「心の傷」は言ったもん勝ち(新潮新書)
中嶋聡(著)
/新潮新書
作品情報
「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する――そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。過剰な被害者意識はもうたくさん! 現役精神科医が示す処方箋。
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商品情報
- シリーズ
- 「心の傷」は言ったもん勝ち
- 著者
- 中嶋聡
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2008.06.16
- Reader Store発売日
- 2011.12.28
- ファイルサイズ
- 0.6MB
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この作品のレビュー
平均 3.4 (17件のレビュー)
-
2008年07月22日 03:21
躁鬱病に各種ハラスメント、解離性障害にPTSD・・ 最近になってぐっとメジャーになった病名や現象。
私には「言ったもん勝ち」とまでは言えません。でも、若干疑…問を抱えてたのも事実。
「もう全部いやだ」と沈み込んでる人に、「がんばれ!やりとげろ!!」と無理強いすることがいいとは思わない。
けれど「がんばれとは言わないよ、今はゆっくり休みなさい、自分がいいと思うまで」と甘やかすのも違うと思う。
~ハラスメントもしかり。「~された!許せない!」と憤慨する人に、「何言ってるんだ!社会においてそんなことも我慢できないのか!女は、部下は、そういう扱いをされるものなのだ!」
これはおかしい。
かといって、「そうだ!じゃあ訴えてしまえ!社長に直訴だ!飲み会?世間話?こっちが嫌な思いしたら全部ハラスメントなんだよ!」といきまくのは、なんというかくだらない。コミュニケーションというものを理解していない。
だから、いわゆる「空気を読む」ことが重要になると思う。
この言葉を嫌いな人がいるから、言い換えるとすれば、「配慮・思慮・分別をもつ」。あと、「中庸」な態度で何にでも接すること。
自分のことしか考えられない、自分だけが被害者だと思いこむ。
それは心の病じゃなくて、ただ社会性を身につけてこなかったせいではないだろうか。
この本は若干過激だけど、ひとつすごく納得したのは、
「(体の)病気になった人を責めはしない、でも”普段から体調に気をつけ、免疫力を高めることはできたのではないか”とアドバイスはできる。心の病も同じで、普段から精神力を鍛えることはできる」
という内容の部分。
心の傷はいつ受けるかわからない、そうよく言われる。ならば私はいつそうなってもいいように、使ってあたって、しなやかな精神を鍛え上げたい。続きを読む投稿日:2012.01.31
このレビューはネタバレを含みます
「心の病」は体の正直な反応なのだから無条件に守られるべき。それが当たり前となりつつある世の中において、ともすれば時代錯誤な精神論ともとられかねない、しかし誰もが抱いたことがあるであろう思いがはっきりと…述べられている。
レビューの続きを読む
「病気になった個人を責めることはないけれど、『ちょっとくらいのストレスや不安に負けないように、普段から精神力を鍛えましょう』と言うことは可能」との一文にははっとさせられた。
疾病利得について読んで、アドラー心理学の目的論を連続した。幅の広がった「心の病」は、都合の良いシェルターと化してしまっている面があることには大いに共感した。第三者の目に見えない症状であるからこその複雑さをもつ心の病との向き合い方について考える契機となる一冊だった。
しかし、第7章での体罰についての論には反対だ。言葉で言うのでは不十分で、気合いを入れるのには暴力を用いるのが適切なこともあるとの論は、教育の放棄であり、暴力の美化である。暴力に訴えず、如何にして生徒に思いを伝えるかが教師の腕の見せ所ではないか。続きを読む投稿日:2021.08.28
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