
機動戦士ガンダム GROUND ZERO コロニーの落ちた地で(4)
才谷ウメタロウ,矢立肇・富野由悠季,バンダイナムコエンターテインメント,徳島雅彦
角川コミックス・エース
良いコミカライズでした
原作未プレイでGジェネFでしか知らなかった作品ですが、一話一話のテンポが良く、サクサク読み進められました。アクション面が少し物足りなく感じますが、ストーリーやキャラクターにスポットが当たる作品なので間延びせず丁度良かったと思います。
0投稿日: 2020.10.25
機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー(1)
たいち庸,千葉智宏(スタジオオルフェ),大河原邦男・NAOKI,矢立肇・富野由悠季
角川コミックス・エース
ブルー好きなら必読
まさか再びコミカライズをお目にかかれるとは思いませんでした。原作ゲームやかつてのコミック版、小説版とは若干設定が異なりますが、ところどころ「ニヤリ」とさせる会話や描写があります。特にメディアによってニムバスとマリオンの関係が180度異なるため、そういった点も含めて今後に期待したいです。
2投稿日: 2016.02.26
機動戦士Zガンダム Define(1)
北爪宏幸,矢立肇・富野由悠季
ヤングエース
新しいゼータの鼓動
Zガンダムはガンダムシリーズでも特に思い入れがある作品で、テレビアニメ、小説、電撃コミックス版、劇場版と一通り見てきましたが、本作も間違いなくゼータです。 カミーユを中心とした人物の相関・心理描写はこれまでの作品に引けをとらず、本作では更にクワトロやジェリドなどキーパーソンにも細かくスポットを当ててきます。 新しくデザインされたMSや追加されたキャラクターもとても魅力的で、早く続きを読みたい!と思わせてくれます。
2投稿日: 2014.09.30
機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-(2)
ことぶきつかさ,矢立肇,富野由悠季
ヤングエース
カイ・シデンが語るWBの秘録
ストーリーはセレモニーに出展されるモノや記録に対して、TVアニメやその他媒体では語られたことの無い、一年戦争時のWB隊の、"断片的でかなり細かい一部分に"スポットを当てたカイの独白として語られます。 その中で伝えられるのは、戦後ジャーナリストとして活動の場を移したカイの、独自の戦争感、民族感。 特に"あの出来事"の後が示される事によって、カイがどうして皮肉屋から変わったのか、という事が推測できます。 大人になったカイ・シデンが語るジャーナリズムに、一気に読みきってしまいました。 政治や戦争感を持つガンダム世代の方には、強くおすすめしたいです。 また時代設定は明示されていませんが、宇宙世紀を通して知っている人にはニヤリとさせる描写があります。 大体あの辺だな~と既存の作品との位置づけをすると、宇宙世紀という歴史に更に重み付けができるのではないかと思います。
3投稿日: 2014.09.30
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(5)
衣谷遊
ヤングマガジン
ややネタバレ含
アニメ版S.A.C.のStand alone episodeの「NOT EQUAL」に該当する単行本です。 本編のキーである「年をとらない少女」ですが、アニメ版では描写されていなかった「年をとらない」理由がある人物の回想として描写されます。 内容はアニメを見た時に大体の方が「なんとなく」想像したであろう通りのストーリーでした。 理由がはっきりするのでこれはこれですっきりするのですが、個人的にはアニメ版の含みがある終わり方が好きだったので、1つ減点しました。 それとこのシリーズ全てに言えることですが、ストーリーを知っているにも関わらず読む度に初めて読むような緊張感が味わえるので、とても気に入っています。
4投稿日: 2013.12.02
機動戦士ガンダムSEED Re:(1)
石口十,両澤千晶,矢立肇,富野由悠季
ヤングエース
MSの書き込みが凄い!
SEED系、いやガンダムシリーズのコミカライズでMSの書き込みが凄いと思ったのは本作とサンダーボルトくらいでしょうか。 とにかく書き込みが凄くて、MSが綺麗でカッコイイです。 ガンダムと言えばそれ1つで大きなコンテンツになっていますが、より大きな「ロボットモノ」というくくりで考えると、やはりMSをはじめとしたメカのカッコ良さというものは改めて大切なものだと思いました。 所々原作アニメからオミットされたり、逆に追加されたシーン・カットがありますが、総集編と考えれば気にするほどでもありません。 これからの展開にも期待です。
1投稿日: 2013.11.08
日中の興亡
青山繁晴
PHP研究所
本の発売は5年前だが…
日本独立総合研究、所長兼主任研究員で関西テレビ「スーパーニュース アンカー」の水曜コメンテーターなどで有名な青山繁晴氏の著書。 タイトルの通り、本書の内容は主に日中関係を中心に書かれているが、それだけでなく日本や中国と東アジアの国々との関係についても述べられている。 本書ので特筆すべき点は、2013年現在の情勢をズバリ言い当てたような青山氏の先見の明である。 勿論100%的中しているわけではないが、本書を読んでいて「確かにそうなっている!」と思う点がいくつかあり、読んでいて鳥肌が立ったと同時に、5年前にここまで分かっていても東アジア情勢を変えられなかった事が悔やまれた。 文章量はそれなりにあるが難解な表現は極力抑えられており、また著者による価値観の押し付けが無いため、意識が高ければ中学生が読んでも内容を理解できるだろう。 特に「政治」「金融」「軍事」「外交」「エネルギー」など、それぞれの関連が分かりやすく書かれており、下手なニュースやワイドショーを見るよりよっぽど勉強になる。 日本と中国、そして東アジアについて「自分の頭で考える」きっかけには最適な本であろう。
2投稿日: 2013.09.27
