
高校事変 XII
松岡圭祐
角川文庫
松岡圭祐と言う作家が好きな人への大きなプレゼント
松岡圭祐という作家が好きで、ずっと読んできてくれたファンへの大きなプレゼントなのではないかと思った。 千里眼シリーズ 探偵の探偵シリーズ と、違うシリーズで起きた事や人物までも回収する作家は見たこと無い。 なんというサービス精神!尊敬しました
0投稿日: 2024.07.15
高校事変 II
松岡圭祐
角川文庫
ダークヒロイン
新シリーズたった2カ月で続編を出す松岡圭祐氏は単純に凄い。 Ⅰでは通っていた高校に重武装の軍が乗り込んでくるストーリー。 Ⅱでは、日常の裏側や普段は見えない所にある社会の裏にいる”悪”と対峙するヒロインが描かれます。そこに、この所リアルで起こったあの事件(事故)を想起させる登場人物が見え隠れする。こんなストーリーを描けるのは、早筆の松岡圭祐氏ならでは。リアルな現状の警察組織への批判なども込められており、いろいろな読み方ができるダークヒーローモノと言えると思います。ヒロインが容赦なく”悪”に鉄槌を下すのが好きな方にはおススメです。が、勧善懲悪的な要素は少なめなのと、結構えげつない描写もあるので、そこは覚悟して読んだ方が良いかと。 (雑談ですが、解説は読まなくて大丈夫だと思います) また、発行日が7/24。直前に起こった京都アニメーションの放火襲撃事件の被害にあわれた方々へお見舞い申し上げます。
0投稿日: 2019.07.29
高校事変
松岡圭祐
角川文庫
SUPER GIRL
近年発生した様々な事件や問題をベースとした設定の中ストーリーは展開します。 訓練された軍隊が、ある目的のために安全なはずの高校を武力で制圧。人質になった生徒教師が命の保証に忖度の無い相手が行う、安全な国では起きるはずのない大量殺戮や戦場で女子がどう扱われるのかを目の前で経験し言葉による交渉など意味はないと思い知らされる。 そんな中、死刑執行された大量殺人犯を父に持つ女子高生はたまたま最初の襲撃をまぬがれた。彼女はなにが起きたのかを察した。これは戦争(宣戦布告が無いからタイトルの事変になるのですね) 彼女は今まで得た様々な知識や技を用いて戦場で生き抜く。学校は戦場になり、その時点で彼女の敵は襲撃し学校を占拠している軍隊だけでは無くなっていた。彼女は”敵”に容赦はしない 今までの松岡圭祐作品のようなステレオタイプの正義では無い所に陶酔できる人できない人はありそうですが、文句なしに面白い。 一日で読了。900ページほど
0投稿日: 2019.06.19
瑕疵借り
松岡圭祐
講談社文庫
今の時代の家とは?家族とは?
ネットで専用のサイトもある瑕疵建物。 みなさんも自分が引越する時に検索したこともあるのでは? 事件やその他なにかが起きたことで報道され、その直後にその部屋に住む「瑕疵借り」のある人物が、その「瑕疵」を「剥がす」 ・・・瑕疵剥がしって言葉はあるのか? 登場人物に、今の日本の闇とも言える社会問題を絡めている所が早筆の松岡圭祐さん流石です。 長編もよく読ませていただいていますが、短編の方が細かい描写は描き込んでるように個人的には思えました。
0投稿日: 2018.06.06
ヒトラーの試写室
松岡圭祐
角川文庫
タイトルから想像される物語とは違います。
ヒットラー?試写室?暗殺モノ?って感覚受けませんか? 時代は大東亜戦争(第二次世界大戦)そんな時代でも映画は娯楽として作られていた。 それはドイツも同様。 ある作品の完成に必要なシーンが撮れない。そこに、ドイツに送られてきた ある日本映画の海戦シーンの完成度に驚かされる。それを撮ったのは、 日本の特撮技術の第一人者といえば円谷。 事実に基づいた、戦争に翻弄されたある映画人の話し。 序盤はちょっと感情移入しにくいかも?! しかし読了後は良かったと素直に思える作品。
0投稿日: 2018.05.24
シャーロック・ホームズ対伊藤博文
松岡圭祐
講談社文庫
聖人君子でなくてはな訳ではない
フィクションの世界の最も有名な探偵と、明治維新に活躍した現実に存在した歴史上の人物に接点が?!っていう実験的なテーマ。まさにエンターテイメント! ホームズと伊藤博文を詳しく知らない人は逆に入門書として、知ってる人は小説のシニカルな場面やオマージュでクスっとしつつ読めるのでは?
3投稿日: 2017.07.31
順列都市〔上〕
グレッグ・イーガン,山岸真
ハヤカワ文庫SF
ハードSFは苦手ですか?
SFが苦手な方って結構多い気がします。 テクノロジーの進化の中で、人と言うイキモノはどう変わっていくのか?その進化した世界でも、人は人としての存在をどう生きて行くのかを考えるから、存在していると証明することが出来るというのがストーリーの主題。 主人公の女性が作った存在達にも、自我が目覚めてしまったら・・・ プログラムの中に背景として書き込まれた自我を持つ存在は他者からは認められなくても存在していると言えるのか? などなどハードSF要素満載です。 注)ストーリー解説にあるような世界を牛耳ってる存在は、この話しでは出ません(ディアスポラでは出るかな?)
0投稿日: 2015.11.18
私が殺した少女
原りょう
早川書房
巻き込まれ型ハードボイルド探偵小説の良作
渡辺探偵事務所の沢崎に、一本の仕事の依頼の電話がかかってきます。その依頼からその事件に関わることになり、男としての信念(ハードボイルドではそこが重要)に従い、探偵沢崎の捜査の行き着いた先は・・・ ロバート・B・パーカーの「初秋」にも通じる、男の本当の強さと優しさ的な話を読みたい人にはお勧めです。 今の時代には受けないのかも?! それでも、自分は探偵沢崎が好きだったりします。
1投稿日: 2015.11.18
ユリゴコロ
沼田まほかる
双葉文庫
嫌悪感が・・・・
理解できない殺人者が主人公なストーリーを書く作家さん最近割と多い気がします。 病んじゃってこじらせちゃった人が身近に居たらどうします?それが身内かも知れない・・・と知ったら そんな嫌悪感を昇華させるプロットに圧巻。
1投稿日: 2015.11.18
ほかならぬ人へ
白石一文
祥伝社文庫
人から勧められて読んだ本
白石一文さんの本には登場人物の男性に゛純文学感゛を感じる事が多い気がします。 他人には見せないココロの深い傷からくる人生観や、一見不可解に思える言動や行動の理由などを持っている人に理解を示せる程今の時代は優しくも余裕も無いですが、小説ならばあってもいいのかな?って思って読むには良い作家さん。 なんで芥川賞じゃなくて直木賞受賞なんでしょうね?
0投稿日: 2015.11.18
