
なるだけ 医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣
五木寛之
中経出版
☆☆☆☆☆
巷の健康志向ブームに踊らされず自分の体が欲する生き方を自分で探して、自分の体は自分が責任もって生きようという精神でいろいろ具体的にそのヒントがいっぱい記されてあった。氏のご著書に『他力』という本がある。この本も他力によって健康を与えられている日々を感謝して生きようという精神で一貫されている。 大変為になることを教えていただいた。 まずはこの本の目次を試しに見てから購入されるといい。きっと各項目の中身をもっと見てみようと思うだろうと思う。 五木さん、こに書かれた”五木流”健康法でますますお元気でと祈念した。
0投稿日: 2014.02.23
一神教の誕生 ユダヤ教からキリスト教へ
加藤隆
講談社現代新書
☆☆☆☆☆
ユダヤ教とそこから派生したキリスト教が一神教という周りの世界とまったく異なる立場をとったのはどういう背景があったのかはこの分野に関心のある者には誰しも気になることである。 この趣旨の本はほかにも荒井章三著にもある。それもこれもなかなか難しい論議だが力作でいい参考書になると思う。
0投稿日: 2014.02.06
この国は原発事故から何を学んだのか
小出裕章
幻冬舎ルネッサンス新書
☆☆☆☆☆☆
小出先生の雑誌論文や単行本は福島原発大事故以来いろいろ目を通してきている。この本はその1年半後の時点でのものである。いくらいろいろ読んでもどれも隅々すっと技術的なことは頭にのこらない自分の頭もなさけないが、小出先生は一貫してなんやかや政府も東電も、沖縄電力以外の全国電気連合会も、学者の一部も原発養護をしたってどうしょうもなく危ない、廃棄するしかない代物なのだと一生懸命説いておられる熱意がよく伝わってくる。どれをよんでも二番煎じの、またかという印象をぜんぜんもたない。技術的な細かい話はさっきいったように自分には難しいのだけれどこの本を読んでも先生がんばってくださいと念じた。先生もどこかで述べていたと思うが先生たちだけに任せず自分たち庶民もはっきり原発否と世に向かって意思表示し続けなければいけないと改めて思いを強くした。出版後2年たった、今となってはちょっと古い本だが内容は全然古びていない。お勧めします。
1投稿日: 2014.02.06
宮沢賢治傑作選 『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『風の又三郎』ほか
宮沢賢治
ゴマブックス
☆☆☆☆
2011年3月11日の東北太平洋沖大震災を念頭において、昔いくつか読んだはずの宮沢賢治という東北人の作品をもういちど読んでみたくなりました。 賢治の定番の童話が「よだかの星」を筆頭に「風の又三郎」まで10篇入っています。 『春と修羅』は入っていませんので無料本・青空文庫で見ることができます。
7投稿日: 2014.01.30
