経営者の手帳―――働く・生きるモノサシを変える100の言葉
坂本光司(著者)
/あさ出版電子書籍
作品情報
私はおよそ20年くらい前から、経営者など多くのリーダーとお会いし、さまざまな人々の言動を見るなかで、
感じたこと、気がついてほしいことを言葉にしてきました。
そうした「語録」を一覧表にし、語録の一部を、
私は毎週開催される社会人学生を対象とした大学院での講義や、
経営者や経営幹部向けの研修会で紹介してきました。
やがてこの拙い語録は、徐々に全国各地の人の目にふれていき、
たくさんの方から「1冊の本にまとめてほしい」という要望をいただくようになりました。
しかし今回もまた、出版までは苦しい日々が続きました。すでにつくった語録は70程度ありましたが、
これを機会に100の語録を紹介しようと考えたからです。
また、その語録の意図するところを、限られた文字数で解説する必要があったからです。
この本が、日々一生懸命に生きている方々のよりどころとして、少しでもお役に立てればと思います。
■目次
●1 経営者PART1
・経営とは、会社(組織)にかかわるすべての人々の永遠の幸せを実現するための活動のことである
・経営においては、常に“五人”の幸福を念じ、その実現を図らねばならない
・経営者がいやなこと・望んでいないことを、社員が望んでいるわけがない
・「教える教育」ではなく、「教えさせる教育」こそ最高の教育である
・人財はアメやムチではなく、正しい経営のなかから自然に育つ
・社員がやる気を喪失する最大の要因は、経営者や上司に対する「不平、不満、不信感」である
・経営者/管理者の最大の使命は、部下を管理(マネージ)することではなくフェロー(メンバー、仲間)をリード・支援することである。
●2 経営者
●3 人財
●4 顧客
●5 企業と経営 1
●6 企業と経営 2
●7 働く・生きる
■著者 坂本光司(さかもと・こうじ)
1947 年、静岡県生まれ。
現在、法政大学大学院政策創造研究科教授、
同大学院中小企業研究所長、人を大切にする経営学会会長。
他に経済産業省やJICA 等、国や自治体、団体の委員多数を務める。
専門は中小企業経営論、地域経済論、障がい者雇用論。
主要著書に
『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ<1~6>(あさ出版)、『経営者の手帳』(あさ出版)、
『「日本でいちばん大切にしたい会社」がわかる100 の指標』(共著、朝日新聞出版)、
『人を大切にする経営学講義』(PHP 研究所)など多数がある。
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商品情報
- 著者
- 坂本光司
- 出版社
- あさ出版
- 掲載誌・レーベル
- あさ出版電子書籍
- 書籍発売日
- 2010.11.25
- Reader Store発売日
- 2016.07.29
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 247ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (8件のレビュー)
-
うまくいっている中小企業の事例を数多くご覧になっているからこそ出てくる言葉。いろいろ考える良いきっかけに。
投稿日:2010.12.21
このレビューはネタバレを含みます
チェック項目箇所。本書に収めた100の言葉が、「正しい決断」こそが使命と責任である経営者をはじめとしたリーダーの皆さんと、日々一生懸命に生きている人々の言動のよりどころとして、少しでも役に立つことがで…きれば幸いです。人財の確保、育成をしたければ、アメやムチではなく、正しい経営をするべきである、正しい経営とは、社員や顧客に愛され、頼りにされ、必要とされる経営であり、そのキーマンは経営者そのものなのだ。「人材」が総じて好むのは、管理や指示だが、逆に「人財」は管理や指示を最も嫌う、管理ほど、創造の邪魔になる刃物はないからである。企業を継続させたいなら、また、社員や家族を幸せにしたいと思うなら、どんなことがあっても未来経費を決してケチってはならない。企業経営の最大・最高の使命は”5人”の幸せであり、だからこそ重視すべきは業績ではなく「継続」なのである。業績が悪いのは、商圏の悪さ、小ささが理由ではなく、経営の考え方、進め方、とりわけ企業の「社会価値」にこそ問題があるのだということを知らなければならない。企業、特に資力が十分にない中小企業は、「必ず売れる商品開発」といった神頼み的取り組みではなく、「必ず買ってくれる商品開発」に取り組むべきである、両者の違いはどこか? それは顧客が完ぺきに見えているか否か、顧客をしっかりと捕まえているか否かである。元気のない中小企業は、中小企業がやってはいけない三つの競争をやってしまっている、第一は価格競争、第二は品揃え競争、そして第三は内部の社員間の過当競争である、中小企業の最大の強み、財産は、大家族的経営である、過度な成果主義は決してそれにふさわしい制度とはいえない。競争しない経営とは、他社がやらない、できない、またはまだこの世に存在していないような、市場が求める感動的価値を想像し続ける経営である、そうすれば、競争しなくても”5人”を幸せにできる。幸福になりたいなら、積極的に働くべきである、そして誰かを幸福にしてあげたいと思ったら、困っている人に雇用のチャンスを提供し続けることである。100人に会えば、そのなかの一人、あるいは二人は、自分にとってとてつもない価値をもたらしてくれたり、あるいは生涯のよき仲間となる人だったりする、そういう人が、必ず存在する、本当に素敵な1%の人には、100%の人々に会わなければ出会うことはできない。真の平等とは、不平等に対しては不平等に対しては不平等の扱いをしてあげることなのである。最も大切な豊かさとは、心の豊かさ、利他の心をもった生き方のことだ、今、日本人に最も求められているのは、心の豊かさである、それなくして、日本の再生はあり得ない。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2013.12.30
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