企業ドメインの戦略論 構想の大きな会社とは
榊原清則(著)
/中公新書
作品情報
これまで一貫して高成長を持続してきた日本企業をとりまく経営環境は、いま大きく変わりつつある。まず、どのような領域を自社の存在領域として構想するか、という戦略決定が改めて問われており、成長の方向性について主体的展望をもち、意識的に全社的な事業構成の定義と組み替えとを行なうことが不可欠となってきた。本書は「ドメイン」というキー・コンセプトによって、それが如何になされるかを、具体例を通して考察する。
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商品情報
- 著者
- 榊原清則
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 1992.05.25
- Reader Store発売日
- 2014.12.21
- ファイルサイズ
- 6.4MB
- ページ数
- 185ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (5件のレビュー)
-
企業の活動領域の構想としてのドメインの重要性がよくわかる点は非常に良い。納得できる。ただ事例の読み方が偏っている印象が否めない。ドメインという言葉で何でも説明しようとしすぎ、とも言える。他の用語を用い…る方が妥当性がある部分では、他の知識で翻訳する必要がある。
企業も製品・サービスもコンセプトを大切にしろ、そしてそのコンセプトが機能するためにはそれらに対する合意が鍵となる、という話。続きを読む投稿日:2010.09.13
完全に理解したとも思わないが、企業ドメインとは『ウチは何の会社なの?』との自問に対する回答のようだ。これは現状の事業領域と一致している場合もあるし、将来の発展を示唆するケースもある。当然後者の方がスケ…ールの大きな会社に成長する蓋然性が高いと言える。
1992年初版の古い記述なのに、現代でも依然有効な議論である。自分の会社も自然膨張的な多角化と祖業切り捨ての結果何の会社かわからなくなっていて、経営陣もドメインの定義を模索しているようだが、少なくとも社員のコンセンサスを得る気の利いたものを打ち出せていない。ソリューション提案型企業だの顧客志向だの言われても固有のアイデンティティーは生まれないだろう。構想力のない人間はトップに立つべきではない。
あとがきに楠木先生の名前があったのに驚いた。栴檀は双葉より芳し、か。続きを読む投稿日:2017.08.22
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