
銀翼のイカロス
池井戸潤
ダイヤモンド社
残念
このレビューを読むと、ファンの方は気分を害されるかもしれません。 故に、ファンの方で、この作品が面白いと感じた方は、読まないでください。 多分同じ気分の読者もいると思う。あえて言うなら、読むに値しません。1500円以上のお金を払って読むほどの価値を見いだせませんでした。期待が大きかった分、落胆がさらに重く感じました。 さきが読める展開、決め言葉が必要な場面ではなく、半ば強引に使われた感が強い。物語の内容も正直面白くありません。 全てが思った方向に進みます。 王道ではなく、情けないほど裏切られません。半沢くんはどうも会社の歯車に成り下がったようです。 読者に寄り添う、機嫌を伺う、そんな作品です。 面白くありません。
0投稿日: 2015.01.15
ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~
三上延
メディアワークス文庫
物語が動きだす
少しずつ、話が進んでいきます。ネタバレは避けたいのですが、栞子さんと大輔くんの拙い恋愛も読者の大半が望む方向へ進みます。更にビブリアの内情も少しだけ見ることができるようになり、いよいよ話の額縁が見えるようになったと言えるかもしれません。 筆の遅い先生の作品ですので、新刊が出るたびに既刊分を読み直し新たな気分で新刊を一気読み。これが正しいビブリアとの付き合い方です。テレビドラマのそれとは全く違うし、確かに世界観は壊してないだろうコミカライズ版のそれともやはりオリジナルは違います。ゆっくりと、一言一言を噛み締めて、何度も繰り返しよめる作品です。
0投稿日: 2015.01.15
ロスジェネの逆襲
池井戸潤
ダイヤモンド社
よく言えば王道
テレビドラマから興味を持ち、年末読みましたが、残念な感じがしました。 先の展開が安易に読めてしまう。 結局何故出向させられたのか解らずじまい。 最後には、元に戻る。 エンターテインメントだから、これで良いのかもしれないが、人気先行していて、中身が無い。 ドラマのイメージが強烈すぎて、原作のキャラが負けていて、言葉は悪いかもしれないが、半沢人気の中では、映像作品になって初めて完成する作品かな。
0投稿日: 2014.01.20
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~
三上延
メディアワークス文庫
いよいよ中盤
読みやすいです。シリーズものですが、どの巻から読んでも問題なく物語に入っていけます。 得てしてドラマ化された作品は、そのドラマがヒットすればするほどそのイメージが出来上がってしまいますが、よくも悪くもこの作品もその影響を受けています。 ネタバレしたくないので内容はあまり触れたくないのですが、新しい?登場人物が今後の大きな鍵を握り、人間関係の修復、恋愛、何よりも本との係わりが今後の話にどう関わってくるのか楽しみです。 作者いわくこの巻がビブリアの大きな話の中盤とのこと。 ここが折り返し、ビブリアの話が終盤に向かうのは淋しいけれど、作者の考える結末に向けて、自分の考える結末を温めながらこの話を繰り返し読みたいですね。
2投稿日: 2013.10.12
