野球型 VS サッカー型 豊かさの球技文化論
林信吾(著)
,葛岡智恭(著)
/アドレナライズ
作品情報
日本の若者が選ぶのは、野球? それともサッカー?
片や企業による興行・広告塔としての日本プロ野球、片や地域に根ざしたありようを模索するJリーグ。いま、日本の観戦スポーツ文化は重大な岐路に立っている。
誰のためのチームか、何のためのスタジアムか。そもそも観戦球技とはどんな役割を果たすべきなのか。問われているのは文化的ヴィジョンの構想力なのである。
「野球型」と「サッカー型」、未来はどちらの先にある?
文化としての球技のありかたを根源的に問う。
第1章 企業スポーツと地域スポーツ
時代に逆行する「YOMIURI」
企業スポーツ盛衰記
高い頂上と広い裾野
第2章 スポーツ世界地図
英連邦と「米連邦」
モントセラトを知っていますか?
「野球」は日本独自のスポーツ
第3章 野球とサッカー、ここが違う
野球=オヤジという図式
野球文化の壁
世界と「戦う」日本サッカー
卜ルシエからジーコヘ
ジーコの失敗
オシム以後
第4章 スラッガーとストライカー
野球は「流出」、サッカーは「進出」
破綻したサッカーバブル
意味のない「ひも付き移籍」
第5章 球団型からクラブ型ヘ
フランチャイズとホームタウン
地方が牽引する「百年構想」
市民のためのスタジアム
第6章 スポーツ文化はこうして根づく
「跡地」から文化発信地へ
YGキャップが消えた意味
中津江村に残った幸福感
●林 信吾(はやし・しんご)
1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)、『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)など、著書多数。
●葛岡智恭(くずおか・ともやす)
1959年、東京生まれ。法政大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌編集、広告制作にたずさわる。林信吾氏との共著には、『大日本「健康」帝国』、『野球型vsサッカー型豊かさへの球技文化論』、『昔、革命的だったお父さんたちへ』、『日本人の選択』、『ネオ階級社会はここから始まった』(いずれも平凡社新書)、『サッカーを知的に愉しむ』(光文社新書)がある。
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この作品のレビュー
平均 3.0 (4件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
野球とサッカーのスポーツとしての面白さをさておいて、双方のリーグ運営の優劣を論じているのですが、著者でなくともJリーグの方に完璧に軍配が上がるとは当然ともいえます。正に西武までが身売り話が出るということはプロ野球機構のあり方に大きな問題があることを証明したものでしょう。著者は読売新聞の社長兼主筆氏という表現で度々野球界を牛耳ってきた人物を批判しています。そして「Jリーグに巨人は不要だ」と言い切った川淵氏の見識を誉めています。近鉄ファンとして長年苦渋を嘗めてきた私としては全く同感!と快哉を叫びたくなりました。野球とサッカーが明治初年に日本に導入されてからの歴史の違い、そしてその他のスポーツと企業との関係について論じた部分も。
レビューの続きを読む投稿日:2013.08.24
企業スポーツ的色彩の濃い野球と地域密着的色彩の濃いサッカーを対比させ、今後の日本のスポーツ文化の鍵はサッカー型であるという論。
とはいえ、選手の海外"流出"の点については、WBCを含めても大きな国際…舞台が乏しい野球が競技レベルの向上を海外移籍のモチベーションとするのも難しく、サッカーと同じ土俵で語るには些か厳しい。
随所に「サッカー万歳」感がやや滲みすぎていた部分は否めないものの、近代スポーツとしての両競技の成立過程のレベルにまで掘り下げて論を展開しており、丁寧な印象は受けた。
プロ野球界を牛耳るあのお方を「社長兼主筆」と表現している点には笑ってしまった。続きを読む投稿日:2012.09.10
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