なぜ日本の教育は間違うのか
森口朗(著)
/扶桑社BOOKS新書
作品情報
ゆとり教育、小1プロブレム、フィンランド幻想など、教育界に横たわる数数の問題点を論じつつ、日本再生のための「真の教育改革」の必要性を説く。併せて「大阪維新の会」の理念も解説。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- なぜ日本の教育は間違うのか
- 著者
- 森口朗
- 出版社
- 扶桑社
- 掲載誌・レーベル
- 扶桑社BOOKS新書
- 書籍発売日
- 2012.03.01
- Reader Store発売日
- 2012.06.29
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 253ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
世界的に経済大国であるはずの日本において、政治と教育に関してはここ数十年迷走している。それは昨今のいじめ問題、学力低下問題、体罰問題につながっているとも思える。本書は、気持ちのよいくらい今の日本の教育の問題点を明確に示してくれている。
レビューの続きを読む
構成は、
第1章 ついに来たゆとり世代
第2章 「志」がエリートをつくる
第3章 フィンランド信仰の虚実
第4章 信仰なき人権教育の暴走
第5章 共産主義の洗脳を説く
となっている。第5章の共産主義が日本の教育をダメにしているという点は、森口氏の著書「日教組」を読めばさらに詳しく分かる。 第1章では、企業にゆとり世代が入社し、使えない、指示待ちといった若者が多くなる指摘。それは、ゆとり教育を受けた世代なのだが、問題はゆとり教育よりも、新学力観にあるという。新学力観では、従来の知識や技能を教え込むのではなく、物事に取り組む意欲・態度・関心を高めることに重きを置いた授業と、それにより培われる学力が重視されている。そうすると、現場では混乱し、「教えない指導」路線をとり、指導から支援に変わっていった。自主性を尊重し、支援の授業を推進し、宿題を減らした結果、混乱と学ばない子どもを大量に産み出す結果となった。
第2章では、エリートについて論じている。日本人は平均的には知性や行動規範は高いが、外国のように真の国を引っ張るエリートや人々から尊敬されるエリートは出にくいという。誰もがエリートになれる教育のシステムになっているが、日本型のエリートを作っていくことのできる教育方法(英語教育や習熟度別授業など)を取り入れるべきだとしている。
第3章は、フィンランドの教育の虚実についてである。PISAの学力テストでは上位を占め、教育界にもフィンランドブームが起きたが、真のフィンランド教育を見ると考えている以上に実態は厳しいものである。学習義務、落第、卒業延期、就学前教育、国防意識、ゼロ・トランス的手法、宗教教育と、国家の礎である教育に重きを置き、落ちこぼれを出さないよう徹底して行われているのがじったいである。そのような状況を考えず、単にはやっているから取り入れるというのは愚かな考えである。
第4章では、人権についてである。何かあれば、人権侵害と楯突く世の中。しかし、日本人は人権の意義をはき違えている。人権という概念がどういったことから形成されているのか、信仰と結びついてそれに基づく自然権としての人権概念を理解する必要がある。
第5章は、こんな現状を招いた共産主義について。戦後の左翼運動によって日本の教育が佐偏向教育になっていることがよくわかる。教育界は未だに左翼に牛耳られている。ゆえに愛国心だの本当の史実を教えることは非難される。これでは日本人としての誇りが育たない教育になってしまう。こんな教育が戦後70年も続いているのである。
投稿日:2013.02.20
このレビューはネタバレを含みます
復興のための教育学というサブタイトルがついている。成熟しない青年層とどう付き合うかに始まり、リーダー育成についての著者の見解、フィンランド教育。日本の教育への著者から提案。第二章の(志がエリートを創つ…くる)は気になる箇所だった。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2013.09.25
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。