- 最新巻
史談と史論(下)
海音寺潮五郎(著)
/講談社文庫
作品情報
歴史上の人物を語っては当代一の著者の史談・史論・随筆集――調査の精緻、論理の正確明晰に加えて、読み物としての面白さ、小説的描写を以て、歴史を彩った人物と時代背景に焦点をあてる。下巻には、「かくれ門徒の話」「倭寇物語」「平将門」「武将雑感」ほか、室町・南北朝・鎌倉・平安期の傑作22篇を収める。
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商品情報
- シリーズ
- 史談と史論
- 著者
- 海音寺潮五郎
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 1977.04.01
- Reader Store発売日
- 2012.03.30
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
海音寺潮五郎
最近、歴史小説のブームが再燃しているそうですが、史談と史論というのは実に興味深いものです。
海音寺先生の一族が薩摩の金山を持っていたとは、初耳です。
最も、戦前の文人は芥川のような超エリート層か、…太宰のように田舎の富農、資本家であることが多いので当然ではあるのでしょうが…。
この本では海音寺先生のアイディアがぎっしり詰まっており、現代歴史小説における今昔物語集のような役割を果たしているように思います。紹介されている歴史の裏話には既に小説化されてスキームが整っているのもあれば、アイディアのまま眠っているものもあります。
歴史小説は資料との格闘になるので、海音寺先生が吐露しているように薩長土肥の名家であるとか、霞会のメンバーだとか、旧帝大の学歴だとかがどうしても必要になるのだなあと実感できます。
…ま、庶民には関係のない世界のお話だなあというのも一つの正直な感想ではあるわけですが。
子供のころは歴史小説に純粋に胸が躍ったなあ、と感慨深くなります。
星5つ。続きを読む投稿日:2018.03.01
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