
エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(1)
三田紀房
モーニング
新社会人になられたあなたにおすすめします
大学受験を扱ったドラゴン桜の社会人版となる本作ですが、漫画というよりはビジネス本っぽいですね。 恋愛とか友情というようなストーリー性はほとんどなく、「どうしたら仕事で成功できるか?」的なHOW-TO本 といえます。いちおう「転職」がテーマになっていますが、転職を考えている方だけでなく、すべての会社員 社会人にも読んでほしい、と思うほど、含蓄にあふれています。自分も転職経験のある今年50歳男子ですが、 「そうだよな~」と思わせられるひと言に1冊を読んでいるあいだに何度も出会います。若い頃から、こういう 仕事・会社の仕組みがわかっていれば、もっとうまく仕事ができたかも・・・・? 是非、若手社会人のかたに読んでいただきたいものです。
1投稿日: 2016.04.02
深夜食堂(1)
安倍夜郎
ビッグオリジナル
ジャパニーズ・バーストーリー
TVドラマで見て、オリジナルを読みたくなりました。 まだ3巻までしか読んでませんが、料理(つまみ)と登場するキャラクターがいいですね。 よく海外の読み物で、バーや酒を題材にしたものがありますが、まさにその「日本版」というに ピッタリの漫画です。 料理は、奇をてらったものでも珍しいものでもなく、ごくふつーの惣菜とかおつまみ系。 どこか懐かしくて、「あー食べたな~」という思い出がよぎる時があります。 登場人物は、人間味あるキャラクターばかり。 つらいことや悲しいことなんかのストーリーが多いですが、なぜかさらっとしていて 読後は気持ちいいです。 ショートストーリーなのでサクサク読めるところもナイス。
0投稿日: 2015.01.18
クロサギ(1)
黒丸,夏原武
ヤングサンデー
現代を生き抜く力を学べ!
「詐欺はダマされる奴がマヌケ」「法の網を潜り抜けたものが勝ち」という考えは本当の世の中でもあり、のような昨今ですが、 その考えは間違っている?でも、騙されないためには自分が強くなるしかないという回答を伝えてくれる本作は、 他のレビューにもあるとおり、「知っておかないと騙される」「こんな手口があるんだ」という知恵をつけるのにも役立ちます。 かなりの部分を取材・実話をヒントにしている「ありえる詐欺」。 読んでおいて損はない、というか損しないための漫画です。
1投稿日: 2014.11.23
モンキーターン(1)
河合克敏
少年サンデー
競艇知らない人にもオススメ!
著者の前作「帯ギュ」がおもしろかったので、この作品にも手を出したのですが、 競艇はまったくのドしろうとの自分でも、結構楽しめる内容でした。 基本線は主人公がひょんなことから競艇の道に足を踏み入れ、そこから様々な ドラマがあり、だんだん成長し競艇の頂点を目指す、という王道すぽこんモノですが 競艇・ボートに関する科学的理論やルール・しきたりなどが世界観を膨らましており 読み応えもあります。 前作よりも「必殺技的な」演出が強化された分、戦いには力がはいるようになった 感じがします。 人と人との戦いなので、リアリティがあって、自己投影しちゃうのも魅力ですね。
0投稿日: 2014.11.23
機動戦士ガンダムさん さいしょの巻
大和田秀樹,矢立肇・富野由悠季
ヤングエース
ガンダム世代に超オススメの「裏・がんだむ」
はじめてこの本を見つけた時には、作者を知らなかったので「モドキ本」かと思いましたが、 読んでみるとこれが結構・・・・ハマリマス! 機動戦士ガンダムの有名なシーンやせりふがよくネタになってますが、うまい! 笑わせるというか、作者のガンダムへの思い入れが垣間見えますね。 電車などで読んでいると笑いがとめられず、ちょっと注意したほうがいいです。 それと、基本4コマ漫画ですが、後半がストーリーモノになってます。 いろいろな話がありますが、オススメは「宇宙島のガルマくん」(2巻から)と 「ガンダム創世記」(5巻から)です。 特に「ガンダム創世記」はあのガンダムブームがどうやって作られたのか 裏話(実話?)満載なので、一読の価値ありです。
