人間にとって法とは何か
橋爪大三郎(著)
/PHP新書
作品情報
イスラム法では利子が禁止!? 売春やドラッグの合法化を主張するアメリカのリバタリアニズム!?時代や文化圏によって異なる法には、どのような根拠や正当性があるのか。そもそも法とは何か。強制なのか、ルールなのか。まず第1部で、民主主義社会における近代法の本質を、「言語ゲーム」の観点から読み解く。次に第2部では、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教など、それぞれの宗教において法律はどのように定め、用いられてきたかを説き明かす。そして第3部では、「公」の概念をもとに日本社会における法秩序を問い直す。さらに第4部では、より発展的な問題として、自由はどこまで可能か、国際社会と国内の基準のどちらを上位に考えるのかなど、日本社会を再構築する上で課題となる議論を展開する。人類は法によっていかに幸福を実現できるのか。自由と公共性は両立できるか――。正しい法感覚を磨くための最良のテキスト!!
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商品情報
- シリーズ
- 人間にとって法とは何か
- 著者
- 橋爪大三郎
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2003.10.01
- Reader Store発売日
- 2012.09.07
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (11件のレビュー)
-
とても示唆に富んだ本
[more]
道徳と倫理の違い
・道徳は普通の人間にとって実行可能
・倫理は、ごく一部の人にしかできないかもしれない、それでも要求する、少なくとも自分にはそれを課す。
法の強制…説vs法のルール説
どちらが先か
日本ではなかなか理解されにくい
”法律は個人を守るためにある”→欧米
日本では、個人を虐めるためにあって、一生のうちなるべく法律のお世話になりたくないと考える人が多い。
ユダヤ教の教典は”神が決めたこと”人間に変えられない。
キリスト教は教典がない→イエスが反故にした。(心ならずも正しいことができない人こそ救われるべきだ-弱者の宗教)
キリスト教はプロテスタントとカソリックの激しい対立と宗教戦争を経たので、宗教を超える論理「宗教的寛容」を自分たちでつくりだした。→法律と宗教を切り離した(イスラム国家との違い)
日本で起こった特有の問題
仏教と神道が混淆して、仏菩薩が権現となって氏神として神社に住まい、地域の秩序のお目付け役となる状態
中国特有の構造
法は統治の手段であり、支配者の人民に対する命令(支配者も等しく従う法共同体ではない)
→法と政治がリンクし、必ずしも法律は人民を保護しない。人民からすれば法は少ないほうがいい。
└日本人の感覚にも似る。
ヨーロッパ特有の構造
法律と宗教(法学者と教会)には為政者は手が出せない。
”多数決”と”全員一致”の深刻な意味の違い。
明治国家は国家でありながら教会のようになり、イデオロギー操作を行って廃藩、富国強兵に強制的にシフトする必要があった。
→現代まで脈々と浸透していき、しまいに誰も疑わなくなった。
ある意味での公共性は根付いたが、法律や人権について偏った考え方を身につけさせることになった。
国家への献身こそなくなったものの、会社への献身など自分の所属集団が生きる目標になるような人々を生み出した。
明治国家の祟り?
公衆は本物の公共性、政府はそのエージェントであるべき
続きを読む投稿日:2018.10.18
宮崎版新書ブックガイドから。同作からのピックアップ数が多過ぎて、もうどれくらい読んだことやら…って感じ。身についている感、殆ど無いけど。それはさておき、本書も味わい深かった。著者が書いている通り、最終…章だけで独立したエッセンスを持っていると思うし、そこだけ読んでも、タイトルの意味には迫れるんじゃないか、って感じ。明治維新で一気に欧風化を目指したように見えるけど、その実、律令制をずっと引っ張っていて、さらには天皇をどう扱うかってことまで絡んでくるという日本の特殊性が、当然のごと、法にも如実に表れている訳ですわな。何となく分かった風。続きを読む
投稿日:2022.02.08
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