夫婦ともに世間的には理想の紳士淑女、しかし、実は二人ともに大きな猫をかぶってましたという良くある設定です。 主人公は二人ともクセがあり、極端に好き嫌いが分かれそうなキャラクターでした。私の場合は個人的にどちらも苦手なタイプで読了がきつかったですが、一見紳士、でも実態は口も態度も悪い特殊技能の持ち主で妻にぞっこんな夫が、天使といえば聞こえは良いけど迷惑なまでにマイウェイ系の無邪気乙女の妻を、文句を言いながらほれた弱みでひたすら助けるという設定は好きな人は好きだと思います。 1巻では仮面夫婦がお互いの仮面の下の本性を知って、お互いへの恋心を深め、次回の事件を待つ展開でした。

頭は良いはずなのにどこか配線がずれてるヒロインのおおまじめで、でも頓珍漢な言動に振り回されるヒーローがナイスでした。全編通して軽いタッチで読みやすく、最初から最後まで笑って楽しく読了しました。 基本路線は軽めのラブコメなのですが、主人公の二人はそれぞれ過去のトラウマや難しい問題を抱えていて、自分だけではどうしても解決できない問題を二人で解決していく過程も丁寧に書き込まれてます。自分を理解してくれた相手が差し伸べている手をとれるようになることが問題解決のキーになっていて、だからこそ相手に対する想いが深まり、愛につながっていくというロマンスの運びもすごく自然で、気持ちのいいハッピーエンドにつながってます。

美しすぎる容姿ゆえに軽薄な放蕩者と世間では思われているが実は知的で書物好きな子爵と、家族を養うために書物商として働くことを決意したためにレディとしての品位に欠けるとみなされて冷遇されている令嬢が主人公です。 ヒロインのカリスタは、自分を偽ることができない生真面目すぎる性格が災いして、次から次へと厄介ごとに巻き込まれ、心身ともに傷つくことも多いけれど、ありのままの自分でいることを選ぶ強さがある女性です。傷つくことを恐れて誰にも本当の自分を見せることができないドミニクは、そんなカリスタの強さに憧れつつ、嫉妬もし、けれど、彼女が窮地に陥るたびに救いの手を差し伸べずにいられません。（そして、どんな問題も解決してしまう、実に頼りになる男です） 不器用な二人がお互いに振り回されながら惹かれあっていくロマンスの流れも良かったですが、頭の回転の速い二人の会話や魅力的な脇役の活躍も読んでいて楽しかったです。

住むと不運に見舞われると噂されているメイフェアの邸宅を借りた家族の社交シーズンを描いた中編2本が収録されています。 2作ともプロットや登場人物は個性的で面白いのですが、ロマンス部分に関しては少し物足りない感じがしました。どちらの作品も、印象的な導入部分で期待した分、中盤の書き込みが足らず、出会い→結婚までの主人公たちの心の動きに説得力がなく残念な読後感でした。 ロマンス本としてではなく、今年のシーズンではこんな出来事がありましたといった噂話を聞く感じで、ちょっと楽しみながらさらっと読み流すには良い本だと思います。

4作入っているので、好みはもちろん、作品自体のでき不出来もあり、評価は平均の★３つです。 基本的に設定だけでシチュエーションを楽しむ趣旨の短編集なのでさらっと読めます。仮に苦手なキャラや話があっても、1話のページが少ないので耐え切れます。ただ、価格的に安くはないので、好きな作家さんが2名いらしたら購入もありかなというのが、1冊読了後の感想です。 なお、こちらの書店のサンプルは最初の話の冒頭だけですが、出版社のサイトでは4話すべての抜粋サンプルを提供されてますので、購入を迷ってらっしゃる場合そちらも確認されることをおすすめします。

ラノベにありがちな話でしたが、設定も描写力も平均レベルはありました。 設定紹介と後編の布石のためだと思いますが、前半はHシーンが少なく割りときちんと話が書き込まれていて好印象でした。逆に後半は無意味なHシーンばかりが延々と続き、加えて事件のクライマックスもお粗末でしたので、読了後の1冊としての評価は低くなりました。中身が一緒でも構成の順番が逆でしたら評価も（★ひとつ分プラスくらい）変わっていたと思います。 残念ながら私とは相性がよくなかったですが、物語メインでなく、キャラ萌えもしくは設定だけでOKの作家買いなら、これは好まれる本かもしれません。

