頭のいい子が育つパパの習慣
清水克彦(著)
/PHP文庫
作品情報
「親子で食事することを心がけた」「新聞やニュースを見ながら世の中の出来事や仕組みについて話をした」「家族で夢や特技について語り合った」「社会や理科の力を伸ばすために、実生活にも見学や観察を取り入れた」……。これらはいずれも子どもを有名中学に入れた家庭に共通する事柄ですが、父親の協力なくしては実践できないものばかりです。そこで近年注目されてきているのが、父親の生活習慣です。本書は、早くから「父親力」を提唱してきた著者が明かす、「勉強できる子のパパがしていること」。「週に3回は家族で夕食をとろう」「子どものために会社を休もう」「リビングに地球儀と年表を置こう」「夕食の品数を増やしてもらおう」「『どうせ』『今さら』を言わないようにしよう」など、今日から実践できる内容が盛りだくさん。「教育格差」が叫ばれる中、家庭でできることは何か?子育てに後悔したくないお父さん、必見です!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 頭のいい子が育つパパの習慣
- 著者
- 清水克彦
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 2007.07.18
- Reader Store発売日
- 2011.09.21
- ファイルサイズ
- 0.4MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.4 (41件のレビュー)
-
TV関係者らしき著者が自身の子供への教育経験と取材してきた内容を元に書かれたいわゆる「育児本」。しかし学術的な検証がなされているものが少ないため、他の多くの読者の感想でも書かれているように、ともすると…かなり偏見に満ちた主張であると言われかねないものが多い。
テレビや新聞で散々ぶち上げてきた温暖化に関する事実無根の話題がさも真実であるかのように書かれている部分については疑問を持たざるを得ないし、そう教えられた著者の子供達が温暖化が嘘である事を知ったらどう思うだろうと心配になってしまった。
しかしながら、書かれているものについては同意/納得できるものも多く、本棚の話に関しては自分の体験としても間違いがないことから、提案されている幾つかの項目については自分の家族にも取り入れてみようと思う。
本書は著者の提案をテーマ別に列挙する方式で記載されているので、今回は目次に本文からの引用やコメントを差し込んでいく形を取ることにする。
第1章 父親が定時に帰ると、子どもの学力はアップする
●週に三回は家族で夕食をとろう
●お風呂の中で学校の話を聞こう
●仕事の話を食卓に持ち込もう
●子供に「頑張れ!」と言わない
頑張れ!の乱発は子供にはプレッシャーになる。
挑戦は楽しい、勉強は面白い、得をすると教えることが先
「理科のテストで7番?すごいじゃないか。じゃあ次は何番になりたい?」
「英語が話せると、世界中で友達ができるよ!」
など。
●前進したことを褒めよう
仮に成績が落ちても「ダメじゃないか」「何やってんだ」ではなく「どうして下がったんだと思う?」「じゃあ次はどうしたい?」と聞く。
ダメな話し方は、
「○○ができなければ××を取り上げるぞ!」
「○○したら父さんは怒るぞ!」
●「うちの子はできる」と思うことから始めよう
「ピグマリオン効果」(ローゼンタール&ヤコブソン/心理学者●ハーバード大学)の威力は絶大。
教育者に「この子は伸びますよ」と無作為に選んだ子供を指定したら、その子たちこ学力が全員伸びてしまったというもの。
子供の人格を否定する叱り方(「おまえは本当にダメな子だ」「ノロマなやつめ」「お前は情けないやつだ」)はしない、兄弟姉妹との比較はしない、何かができなくても特徴的な部分があればそれで良しとする、結果よりもプロセスを褒める、叱る前に親がひと呼吸置く。
●父子で将来の夢を語ろう
●子供の前で本を読もう、辞書を引こう
子供に聞かれたことが分からなかった時、調べるのをやめてしまったりネットで調べるのはダメ。
あえて辞書や事典、図鑑を使って子供と一緒に、聞かれたときにすぐ調べること。これらができる限り手元にあることが重要。リビングに本棚というとは必須かもしれない。
●子供と一緒に散歩をしよう
●職場から子供に電話をかけよう
帰る約束をしていたのに仕事が長引いて帰れなくなってしまったら必ず電話して謝りつつ子供に今日の事を聞く。出張先から電話したり絵葉書を出すのもインパクト大。
●子供のために仕事を休もう
