
銀翼のイカロス
池井戸潤
ダイヤモンド社
半沢直樹シリーズ第四弾!
ロスジェネの逆襲から続く半沢直樹シリーズ第四弾!! 日本の代表的航空会社でありながら、奢り経営破綻寸前の航空会社再建を巡る半沢直樹の物語。 今回の敵はJA…破綻寸前の航空会社ではなく、国民の圧倒的指示で政権交代を果たした民s…進政党とそのタスクフォース。 政権与党…霞ヶ関の大臣というかつてない敵を相手に半沢直樹がどう立ちまわるのか。 そして銀行内の派閥争い、金融庁との対決・・・。今回も息もできないドキドキの展開が続きます。
2投稿日: 2014.08.02
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー,羽田詩津子
クリスティー文庫
叙述トリックの傑作
元々、葉桜の季節に君を想うということ辺りから叙述トリック作品を読み始めてハマったタイプの僕。 この作品は所謂「有名すぎて犯人・トリックを知ってしまっているが故に楽しめない」と言われているらしいですが 無知故に何も知らずに楽しめました。 流石、触れ込みに間違いなく非常にトリックを楽しめる作品です。 最近の叙述トリック作品は、トリックが複雑怪奇になっており正直読了後にインターネットでネタバレサイトをみて 解説を読まないと意味が分からない事も結構僕の中であるのですがこの作品のトリックは非常にシンプル、かつ 分かった瞬間にそういうことか!と唸らされます。 当時はフェアかアンフェアか。という大論争があったそうですがこれだけ叙述トリック系の作品があふれる昨今、 間違いなくフェアな作品です。後から読み返すと作中にヒントがぽつり、ぽつりと落ちています。
4投稿日: 2014.01.05
ダークゾーン(上)
貴志祐介
祥伝社文庫
情報非公開のゼロサムