
獣の奏者 IV完結編
上橋菜穂子
講談社文庫
心に残る完結編
前2部作では、人と獣の交流がメインで描かれていた。 この完結編を含む2部作では、そこから更に人との交流をも取り込んで話が進む。 エリンは家族というものを持ち、ジェシという子供との交流というか、ジェシの心、考えていることをどこまで理解できるのか…から、真王の心、そして人との争いである戦争というものに巻き込まれて行く。 また、王獣、闘蛇といったものの心についての理解も深めて行く。 しかし、その本当の心はわからない。わからないからこそ悩み、そして流れに飲み込まれて行く。 物語全編を通して、色々理解しようとするエリンしかし、周りがエリンの望む事を許さない状況、そして最後のシーン…。 きっと最後の最後で、エリンに同調していればしている程、この物語は深く心に刻まれるだろう。
1投稿日: 2014.01.29
獣の奏者 III探求編
上橋菜穂子
講談社文庫
エリンのその後が気になる人に。
前2巻で一度完結(話としては)しているものの、続きが読みたい。あの後のエリンがどうなったのか知りたい。 アニメ版でも前2巻までの内容なので、その続きが知りたい。 そういう願いを叶えてくれるのが本書です。 母の死因となった闘蛇の全滅の調査をする事になり、その真相を探ろうとしていたら、大きな渦に巻き込まれて行く。 探求編とある通り、色々な謎が明らかになって行きながらこの後の展開を期待せずにはいられない。 そんな話になっているので、是非4巻目も併せてどうぞ。
2投稿日: 2014.01.29
獣の奏者 II王獣編
上橋菜穂子
講談社文庫
アニメで見た人にもオススメ
アニメ版から入りました。 アニメの内容はⅠ、Ⅱの内容を大幅に追加(アニメオリジナルキャラやイアルとの出会い、設定等違いがある)したものですが、原作は原作で良い感じです。 アニメではうまく表現されてない心の動きなどや語られてない部分が補完されているのですが、Ⅱでは結構重要なシーンが多く、なるほどと思う事でしょう。 特にアニメでは描かれなかったリランとの会話など、Ⅰ以上にⅡでは描かれています。 そして物語は大きな展開を迎える…。 是非アニメで見たよという人も原作を読んでみてください。 そしてエリンのその後が気になる事でしょう。 ここまで読み進めたあなたは、是非、Ⅲ、Ⅳへと読み進めましょう。
2投稿日: 2014.01.26
獣の奏者 I闘蛇編
上橋菜穂子
講談社文庫
アニメ版を知っている人にもおすすめ
アニメ版から入りました。 アニメの内容はⅠ、Ⅱの内容を大幅に追加(アニメオリジナルキャラやイアルとの出会い、設定等違いがある)したものですが、原作は原作で良い感じです。 どうしても違いはあるものの蜂飼いジョウン辺りまで読めば既にどっぷりハマっている事でしょう。 アニメではうまく表現されてない心の動きなどや語られてない部分が補完されます。 大きなストーリーの違いはありませんが、これはこれでアリです。 Ⅰでは、リランとの出会いあたりまでが描かれます。 アニメで見たという人もⅠ、Ⅱを読んでみては如何でしょうか? そして是非Ⅲ、Ⅳと読み進めてください。
1投稿日: 2014.01.26
数学物語
矢野健太郎
角川ソフィア文庫
中学生くらいの人が読むと良さそう?
数学に関しての歴史を語りながら、数学についての解説が書かれてある本。 歴史的に見て、どのように数学が発見されてきたかの解説は非常に面白い。 インドで発見された数字が、アラビア数字と言われているのは何故か?とか、有名なピタゴラスの定理とはとか。 著名な人がどのように数学を研究、発見してきたかが語られる所は読み物として単純に面白い。 その延長で、それぞれの解説が書かれてある。 なぜ、人は数学が嫌いになるのか?という所を、歴史と実際の解説、問題などで優しく解説しているので中学生くらいの子供がいれば読ませると良いのではないか?というのが読んだ上での感想である。 実際、漢字で書けばよいようなものがひらがな表記になっている点から見ても、そのように感じる。 大人が読んでも歴史的な部分は楽しいし、数学が苦手な子供が居る場合は、一粒で2度美味しい感じがする本です。
11投稿日: 2013.10.04
ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-
浜村弘一
KADOKAWA Game Linkage
ゲーム好きな人向けの本
基本的にゲーム好きな人向けに書かれている本だと思う。一応、知らない人向けの解説が、書かれては居るけど、どうしてもゲーム好きな人向けだと思う。 ちょっと内容は古いけど、ゲーム脳の話から、色々浜村通信の思う事が書かれてあり、私が思うに書かれてある内容は正しいと感じられる。 しかし、ゲームに対して否定的な人には絵空事と思われる感じがしないでも無い。 最近で言えばGTAVの話題として、ゲームレーティングがあるのに、親がわかっていて子供に買い与えているという記事があったが、この本の中に書かれてある解説がそのまま通用するだろう。 ゲームを良く知っている筆者が、色々な人にゲームをわかってもらおうという感じで書かれていることがひしひしと伝わってくる。 また、子供と親の関係も非常に楽しく書かれてある。 価格も安いし、ゲーム好きな人は読んでみるのは良いと思う。 #ただ、ゲーム解説の所が小さすぎて(拡大しても解像度が低い)読みにくい所は減点。 さて、子供はその後どのように成長しているんだろうか?というのが気になる(笑)
7投稿日: 2013.10.04