仕事を休んでまで自分のイベントに来てくれた、という事が子供には嬉しく、父子の絆を深める
●父親はサルからゾウになろう
生きる支え=「挨拶」「思いやり」「親切」「読書」「自立」「努力」「勇気」「学ぶこと」「考えること」「世に尽くすこと」「志を高く持つこと」
(遠山敦子/元文部科学大臣●松下教育研究財団理事長)
このうち一つでも子供に身につけさせてやることが親の義務
これらの事柄を子供は親の行動を見て学ぶ。「見ざる、言わざる、聞かざる」ではなく「見るゾウ、言うゾウ、
聞くゾウ」の精神で積極的に育児参加しよう
第2章 父親は子供の力を引き出すプロデューサー
●勉強は食卓でやらせよう
小さな子供は勉強の仕方そのものが分からないので、それらが身につくまでは親の目が常に届くところ=リビングで勉強させる
●立派な子供部屋を用意しない
小学生ともなればちゃんとした子供部屋が必要であるという既成概念は捨てる。小学生の間は個人部屋は必要ない。
本棚は食卓のそばかリビングに置く
パソコンコーナーもリビングに設ける
子供部屋にはドアも鍵もつけない。気配を感じられるようにする。
子供部屋は寝るだけの狭くて小さな部屋にし、長時間そこにはいないようにさせる。
●子供が小学生になったらリフォームしよう
●本棚には家族の好きな本を置こう
普段から目に付きやすい場所に本棚を起き、家族全員でそこに好きな本を並べる。家族対話の促進が狙い。
トイレにも玄関にも本棚を置く。トイレは特に重要。
トイレには地図を貼ってしまうなんてのもあり。
●父親の読み聞かせは母親の三倍の効果
できる限り感情を込めず淡々と読む。
怖い話も父親といれば安心して読める。
読み終わった後に、語らいをすべし。感じたことや関連する国や文化など。
●どこでも算数、どこでも理科●社会
●リビングに地球儀と年表を置こう
リビングに地図帳を置く。でかい世界地図を貼り出すのもいい。地球儀があればベスト。
小学校低学年は日本地図、高学年になってきたら世界地図にグレードアップするのもいい。
都道府県カルタ(表が県名や形、裏が県庁所在地や特産物)や世界カルタを父子で作ってゲーム感覚で遊ぶのもいい。
リビングに年表をおくのもいい。ドラマやバラエティにでてくる歴史上の人物を年表に照らし合わせられる。
●壁にぶつかった子供に手を貸さない
甘えがでるので、ヒントだけしか与えない。
できそうなものまで頼ってきたらあえて突き放す。
●子供に「どう思う?」と聞こう
●サッカーやピアノの大会に毎回は行かない
●社会のルールや厳しさを教えよう
努力しても勝てないことや挫折などをひしひしと感じさせてやり、厳しさを体験させるのが父親の役割。
●子供が熱中できるものを伸ばそう
熱中することやのめり込む事が、探究心をかきたて、集中力を育み、学力や一流アスリートになれる力を手に入れることに繋がる。
面白いと思って没頭していることを親の思いや都合だけで阻止するような事をしてはいけない。
第3章 頭のいい子が育つ生活習慣
●夕食の品数を増やしてもらおう
一食当たりの食品数が多いと成績は上がる。12品目以上だと偏差値60以上、4品目未満だと50を下回る。
食育は非常に重要。贅沢品ではなく、品数とバランス。
●率先して「コ食」(服部幸應/服部栄養専門学校校長)を避けよう
孤食:子供1人での夕食
個食:親子で食べるものが違う
固食:好きなものや同じものばかり食べる
小食:少量しか食べない
粉食:パンや麺類ばかりを食べる
●朝型生活に変えよう
親が率先して朝型生活に変える。なんなら子供と一緒に寝てしまう。
小学5年生で平均7〜9時間の睡眠時間を確保していると如実に成績が良い(広島県教育委員会調べ)
●朝食をしっかりとろう
●子供と一緒にメタボリック対策
●アウトドア志向でいこう
父親がアウトドア活動をしている姿は子供の人格形成や父子関係の向上に効果的
自宅の庭やベランダで食事してみるのも一つのアウトドア
公園で弁当を食べるでもいい
●約束は小さなことでも守ろう
子供とした約束だけではなく、自分が自分に対してやると宣言したものも含む。
親が率先して約束を破ったり諦めてしまえば、そんなものだということが子供に刷り込まれる
●お金の使い方を教えるには父親が我慢すること
小遣いを渡して節約して使うことを覚えさせる。
ホイホイ買い与えない。たとえ誕生日とか成績がアップしたことへのご褒美でも安易には買い与えない。金銭感覚の麻痺や高価なものを買って貰ったという感動を希薄にさせる。
待つこと、我慢すること、欲しいものを手に入れるために努力することを教える。
●父親が「オアシス」言葉の達人になれ!
