「反原発」の不都合な真実
藤沢数希(著)
/新潮新書
作品情報
3.11以降、原発を絶対悪と決め付け、その廃絶こそが「正義」という論調がマスコミでは吹き荒れている。しかし、この世にリスクのない技術は存在しない。原子力を代替するはずの「自然エネルギー」の実力のみならず、転換するリスクや懸念材料を冷静に見つめるべきではないだろうか。そんな感情論を超えた議論のために、原子力技術、放射線と健康被害、経済的影響を検討し、将来を見据えたエネルギー政策を提言する。
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商品情報
- シリーズ
- 「反原発」の不都合な真実
- 著者
- 藤沢数希
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 数学・物理学・化学
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2012.02.17
- Reader Store発売日
- 2012.08.17
- ファイルサイズ
- 2.6MB
- ページ数
- 206ページ
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この作品のレビュー
平均 4.2 (88件のレビュー)
-
・最大の大気汚染源は自動車の排ガスだが、火力発電所の大気汚染物質の排出は全体の15%程度。WHOの推計から日本で大気汚染によって死亡する人数は3万3000~5万2000人。平均の4万2000人だとして…、その内15%=6300人が火力発電による大気汚染で死んでいる。脱原発で発電に占めていた火力の割合が6から9割に増えると、年間3000人ほど死者が増える。
・放射能が漏れるようなシビアアクシデントがあると、周辺の土地に近づけなくなるが、原発1基を太陽光発電に置き換えると、山手線の内側面積とほぼ同じ土地が常時必要になる。
・ビル・ゲイツも言うように、ソーラーや風力はキュートなテクノロジーであり、国民生活を支える基幹エネルギーにはならない。発展途上国は高価すぎて手が出せない。続きを読む投稿日:2013.01.07
3.11の東日本大震災後、反原発が正義となり、原発推進派はそれだけで邪悪な存在となってしまった。
マスコミでは、反原発のデモが繰り返し垂れ流され、科学的知識を持ち合わせた専門家の意見は一切取り上げられ…なくなった。
こんな風潮に警鐘を鳴らす一冊となっている。
そもそもの前提として、絶対安全、人間社会に全く害のないエネルギーというのは存在しない。また、現代社会において、私たちの生活にエネルギーは必要不可欠な存在となっている。
この前提をはき違えた感情論が先走りしているのが昨今の反原発論調である。
全く無害のエネルギーが存在しない以上、どのエネルギーがよりましなのかという議論にならざるを得ない。
今の日本では、火力発電が主力で、石炭・石油を燃やしてエネルギーを作り出している。
しかし、火力発電というのは、大気汚染の影響が凄まじい。火力発電・車の排気ガスによる大気汚染が原因で亡くなっている人の数は全世界で、年間100万人もいるというから驚きである。
翻って、東日本大震災の原発事故による死亡者はゼロである。
非科学的な風評被害が深刻なだけであって、実は科学的に危険なレベルの放射能漏れは起きていない。
しかし、当時の民主党政権が原発の稼働をストップさせてしまったために、原発や電力会社への風当たりは一層強くなってしまった。
原発を稼働できないことにより、電力会社は古い火力発電所を稼働せざるを得ない。
しかし、火力発電というのは深刻な大気汚染を発生させるため、原発を稼働させていれば亡くならずに済んだ人が、年間で推定5千人ほど出ると言われている。
環境、人体への影響はもちろん、経済的に最も合理的なエネルギーの選択肢は原発なのである。
電力会社も国もそれを理解しているから、原発を推進してきた。
惜しむらくは、国民の反発を恐れて絶対安全という神話を作り出してしまったこと。
リスクとリターンを当初からきちんと発信するべきであった。続きを読む投稿日:2024.03.24
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