部まをしっかり理解しながら読むことでなぜゲーテの考えを読み解くことができるのだろう。やっぱりしっかりした副読本が欲しいし、しっかり読まないと答えがわからない大作なんだな。続きを読む投稿日:2024.02.18
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