1投稿日: 2014.10.25
ROOKIES 1
森田まさのり
週刊少年ジャンプ
熱くなりたい人にオススメです。
先にTVドラマ版・映画版を見てからコミックスを読んだのですが、TVドラマで何度も涙させられてしまったので、コミックスはどうだったかと言えば、さすが原作ROOKIESの味というか、深さを感じさせられました。TV・映画版はどうしてもたくさんの人に見てもらわなければならないので、キャスティングが話題性狙いになるのですが、登場人物がコミックスでは「濃い」感じで、ニコガクのワルガキ大爆発です。御子柴はTV版の方が好きですが、川藤と新庄はコミックスの方がストーリーを立ててますね。ストーリーは、不良高校生が野球で甲子園を目指すという王道モノですが、ニコガクは「更正せずに甲子園へ行く」というのが、本作のいいところですね。
0投稿日: 2014.10.19
うしおととら(1)
藤田和日郎
少年サンデー
意外と謎解きにおもしろさ、あり
藤田和日郎さんお得意のオカルティック漫画。全編妖怪オンパレードの主人公がそれを退治すると言えば単純なんですが、「なぜ、うしおは獣の槍を持つと髪が伸びて超人的な力を得るのか?」の秘密が徐々に明らかになりつつ、そこにもう一人(一匹?)の主人公「とら」の生い立ち素性が絶妙にからみあい、世にも数奇な運命の二人(一人と一匹?)だったことがわかる。お互いいがみあいつつも運命に導かれていく様は、かなり練られたストーリーですね、と唸らせられます。
0投稿日: 2013.12.26
沈黙の艦隊(1)
かわぐちかいじ
モーニング
世界のなかの日本を創造する、しぶ漫画
タイトル「沈黙の艦隊」・・・・なんとかセガール風のドンパチバトル漫画?と思わせますが、内容は「戦争・政治・世界平和」がテーマです。人類最強兵器の核ミサイルを深海から秘密裏に発射可能な、原子力潜水艦という戦闘マシーンの持つ「戦闘力」と「抑止力」。この相反するちからを「人類はどう使うべきか?」という、今なお私たちに突きつけられている課題を、「こう考えることもできる」という新たな世界の仕組みを提示している漫画です。 読んでいくと「日本人」というキーワードも内包しているようで、混沌とする世界情勢のなかで、辛考し苦悩し決断し実行に移す行動力のある日本人がたくさん登場してきます。自分もこうありたいと思わせられる魅力あふれるキャラクターに溜飲しつつ、今の日本の政治家さんたちにも是非読んで「こうなって欲しい」と思ってしまうのは私だけではないはず?
1投稿日: 2013.12.26
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース カラー版 1
荒木飛呂彦
週刊少年ジャンプ
ジョジョシリーズ最高の冒険活劇
かのジョジョシリーズも現在8THシーズンが進行中ですが、この第3部はそれ以降のシリーズにも登場する「空条承太郎」が主人公の巻きです。クール・ニヒル・パワフルな承太郎は他シリーズの「JOJO」たちに比べるといわゆる「正統派ヒーロー」と言えるでしょう。キメで炸裂する「オラオラオラオラオラ!!!!!」はバトルものならではの爽快感タップリ!作者お得意のひねりの効いたストーリー展開やどんでん返しも健在で、のめりこむように読める漫画です。
0投稿日: 2013.12.26
惡の華(1)
押見修造
別冊少年マガジン
人間ダークSIDEエンターテイメント
まず、「表紙勝ち」ですね。1巻の「クソムシが」が目にとまり「んなんだぁ~?」ってなります。中読みたくなりました。読むと分かりますが、表紙がストーリーコンセプトをうまくつかんでますね、上手な表紙です。内容は読書オタクの少年が、内面本性を徐々に暴かれている様を丁寧かつ過激に物語りにしてまして、登場人物の意外なキャラクターがだんだん明らかになっていき、「どこにいっちまうんだ?」的に盛り上げてきます。1~6巻で一旦結末らしきものに到達しますが、なかなか考えさせられる・深いところまで考えてみたくなる漫画です。
2投稿日: 2013.12.26