設定は好みでしたが、ストーリー展開も文章表現も拙くて、残念な読後感でした。 ストーリー重視の私とは相性最悪でしたので評価は低いですが、逆にキャラ萌えの読者には好まれる類の本かもしれません。「試し読み」してみて、もっとこの二人の日常を見たいと思われた方なら、まるまる1冊分で堪能いただけると思います。（お試しを「ある日の二人」とするなら、この本は1冊分のページを使って「二人の毎日」を紹介してるような印象でした。）

全世界ベストセラー、映画化、エロティカ、BDSM(SM)、トワイライトのファン本など、いろいろと話題に事欠かない本ですが、先入観なしで普通のロマンス本として読むのがおすすめです。 翻訳本ですし、主人公アナの一人称ですすむので、文体やキャラクター設定との相性もしくは好みで大きく評価が分かれる本だと思います。電子版は3分冊形式で販売されてますので、まずは上巻だけ購入して続きを買うかどうか判断されることをお勧めします。あくまで個人的な感想ですが、上巻で主人公ふたりのうちのどちらかでも気に入れば、残り2冊も勢いで読みきれるタイプの本だと思います。 なお、上巻は普通のボーイミーツガールもの、中巻はソフトSM描写あり、下巻はBDSM小説となりますので、そちら方面が苦手な方はご注意ください。エロティカ＆SM要素をスルーできるなら、下巻はよくあるロマンス小説のクライマックス展開です。 私の評価は、上中下巻の上:4、中:３、下:3.5（3.5がなかったの★４つにしました）で、全編トータルで3.5。下巻は内容的には★3つですが、「to Be Continued･･」で終わっているところを評価して3.5にしました。（この本は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」1冊で完結せず、続編が2冊あります）

全世界ベストセラー、映画化、エロティカ、BDSM(SM)、トワイライトのファン本など、いろいろと話題に事欠かない本ですが、先入観なしで普通のロマンス本として読むのがおすすめです。 翻訳本ですし、主人公アナの一人称ですすむので、文体やキャラクター設定との相性もしくは好みで大きく評価が分かれる本だと思います。電子版は3分冊形式で販売されてますので、まずは上巻だけ購入して続きを買うかどうか判断されることをお勧めします。あくまで個人的な感想ですが、上巻で主人公ふたりのうちのどちらかでも気に入れば、残り2冊も勢いで読みきれるタイプの本だと思います。 なお、上巻は普通のボーイミーツガールものですが、中巻はSM導入部分でソフトBDSM描写がでてきますので、そちら方面が苦手な方はご注意ください。SM描写をスルーして、中巻で笑えた方は下巻も読了できると思います。 評価は上中下巻の上:4、中:３、下:3.5で、全編トータルで3.5。下巻は内容的には★3つですが、「to Be Continued･･」で終わっているところを評価して3.5にしました。（この本は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」1冊で完結せず、続編が2冊あります）

全世界ベストセラー、映画化、エロティカ、BDSM(SM)、トワイライトのファン本など、いろいろと話題に事欠かない本ですが、先入観なしで普通のロマンス本として読むのがおすすめです。 翻訳本ですし、主人公アナの一人称ですすむので、文体やキャラクター設定との相性もしくは好みで大きく評価が分かれる本だと思います。電子版は3分冊形式で販売されてますので、まずは上巻だけ購入して続きを買うかどうか判断されることをお勧めします。特に上巻は普通のボーイミーツガールもので、エロティカやBDSMの要素はほとんどでてこないので、そちら方面で抵抗を感じている方でも問題なく読めるので最初の一歩向きです。あくまで個人的な感想ですが、上巻で主人公ふたりのうちのどちらかでも気に入れば、残り2冊も勢いで読みきれるタイプの本だと思います。 評価は上中下巻の上:4、中:３、下:3.5で、全編トータルで3.5。下巻は内容的には★3つですが、「to Be Continued･･」で終わっているところを評価して3.5にしました。（この本は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」1冊で完結せず、続編が2冊あります）