システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓(日経BP Next ICT選書)
日経コンピュータ(編)
/日経BP Next ICT選書
作品情報
2011年3月11日の東日本大震災の直後に起きたみずほ銀行のシステム障害。2002年の経営統合直後に続く二度目の大規模システム障害は何故起きたのか?
20年以上にわたって「動かないコンピュータ」を追い続けてきた日経コンピュータ編集部が関係者に徹底取材。義援金の振り込み集中が大規模障害につながるプロセスを平易に解き明かすとともに、失敗が繰り返される真因に迫ります。
金融分野のみならず、障害が深刻な信用失墜/損失につながるミッションクリティカルシステムに携わるすべてのビジネスパーソン必読の一冊です。
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商品情報
- 著者
- 日経コンピュータ
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日経BP Next ICT選書
- 書籍発売日
- 2011.08.01
- Reader Store発売日
- 2014.04.11
- ファイルサイズ
- 2.7MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 3.2 (49件のレビュー)
-
問題提起の書。結果論として、みずほのたどった道は間違っていたのかもしれません。
護送船団方式で、MOFに横並びの経営を続けていたメガについて、みずほだけが、劣ったCIO,であり、ITシステムに昏かっ…た頭取だったとはどうもおもえません。
バブル崩壊で、3次オンラインの継続開発が途絶えたことも、銀行業界にとっては大きな痛手となりました。
業務の継承とともに、システムを業務の思想にそって再構築できるエンジニアがそこで途絶えています。
一旦、エンジニアをリリースしてしまうと、もとのようにシステムを熟知した開発体制を構築することは難しく、教育や、仕様の振り返りに余分な費用がかかってしまいます。
銀行側も業務継承、仕様の継承と時代に合わせて更改するという旗振り役が少なくなっていたことも原因だとおもいます。
振り返ってわかることですが、3行の同時合併で、かつ企業用と個人用の2つの銀行に振り分けるというだれもやったことがないシステム統合は、非常に難易度の高い業務システムの再構築でした。
そこでこの合併のためのIT投資は単純にシステムをあわせるよりもはるかに高価なものになることを気がつかなければならなかったと思います。
しかもITシステムは、富士通、日立、IBMとメインフレーマーがしのぎを削る生き残りの中で、かってあったITシステムの継承のためのノウハウの共有は不十分でした。
業務が複雑 ⇒ ITシステムも複雑 ⇒ 業務整理が進まないまま、基幹システムである、勘定系システムを途中でリリースしなければなりませんでした。
コンピュータプログラムが、1億行あるとか、何千人が開発に必要かという尺度だけでは本質に迫れないと思います。
業務の仕様について、どれだけの量であったとか、3行の現状はこうで、あるべき姿はどうであるか。各システムの数値や処理がなぜそうなっているのか。そうならざるをえなかったのか、振り返って確認すべきメモやドキュメントがあったのか。
本書は、その責任は、銀行側にのみあって、3社のベンダーにはなかったといっていますが、そうはおもえません。
1枚の大きな青写真を用意すること、開発側でも納得のいく計画立案とその検証、これまでの業務からの運用の見直し、などその責任は、ベンダーにもあると思います。
目次は以下の通りです。
はじめに
第1部 震災直後、「またか」の大規模障害
第1章 検証、混迷の十日間
第2章 重なった三十の不手際
第3章 このままでは「三度目」が起こる
第2部 合併直後、「まさか」の大規模障害
第4章 現場任せが諸悪の根源
第5章 無理なシステム統合計画を立案
第6章 大混乱の2002年4月
第3部 トラブルはどこにでも
第7章 金融機関で相次ぐ大規模障害
第8章 あわや人命にかかわる事態に
第4部 システム障害と闘う
第9章 基幹系システムに危機迫る
第10章 経営トップがすべてを左右する
第11章 計画作りがなにより重要
第12章 今こそプロジェクトマネージメント
第13章 稼働後も油断は禁物
おわりに続きを読む投稿日:2022.08.10
2020年3月23日読了。2011年、東日本大震災時のみずほ銀行の義援金受付口座へのアクセス増加をきっかけとした大規模システム障害の時系列の動きと、なぜ2004年の統合時に続き障害が繰り返されるのか、…その真の原因は?という点と、その他金融系に多い大規模障害や企業の取り組みの紹介など。前作に続き読んでみたが、結論が「みずほ経営陣の意識が旧態依然だった」「前回の教訓を生かしていなかった」では当たり前過ぎというか拍子抜け。みずほ側に何も言うことはないが、「これほどの大規模障害・社会問題を引き起こしても企業というのは当たり前に継続しうるものなのだ」ということを社会に知らしめた、ということになるのか。取材側も、もっと今回の事象に特有の深さを分析してほしかったし、前作で扱った話題をほぼそのまま数章にわたって掲載するのはやり方がセコい、もっと努力してほしい。続きを読む
投稿日:2020.03.23
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