kkzkさんのレビュー
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砂のクロニクル 上
船戸与一
小学館
まさにハードボイルドです。
中東の民族問題というと、日本人からすると遠い国の事というイメージがあると思います。 しかし、この作品では日本人の主人公を中心に、これらの民族問題が描かれており、その為か、中東という地域に対する距離感がぐっと縮まった気がしました。 描写が的確で、読みながら映像を見ているかの様でした。おすすめです。
0投稿日: 2016.09.22
野火
大岡昇平
角川文庫
かなりシリアスな物語です。
人間の極限状態というか、本性というか、そんなものが垣間見えます。戦時中だからなのか、平時でも実は同じなのか、そんなことを考えさせられる作品でした。
1投稿日: 2016.09.22
高い城の男
フィリップ・K・ディック,浅倉久志
早川書房
単なる「もしも」の小説ではない!
読み方は人それぞれですが、この小説は単なる「もしも歴史が・・・」のSF小説ではないです。 2回読みましたが、2回目は1回目よりも面白かったです。良い作品だと思います。
0投稿日: 2016.05.04
ヴァリス〔新訳版〕
フィリップ・K・ディック,山形浩生
ハヤカワ文庫SF
かなり非日常的です。
読んでるうちに現実と妄想の区別がつかなくなるんじゃないかと思いました。 読書に現実逃避を求めている人にはおすすめです。 多少読みづらいですが。。
0投稿日: 2015.07.20
プリズンの満月
吉村昭
新潮社
戦後の雰囲気
戦後といえば東京裁判に目が行きがちですが、その後が知りたいと思って読んでみました。裁判後の日本の雰囲気と戦犯たちの生活や心の動き、世論の変化について、細かく描かれています。昭和史に興味ある方はぜひ。。
0投稿日: 2015.02.27