お願いします、ありがとうございます、失礼します、すみません、の頭文字。
普段の会話の中でこれらの言葉を省略せずキチンと使うこと。
●息子とキッチンに立ち、娘と洗車しよう
料理は最高の思考構築訓練。
娘とは車いじりや洗車を手伝ってもらう。
●説教するときは「叱る」→「ほめる」の順
ダメな叱り方
「約束を守らないなら、遊びに連れてかないぞ!」
「いつまでも勉強しないならゲームは取り上げだな!」
正しい叱り方
「約束を守らない人間は友達ができなくなるんだよ。お前は今までお父さんとの約束をちゃんと守ってきたこじゃないか」
「ゲームをするなら勉強を済ませてからにしなさい。やるべきことをしっかりやるというのがお前のいいところだろ?それさえ済めば15分間だけゲームしていいから」
自分が普段やっていないことについて、母親の方が叱った時に「だってパパだってやってないじゃん」と言われたら「話をそらすな」「お兄ちゃんはできたのに」などといわず、「じゃあ一緒にやろう」と歩み寄るアプローチをとる
●大事なことは家族会議を開いて決めよう
旅行やペットを飼うかどうか、ソファはどうするか、みんなが関わることは子供を交えて全員で会議する
テーマによっては、子供が議長を務めてもいい。
第4章 父親は社会を教えるニュースキャスター
この章に書かれていることの多くはすでにできていることばかりだった。そもそもテレビというメディアを一切信用していないので、本当に面白いバラエティや教育系の番組とニュートラルなテレビ局のニュースしか見ない。ある意味では、テレビをあえて見せて、間違っているところを逐一指摘してやるのも面白いかもしれない。
でもまあ、テレビをみる時間無駄以外の何物でもないのでその基本姿勢は崩さないようにしたい。
●「ノーテレビデー」を作ろう
●親が「Vチップ」の役割を果たそう
●TVニュースから被害者の感情を学ばせよう
●父子で新聞を読もう
●ラジオニュースを聞こう
ラジオは想像力を鍛えるのにいい。
土日の朝やお昼はラジコを聞いている。
●子供を我が家の気象予報士にしよう
●「週刊こどもニュース」のキャスターになろう
●みのもんたを目指そう!
家庭教育の「かきくけこ」(白石真澄/関西大学教授●教員再生会議メンバー)
か:感動を与えること
き:興味を持たせること
く:工夫させること
け:健康を守ること
こ:好奇心いっぱいにさせること
このうち、か、き、こは父親が重要な役割を果たす。
話の内容をみのさんばりに大げさに話す。記憶に
刷り込むにはこの手法が一番効く。
●やじうま根性を持ち続けよう
ニュースになったスポット、話題になった新しい施設、ドラマのロケ地ももちろん、近所の祭りや川や山や海も。
とにかく話題になってるところやシーズナリーな場所には足繁く出かけること。いろんな経験をさせることはその後の「好奇心向上」に直結する
●パソコンの利用の仕方を教えよう
●携帯電話のルールを明文化しよう
●ジャーナリストや医者の感覚を持たせよう
第5章 下流親から抜け出そう
●m給食代を感謝して払おう
●「どうせ」「今さら」を言わないようにしよう
●何事もまず父親がチャレンジしよう
●悩んでいるところを子供に見せよう
●夫婦の会話が1日1時間以上ありますか?
子供が一日中しゃべり続けていて、かつ少しでも目を離すと大変なことになるので平日は10分も話ができればいい方。。。これはまずい。
●過去の自分と子供は別人だと考える
●我が子だけが持っている感情を見いだそう
●27歳になったときの子供の姿を想像しよう
●父親自身が「夢への時間割」を生きよう
●親の年収と子供の学力は関係ない
論拠に使用しているアンケート結果と主張に矛盾がある。金持ちの方が学力は高い。関係ないのではなく、
親が相当な努力を行うことで収入が低いことをカバーしているに過ぎない。
つまり、お金があまり無い人が子供の学力を上げようと思ったら、金持ちが金で解決している部分の全てを自分の力で補ってやる覚悟が必要。
●ミスや失敗をごまかさない
●父親のいい習慣が子供を伸ばす続きを読む投稿日:2020.02.17
浜松町の本屋で立ち読み。お店の最初の平積みで目が留まりました。参考になるトピックがいろいろ。。
・こどものためのリフォーム
・平日夕食をこどもととること
:
できてることと、できてないことがあるな。投稿日:2019.05.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。