「お役所仕事」と揶揄される典型的な旧態依然の公務員の仕事の姿勢、判断基準が、如何に一般人とかけ離れているか、実際に行われていることばかりで、ついつい頷いてしまう。 その中で、ごく普通の若手公務員が、頼りないながらも、民間の人の意見を参考にして、信念を持って行動し、少しずつ組織を動かし、頼もしく育っていく姿を見ていて、共感を覚えました。 観光がテーマですが、どんな仕事のやり方にも通じるもので、小説の中の話しが実社会での自分の姿勢の再考を促すものとして、ハウツウものとしても一読の価値があると思いました。、

「海の底」を読み終えた余韻が残っているうちに読みました。「クジラの彼」、「有能な彼女」ともに、後ストーリーで、大切な人への思いやりがとてもよく描かれて満たされた気分です。続けて後ストーリーから読んでしまったけど「空の中」も読みたくなりました。

想像不可能な設定に驚かされましたが、すぐに感情移入できました。 本流、傍流合わさってストーリーが深まっていく展開で、登場人物の背景がより詳細に補強されていきます。読み終わって心地よい余韻が残っています。 また好きなストーリーの部分を読み返したいと思います。

10インチタブレットで見るとあまり拡大せずに読めます。紙の雑誌だと読み終わると捨ててしまっていましたが、これからはバックナンバーをいつでも見られるようになります。

ドラマの「半沢直樹」を観た後なので、登場人物が表情や仕草が目に浮かび、小説に感情移入がしやすかった。ドラマの先の展開を知りたくて読みましたが、世の中の常識と組織の常識を一致させること、自分のための内向きな仕事でなく、世の中のために後悔のない仕事をすることなど、生き方に感銘しました。生きていく原点を再認識された思いです。