年金は60歳からもらえ~繰り上げ受給は、デフレ時代の賢い選択~
森永卓郎(監修)
,溝上憲文(構成)
/光文社
作品情報
今、もらい始めれば、本来の金額よりも、約1割高くもらえる! このカラクリを知れば、きっと誰もが驚愕するはずだ。そして年金事務所に駆け込むことになるだろう。そのカラクリのキーワードは、「マクロ経済スライド」「物価スライド」「デフレ」の3つである――年金問題に詳しい森永氏が独自の視点から、繰り上げ受給はデメリットよりメリットが多いことを実証した画期的な本。加えて60代を満喫する生き方を提案する。
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年金宅急便が何度かきましたが、私の世代の年金支給は65歳からということになっています。その一方で現在勤務している会社の定年は60歳なので、年金支給が開始されるまでの5年間をどう過ごすかが重要です。
…そんな私にとって、この本のタイトルにあるように「年金は60歳から貰う」ことが、65歳まで待つのに比べて多くの利点があるという指摘は目からウロコでした。
60歳から貰い始める場合に、支給総額が65歳から貰うのと同じになるのは76歳ですが、年金がカットされた場合には10%の場合で82歳になる、またその間の金利をどう設定するかで、その年齢がいくらでも後にずれることも興味ある内容でした。
特に、物価スライド分(2.5%)及びマクロ経済スライド分(7.2%)の合計10%程度の年金が余分に支払われている(p28)というのは驚きでした。
60歳の定年までにある程度、インフレや円安になっても目減りが少ないような貯蓄をしたうえで、65歳までは自分のやりたいことをお小遣い程度には稼げるようになりたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・基礎年金の場合、繰り上げ時期を1か月繰り上げるごとに0.5%減額、5年で30%減額される、65歳から貰い始めた人と累計額が同じになるのは、76歳のとき(p16)
・今貰い始めれば本来の金額よりも1割近く高い水準でもらえるカラクリとは、1)マクロ経済スライド、2)物価スライド、3)デフレ、である(p17)
・2004年の年金改正により、それまでの「修正積立方式」と呼ぶのを止めて「賦課方式」と切り替えた、現在支払った保険料は、そのまま全額年金支給者に振り分ける仕組み(p19)
・賦課方式に転換したことは、年金制度が破綻することがなくなったことを意味する、つまり現役世代が支払う保険料しか、給付に回さないということ(p20)
・本来なら2005年以降、8年間も停止しているマクロ経済スライド分によるカット分、0.9%x8=7.2%もかっとしなければ年金財政は正常化しない、現状は物価スライドの未実施分:2.5%と、マクロ経済スライド分の7.2%の合計9.7%の年金が余分に払われている(p28)
・個々人が老後の生活を防衛する方法として、満額支給の年齢を待たずに繰り上げて受給することがある(p9)
・政府ができるのは、これからもらう年金を引き下げることはできても、「すでにもらっている年金」を削減できることは思えない(p31)
・お金を持っていて経済的な既得権を持っている人たち(金持ち)にとって、デフレはたまらなく美味しい状態、また、年金生活者も同様(p36)
・2012.6月に支給する4月分の年金から、支給額を0.3%引き下げることにした、11年の消費者物価上昇率がマイナス0.3%だったから(p53)
・1985年の年金制度改正を境に給付の減額が始まった、改正前の17.3万円から17.6万円に変更、改正前は32年加入だったのを40年に延ばしたので(p66)
・希望者全員を再雇用する改正高齢法は、2013年から施行される予定(p74)
・厚生年金、共済年金に加入している人に扶養されている配偶者(3号)は、年金保険料を払うことなく国民年金加入者と同額が支給される、対象者は1005万人(p80)
・給与を100万円貰っても、62万円にしか保険料はかからない、同様に賞与も150万円が上限(p84)
・繰り上げ受給者が40%を超えている、全体の受給者の42.9%、新規裁定者は26.9%、繰り下げ受給は1.2%(10万人)(p114,125)
・すでに受給が確定している人は、約束された将来の財産であり、財産権の侵害となるので保障される(p117)
・週3日程度で年金額をカットされない働き方で、月10万円程度を稼ぐ、そして60歳までに「終の棲家」を確保しておくことが大事、賃貸暮らしは不可(p182)
・日常的に介護を必要しないで自立した生活を営むことができる日本人の「健康寿命」は、男性:72.3、女性:77.7歳(p183)
2012年8月13日作成続きを読む投稿日:2012.08.13
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