
ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦
角川文庫
ファンタジーな主人公
初めての森見登美彦作品です。 SFというかファンタジーというか? この主人公自体がファンタジーです。 自分の息子を見ても、その友達を見ても、こんな小学四年生はどこにもいないよ。 …そうは思うけれど、でもとても愛しい主人公です。 どうでもいいことですが、単語の出現回数でいえば「ペンギン」より「おっぱい」の方が多いんじゃないだろうか、という気がします。(^_^;
0投稿日: 2014.10.22
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ
集英社文庫
高校時代は遠くになりにけり
うーん、高校生だったのははるか昔のことなのですっかり忘却の彼方だが、まあ、リアルに感じたところはあったし、えー? そうかなあってところもあった。 映画とか音楽とか、固有名詞がちょこちょこ出てきたが、それが誰でどんな作品か知らないものがほとんどで、それをもって何を表したかったのかがさっぱりわからなかったのは残念。 で、タイトルの桐島クンは一度も登場しなかった。 じゃあ、表紙の男子は桐島クンではなかったのかー。 ずっと高校での話だったのに、最後の章だけ三年くらいさかのぼっちゃって、しかも桐島クン全く関係なし。 えー、これで終わり? と思ったが、最後の話は文庫になる際に外伝的な短編を追加収録したものらしい。 蛇足では、と思ったが、そういうことなら納得&お得。 はじめのうち、なかなか名前と人物が一致しなくて混乱した。 悪くはなかったけど、イマイチ入り込めなかったってことかも。 まだ高校時代が身近な、若い人が読む本かな。
0投稿日: 2014.09.16
ハサミ男
殊能将之
講談社文庫
まあ読んでみて
読む前に、こんなところ(コメント欄)なんて読んじゃダメ。 ネットで検索するのももちろんダメ。 とにかく、読んでみましょう。
2投稿日: 2014.09.09
重版出来!(1)
松田奈緒子
ビッグスピリッツ
コミックエッセイかと思ったら違った
なぜかコミックエッセイなのだと思いこんでいたのが、フィクションでびっくり。 軽く読めておもしろいが、ちょっとできすぎの感もあり。 ちょっと天然な主人公が一生懸命つっぱしるので、少年マンガ的な爽快感はあります。
0投稿日: 2014.08.28
ぼくのメジャースプーン
辻村深月
講談社文庫
他作品とのリンクあり
作者の名前に見覚えはあったが、読むのは初めて。 事前情報全くなしで、なんの気なしに読み始めたが、けっこう深い話だった。 罰の重さについてとか。 主人公の「ぼく」はウチの息子と同じ小4なのだけど、すごーく大人だ。 でももっとリアルなバカガキだったら、息子と重ねて切なさ倍増だったりしたかもしれないので、ヒトゴトな感じでちょうどよかったかも。 おもしろく読めたのだけど、サブの登場人物に意味ありげな描写などあり、これが伏線になっていてあとから何かあるのか? と思っていたら何もないまま終わってしまった。 あれは何だったんだーともやもやが残ったが、解説を読んだらどうも他の作品(『子どもたちは夜と遊ぶ』や『名前探しの放課後』)に出てくるらしいので、そっちも読んでみたい。
0投稿日: 2014.08.28
