- 最新巻
影武者徳川家康(下)
隆慶一郎(著)
/新潮社
作品情報
いまや二郎三郎は、秀忠を自在に操る家康なみの智将であった。彼の壮大な夢は、江戸・大坂の和平を実現し、独立王国=駿府の城を中心に自由な「公界」を築くことだった。キリシタン勢力を結集した倒幕の叛乱を未然に防ぎ束の間の平安を得るが、秀忠の謀略から遂に大坂の陣の火の手が上がる。自由平和な世を願い、15年間を家康として颯爽と生き抜いた影武者の苦闘を描く渾身の時代長編!
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この作品のレビュー
平均 4.5 (59件のレビュー)
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成る程と思える作者の指摘が・・・
本作も最終章を迎えました。始めの目次部分に「大坂の役」があるのを見て、これまでの経緯からしてどのように豊臣家の滅亡を描いていくのか興味が湧きましたが、戦の切っ掛けとなった京都方広寺の一件を歴史の教科…書どおりにさらりと流しています。
さて、下巻はご存知、二条城で家康が秀頼を謁見するため上洛するお話から始まっています。かつてテレビの時代劇ドラマで観たシーンでは、加藤清正が秀頼を守るためお膳の毒見をして落命していましたが、本作では積極的かつ過激な展開を描写しています。藤堂高虎と伊賀忍びの企みが秀頼暗殺という暴挙。そしてその裏で糸を引く秀忠の姿が見え隠れします。「豊臣恩顧の大名を殺していく」その第一号が加藤清正だと。この一大事件で甲斐の六郎が大怪我をするという辺りは大変悲しかったですし、声が詰まる思いでした。
家康の六男松平忠輝は奥州の名家伊達家と姻戚関係にあり、当主伊達政宗はその立場を上手く利用して徳川政権を転覆させようと目論んでいたのではないかという影の部分は、山岡荘八『伊達政宗』では如実に記述してあったのを思い出しましたが、本作でも秀忠を排除して忠輝を二代将軍にと、驚愕の目論見が描かれていました。
私事、やはり大坂の役の部分は何回読んでも悲しい出来事に思え、空しい限りです。かつて井上靖の『淀どの日記』を読了した時もそうでしたが、淀殿秀頼母子の最後の自刃。人は”滅びの美学”だとか、”悲劇のヒロイン”だとか持て囃していますが、殊更悲しい出来事です。しかし、後半の大坂夏の陣は興味をそそられます。後藤又兵衛基次の討死を始めとする大坂方対徳川方の壮絶な戦い。「八尾若江の木村長門守重成殿討死!」の声が聞こえてきそうです。また徳川本陣茶臼山に総攻撃を掛ける真田信繁(幸村)の雄姿が目に浮かんできそうです。ここは本髄、読みどころでしょう。終盤に掛けての世良田二郎三郎元信の行く末は如何に?という肝心な部分が尻すぼみで幕引きとなりました。
※下巻も入力ミスと思われる語句があり、きっちり校正して下さい。続きを読む投稿日:2015.11.14
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上・中・下巻読了。
覚えきれないほど大勢の登場人物に膨大な量のエピソードや事件。ものすごく読み応えがありました。時間をおいて読んでもたちまちその世界観に引き込まれました。人物が魅力的。甲斐の六郎の凄味…(こんな言葉では薄っぺらすぎますが)。影武者二郎三郎の生き様。秀忠の悪役ぶりさえ徹底していてある意味あっぱれでした。あの時代を、徳川家康という人物を、別な視点で見ることが出来ました。
美しい終わり方。
桜の花びらの舞い散る中での酒宴が目に浮かぶよう…。今年の桜はこの本のラストに思いを馳せることになりそうです。
おすすめしてくださった方に感謝です。そうでなければ出会えなかった本でした。続きを読む投稿日:2023.03.10
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