高人さんに布団に入れてもらった小さいチュン太が、お手玉の時のように、もしや何か高度なテクニックを発揮するのでは、と期待に胸を膨らませて頁をめくってしまった自分を全力で叱責したいです（いやぁ、だって下の方にもぐっていったし....）。 座敷わらしの「一番ほしいもの」が切なかった。そしてチュン太が男前！

　受けのアンドリューは、若くしてベストセラー作家になったけれど失語症になり、今は人とコミュニケーションをとるのも困難な状況。攻めのトラヴィスは、事故で片目を失った旋盤工で、失業して新たな職場をみつけてやってきた町で受けと出会って一目惚れ。孤独な二人がちょっとずつ紡いでいくラブストーリーです。いやぁ、ドリューが可愛くて小悪魔！ 　でも失語症とはいえリッチで育ちの良いインテリと、常に失業の危機に瀕しているブルーカラーとでは、初めは新鮮でも、やっぱり趣味も合わないし長続きしないんじゃない？　とハラハラしながら、最後まで一気読み。 　２１６円なのに読み応えありました。しかもベリ子先生の挿絵付き！ 　 　

例文がなかなか洒落た会話になっていて、読んでいるだけでも楽しめます。 あー、でもこの本のフレーズを暗記しても、私が使うシチュエーションはあるんだろうか？　実生活はともかく、映画やドラマのラブシーンのリスニングには役立ちそうです。

ストーリーは最後の方ではしょった感じはありましたが、絵がきれいなのでよしとしましょう。表紙がすべてを物語っていて、主人公のエロさを楽しむ本です。

　本編では、とんでもない親だ！としか思えなかったマナブのお父さん・美未さん。でも未収録ショートを読んで、なるほどシングルファザーになったのは、こういう経緯があったのかと胸熱。年喰ったオッサンなのに「....ばいばい」のコマの笑顔が、すごくキュートだった。 　本編あってのとはいえ、たった６ページの番外ショートで、こんなにグッとくるものを描けるって、阿仁谷先生、やっぱり好きだ。

　「全6冊完結」となっているけど、分冊1冊ずつがひとつひとつ別の話で完結しているので、1冊だけ購入しても楽しめるし、番号順に飼わなくてもOK。期限付きポイントの消化にどうぞ。 　柳沢先生のマンガは細部まで描写力がすごくい上に、人物たちに恥じらいがちな色気があるところに惹かれます。 この（１）巻は、美少年の「神」さんの眼元が、もう......。 　ちょっと抜けた独特のギャクセンスをベースに、切なくも甘々なお話。 おすすめです。

　１０番目が何なのか、それは次の4巻から先を読んでいけば必ず明かされることでしょう。 また書籍情報に　「堕ちてゆく」とありますが、この勢いなら、黒崎君と二人、紆余曲折あってもしっかり盛り上がっていくことでしょう。 　けど、城谷さん、毎日なに食べてるの？ 　カフェのコーヒーも飲めないくらい外食駄目なら、お昼ごはんどうしてるんだ。 お湯注ぐだけのフリーズドライリゾットか、給湯室でレトルトあっためて食べているのか？ 　宝井先生は、もう結末まできっちりストーリーができているとおっしゃっていましたが、最終話までに、奇跡の31歳・城谷さんの日々の生活がつまびらかにされることはあるのか。 気になって目が離せません。