
黒い蘭
レックス・スタウト,大村美根子
グーテンベルク21
アイデアはまあいいけど・・・
ミステリとしての作りはちゃんとしてて楽しめるけど、今となってはちょっと古くさいかなあって思えるのは仕方ないか。探偵と助手のコンビにもっと面白みがあれば現在でも人気が出るかも?
0投稿日: 2015.09.09
ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦
角川文庫
森見さんってこんなコドモやったんかなあ
子供が主人公なので、彼のほかの作品とはちょっと趣きが違うところもあるけど、 奇想天外なお話と、胸が温かくなる結末はいつもながらの巧さです。 甘酸っぱい切なさがいい後味となってますよ。 とにかく読んでみてください。
0投稿日: 2015.04.15
夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦
角川文庫
とにかく楽しい
とにかく面白い・・・いや、オモチロイです。2人のすれ違いっぷりがとても楽しくって、しかしちゃんと最後には落ち着くところに落ち着いて、こちらまで満ち足りた気分を味わえます。ぜひとも読むべきです。そうなのです。
2投稿日: 2013.11.09
定吉七は丁稚の番号 定吉七番シリーズ
東郷隆
講談社文庫
千葉はダサいのか
世界中に数多ある007のパロディ小説のなかで、もっとも笑えるのではないか(他のは知らんけど)。イアン・フレミングお得意の描写の細かさ・・・小道具やグルメにいたるまでもがすべてナニワ流に変換されてて、その芸の細かさには感心するやら呆れるやら。小説や映画の元ネタを知らなくてもケッタイな小説として楽しめると思います。
1投稿日: 2013.10.19
風流夢譚
深沢七郎
志木電子書籍
電子書籍があってよかった
その名の通り、見た夢のお話。夢の内容を説明しながら、つじつまの合わないところに突っ込んだりしてて、語り口がとにかくユーモラス。飄々とした面白さの前では、活字化を躊躇することの馬鹿馬鹿しさに呆れるやら背筋が寒くなるやら。
0投稿日: 2013.10.19
自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―(新潮新書)
北村薫
新潮新書
アンソロジーを編むそろじー
自分だけのアンソロジーを編むこともひとつの表現であるというのは目からウロコ。北村さんの子供時代のお気に入りの民話など、小品も3篇ばかり挿入されててお得感もあるし、人柄の窺えるやさしい語り口で書物の豊かな世界に誘われて、読み終わった後はとっても満ち足りた気分になれますよ。
2投稿日: 2013.10.19
