黒田如水(小学館文庫)
童門冬二(著)
/小学館文庫
作品情報
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「頭が良すぎて、災いする」──黒田如水が“二流の人”と言われる理由である。しかし、この戦国武将は人間関係の危機的状況も強靱な生命力と才幹、ユニークな行動力で切り抜けていった。信長、秀吉、家康の三天下人にどのように仕え、なぜ名参謀、名補佐役と呼ばれるのか? 黒田如水(官兵衛)の劇的な生涯を新しい視点で描いた本作品は“良いリーダーとは?”と悩むビジネスマンに多くの示唆を与えてくれる。解説・磯見勝太郎。
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商品情報
- シリーズ
- 黒田如水(小学館文庫)
- 著者
- 童門冬二
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 1999.01.01
- Reader Store発売日
- 2015.05.21
- ファイルサイズ
- 43.9MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (9件のレビュー)
-
播磨灘物語や軍師の門と違う切り口で描かれており、黒田如水の人間臭さが色濃く出ていたようだ。博多商人島井宗室との駆け引きや黒田長政との親子のやり取りは中々良かった。。
投稿日:2014.07.19
(2014.08.09読了)(2013.12.15購入)
【黒田官兵衛とその周辺】
吉川英治著の「黒田如水」は、官兵衛が如水を名乗るまえに終わってしまいます。
この本は、本能寺の変も終わり、柴田勝栄と…の決戦も終わり、四国征伐も終わり、九州征伐にかかるあたりから始まります。
官兵衛が、九州征伐にかかるころは、秀吉は、家康をどうやって従わせるかに苦悶しておりました。妹を家康の嫁に押しこみ、母を妹に会いに行かせるということで、やっと家康は、秀吉に従う決心をしたので、秀吉も九州にやってくることができました。
秀長率いる黒田勢で決着が尽きそうでしたが、秀長は、秀吉に花を持たせるために官兵衛を止めます。あまり、力量を示す過ぎるのは、秀吉に用心されてしまうので、いけないということのようです。
この頃から、秀吉は、三成を重用し、官兵衛は遠ざけているような雰囲気です。
九州が平定されると、次は、小田原の北条征伐ということになります。
北条も、最終的には、官兵衛の軍師としての働きで、決着を見ます。
国内が平定されると、秀吉は、朝鮮出兵にふみきります。
朝鮮でも、官兵衛と三成はうまく折り合いが付けられません。官兵衛は、勝手に帰国してしまい秀吉の怒りを買いますが、息子の長政に免じて許されます。
秀吉亡き後は、官兵衛は、家康に加担しますが、動くのは、息子の長政の方です。
関ヶ原の合戦のときは、長政が家康のために闘いますが、官兵衛は、九州の三成に加担する側を切り取りしだいにしようとしますが、関ヶ原が一日で決着したために、果たせなかったようです。
ところで、秀吉の失敗は、三成を重用したことにあるのでしょうか?
三成は、秀吉の意を汲んで秀吉の望むところを最大限実現させるために働いたのでしょうから、秀吉にとっては、三成は満足のいく部下であり、満足のいく人生だったのかもしれません。
【目次】
侠商 島井宗室
九州征伐
千慮の一失
秀次の孤独
朝鮮再出兵
次の天下人
最後の賭け
あとがき
解説 磯貝勝太郎
●信長(37頁)
今の言葉を使えば信長は、「政財癒着」を嫌った。かれの政治は潔癖である。文化人としては商人を近付けたが、金を儲ける存在としては近付けなかった。まして、自分がそれを悪用しようとは考えなかった。収賄を行い、請託を約束するなどということは信長の生涯には微塵もない。
●キリスタン(76頁)
ここで一つ不思議なことがある。それは、九州征伐が終った後、黒田如水がキリスタンとなったことだ。洗礼を受けて、ドン・シメオンの名をもらった。何のために、突然如水がキリスタン信者になったのだろうか。
「かれには海外貿易の野望があった。滑らかに貿易を行うためには、キリスタンになった方が得策だと思ったのだろう」
といわれている。
●朝鮮侵略(83頁)
何のための侵略なのか、今で十分でないか、平和裡に交流していれば、彼の国のすぐれた文物もどんどん日本に入ってくる。またこっちのいい品物も向こうで活用される。それ以上の何を望むのか。
●如水の功績(228頁)
秀吉の中国攻めを成功させたのもまだ小寺家に身を置いていた如水の功績だ。特に高松城の水攻めは、如水が進言した。明智光秀が織田信長を殺した時も、策を弄して毛利方と和睦し、秀吉をすぐ上方に反転させたのも如水だ。
その後の賤ヶ岳の合戦や、小田原攻めの調略など、秀吉の功績といわれる合戦の影には、必ず黒田如水がいた。如水こそ、秀吉を天下人に押し上げて行く道程での最大の功労者のはずである。
●古着を売る(278頁)
「如水公は、自分がお召しになった古着や足袋を部下にお売りになる」
●ケチと倹約(280頁)
「ケチと倹約は違うぞ。おまえたちは同じだと考えている。ケチというのは、溜めこんだ金を自分のためにしか使わないもののことだ。倹約というのは、人のため、天下のために使うことだ。」
●福岡と博多(306頁)
「新しくつくった福崎の城下町は福岡として、商人町である博多は以前どおり博多のままでよろしいかと思う」
☆関連図書(既読)
「軍師官兵衛(一)」前川洋一作・青木邦子著、NHK出版、2013.11.30
「軍師官兵衛(二)」前川洋一作・青木邦子著、NHK出版、2014.03.20
「軍師官兵衛(三)」前川洋一作・青木邦子著、NHK出版、2014.07.10
「軍師の境遇」松本清張著、角川文庫、1987.07.25
「黒田如水」吉川英治著、講談社文庫、1989.11.11
「信長の棺」加藤廣著、日本経済新聞社、2005.05.24
「集中講義 織田信長」小和田哲男著、新潮文庫、2006.06.01
「秀吉神話をくつがえす」藤田達生著、講談社現代新書、2007.09.20
「豊臣秀長 上」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10
「豊臣秀長 下」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10
「巨いなる企て 上」堺屋太一著、毎日新聞社、1980.09.20
「巨いなる企て 下」堺屋太一著、毎日新聞社、1980.09.20
「天地人 上」火坂雅志著、NHK出版、2006.09.25
「天地人 下」火坂雅志著、NHK出版、2006.09.25
「功名が辻(一)」司馬遼太郎著、文春文庫、1976.03.25
「功名が辻(二)」司馬遼太郎著、文春文庫、1976.03.25
「功名が辻(三)」司馬遼太郎著、文春文庫、1976.04.25
「功名が辻(四)」司馬遼太郎著、文春文庫、1976.04.25
「春日局」童門冬二著、知的生きかた文庫、1988.06.10
「琉球王朝記」童門冬二著、三笠書房、1992.10.31
(2014年8月16日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
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