「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか
加藤諦三(著)
/PHP文庫
作品情報
なぜかイライラしてしまう。特に理由はないのに不機嫌になってしまう。そんな経験はありませんか? 本書は、感情を素直に表に出せない心理や意味もなく相手を恐れてしまう心理をわかりやすく分析しながら、不機嫌になる原因を探っていきます。「甘えは満たされにくいから、甘えているものは傷つきやすい。そして傷つくから憎しみを持つ。その憎しみを直接吐き出せば素直になれる。でも、吐き出さないから不機嫌に押し黙る以外になくなってしまう。特に、身近な人に対してそうなりやすいのだ」と、著者は言う。
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商品情報
- シリーズ
- 「不機嫌」と「甘え」の心理
- 著者
- 加藤諦三
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 2004.05.06
- Reader Store発売日
- 2011.06.03
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (8件のレビュー)
-
作中で定義付けられる『神経症的』場面というのは無意識に誰しもが持っている要素と思えてならない。他人を詰りたくなる場面というのは少なからず。同時に不満を抱えていることが極めて多いからだ。
投稿日:2015.03.21
423
「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか (PHP文庫)
by 加藤諦三
愛情については、植物との関係で言うとわかりやすいかもしれない。花を咲かそうと、やたらに水をやる人は花…を愛しているわけではない。花を愛している人は、まず花を観察する。花が何を求めているかを観察する。観察しながら水をやる、陽のあたる場所に花を移す。愛情とはそうした花と人との関係で
神経症者は人を恨む。そして復讐的になる。 日頃から目的を持って生きている人は、男であれ、女であれ、人を恨むことは少ない。自分の意思で動いているからで
いつまでもしつこく相手を責め苛むのは、それだけ相手に心理的に依存しているということである。相手に認めてもらいたいからで
相手が侮辱したのではないのに、心の奥底の無意識の世界で侮辱されたと感じてしまうことの悲劇なのである。小さい頃から愛されなかった人は、そのように感じる脳の神経回路が強化されすぎているので
神経症的な人は、なぜ相手の言葉を自分への批判と受け取ってしまうのか。それは、他人の評価が怖いから。小さい頃から評価で育てられている
人は好きな人に対してもなお不服や不満や不平を持ち、文句を言いたくなる。このことが自己喪失者や神経症者にはなかなか理解できない。実は相手を信頼しているから相手に文句を言えるのである。相手と親しいから相手に文句を言えるので
悩んでいる人がいい年をして何でもかんでも他人の責任にしているのに、「へー、あの人はそんなにひどいんですか、そうですか、あなたは被害を受けましたねー」と、悩んでいる人の責任転嫁の姿勢にこちらが 唱和 しないからである。いつまでも幼稚なことを言っている相談者に、「わかる、わかるなー」と大げさにうなずかないからで
神経症的な母親は子供が外で食事をして「 美味しい!」と言うと、自分の料理が批判されているように感じ、面白くない。自分の夫が外で「美味しい!」と言うと、自分の料理が料亭の料理と比較されていると思う。そこで「この料理塩分強いわよ」とけなす。そして夫に料亭の料理をけなすことを
私は鬱病者の求める雰囲気は、幼児の求める雰囲気であると
ピーターパン症候群の若者も、新しい友人を大切にする。ピーターパン症候群の若者もドンファンも、その心理状態の結果、その親しくなった恋人といると気持ちが重苦しくなるのである。たとえば他の女と遊ぼうとする時に、この恋人は邪魔になる。自分のわがままの妨害になる。そこで相手に不満を持つ。新しい恋人は自分のわがままな世界を妨害しない。まだ相手に対して一人よがりな要求を出していないからである。だから不満は鬱積していない。 要するに彼らは一人では生きられないくせに、他人が自分にかかわることを嫌うのである。その結果近くなり、親しくなった人を嫌いになる。近くなると同時に嫌いにもなる。でも普通の人よりも寂しがり屋だから普通の人よりも人を求める。依存心が強い限り、この矛盾した心理状態は
自分の心の葛藤を解決するために相手を必要としている。だから相手から離れられ
しかし自分の心の葛藤を解決するために、今自分は相手に絡みつき、相手を責めているなどとは決して認め
いつまでもいつまでもしつこく相手を責め苛むのは、相手が問題ではなく自分の心の葛藤が問題だからである。自分の心の葛藤が原因なのに、相手を責め苛んでいるから、いつまで相手を責めてもそれで気が済むということがないのである。相手を責めているのは気晴らしみたいなもので、本当の原因から目を 逸らしているにすぎ
不機嫌な人は相手に敵意を持ちながらも相手から離れられない。不機嫌は敵意と愛着の同時発生の心理状態である。 「依存と攻撃」とか「依存と支配」とかよく言われる。攻撃しながらも相手から離れられ続きを読む投稿日:2023.07.21
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