歴史を動かした会議
加来耕三(著)
/朝日新書
作品情報
織田信長の後継者を巡って羽柴秀吉と柴田勝家が火花を散らせた「清州会議」、海軍創設を急ぐために、あえて老中たちの度肝を抜く「200年構想」を語った勝海舟……。歴史の流れを決めた瞬間には、常に「会議」があった。周到な根回しや徹底的な「かき回し」、人々の胸を打つ感動スピーチなどなど、偉人たちは会議を制するためにありとあらゆる手段を駆使した。人間ドラマで日本史を読み解く決定版!
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商品情報
- シリーズ
- 歴史を動かした会議
- 著者
- 加来耕三
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 掲載誌・レーベル
- 朝日新書
- 書籍発売日
- 2011.04.30
- Reader Store発売日
- 2012.04.06
- ファイルサイズ
- 1.1MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 2.8 (6件のレビュー)
-
会社の会議は長い。それでいて本来の目的であった活発なディスカッションの後に結論を導き出すというプロセスも結果も得られない事が多い。そこで自分たちで会議を活性化するにはどうしたら良いかプロジェクトを立ち…上げたが、目的に賛同して参加してくれたメンバーは私含めたったの4人。100人近い部員がいるのだが。だが気づいた事がある。明確に会議を改善したいという目的意識の下に集まったメンバーだから、その会議たるやお互いに考えや意見をぶつけ合い必ず成果結果を出しているという事実はある(自分たちがやると言った手前、喋らないわけにいかないのだが)。毎年会議の問題点を整理して課題化し対策を打って発表している。残念ながら効果は数値化できていないが、自分たちは納得している。
日本人は会議好きと言われるが、過去の歴史には転換点となった重要な会議が沢山あった。古くは大和朝廷の時代から明治維新の近代日本に至るまで、歴史の流れを大きく変える議論や決断がなされてきた。会議の参加者はそれぞれに役割がありファシリテーターの実力次第で主催者の意図に沿った形(思惑)で終わる場合もあれば、力の強い参加者の意見に引きずられ意図せぬ結果に終わる事もある。何らか意図がある場合には必要なのは根回しだ。根回しが充分に行われた会議は開催前から勝ったようなものだ。古くからその重要性に気付いたものは時に会議により覇者になる。会議は如何に準備できているかが勝負だ。加えて優秀なファシリテーターは場の空気感を読み上手くアイデアや意見を引き出してくる。
前述した様なただ長いだけのダラダラ会議になるのは何故か。言い出しっぺになるのを恐れているか、会議に参加したくないかのいずれかが多いと思われる。前者は戦国時代のようにどちらの味方に付くかによって自国の滅亡に繋がるような重大な会議ではよくあった事だろう。後者は現代の会議でもよく見られる内職をしてるようなものだ。こう言った人に対しては、会議に呼んで合意形成したはずなのに、あたかも(実際に)聞いてなかったかのように簡単に事後の反対勢力に回ったりする。これも巧妙なファシリテーターなら例え相手がウェブ会議の画面非表示状態でも果敢に話を振っていく。そうする事で全員参加の緊張感を醸し出し考えさせるのだ。だがそもそもは事前にしっかりと役割定義を決めた上で参加人数を絞る方がより活発な議論になる。決も早い。注意点としては、特に何らかの意図がある場合に自分たちに不利な考えを持つ人間を始めから外す事は絶対にしてはいけない。決を必要とする会議では当然なのだが案外意図的に呼ばない会議は多い。
歴史においてもそのような会議の後には必ずいざこざが発生するし、現代ビジネスでも問題を引き起こす1つの要因となる。
適切な参加者、優秀なファシリテーター、空気感にも影響する会議のルール、そして事前の根回し、決定事項の早急・確実な実践、これらが揃った会議ができる組織は強い。
と、会議の話ばかりに終始したが、そういった内容を歴史上の会議を例に出し、何が良くて何が悪かったかを説明していく。少しわかりづらいのは歴史をよく知っている人間なら容易に頭に入ってくるが、歴史に疎い人にとってはやや背景や人間関係が入ってこないため難しい面もある。
本書を読んで学校でも職場でも役立つシーンは多いので、是非自分たちの会議でそのように出来るようテクニックを磨くと思って身に付けると良い。続きを読む投稿日:2023.04.30
国の存亡や人の生命がかかるような歴史上の会議と、その結果をわけたポイントを抽出している。今にも通ずる基本的な会議の作法から、根回し、かき回し、意表をつくなどの手法がとられた会議も紹介されている。歴史を…会議の面から見るというのも面白い。続きを読む
投稿日:2018.04.04
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