幼い頃から主人公のことを大切な異性としてみてきた旦那様の見事なまでの一途さにキュンキュンします。 彼女しかみてないからとうぜん、経験（オイ）はないわけですがそれをフォローするかのように愛情が迸っていてもう（笑）。 あとがきでも書かれていましたが旦那様がまちがって媚薬を飲んじゃって悶々とする場面が可愛すぎてやばいです。 王道とは言いがたいですが、年上ヒロインと年下ヒーローの初々しいロマンスでした～。

はじめ、あらすじ読んでダブルヒーローがヒロインを求めあって三人で落ち着く話かと思ったのですが、読んでみたら意外や意外、まったくもってノーマルなラブロマンスでした。 しかも男たちがヒロインを奪い合うためヒロインは攫われっぱなし、息つく暇なく舞台が変わります（笑）。 そんな怒涛の展開のなかで生まれたドラマティックな恋。サクサク読めますよ！

どちらかといえば思い悩むヒーローたちの姿の方が生々しくて、主人公の存在が薄く感じられたのですが、麗しいヒロイン姉妹の深い絆や、憎しみが気づけば愛へと昇華されていく鮮やかな様などが魅力的でした。ラストで判明する箱庭の秘密にもゾクゾクしました。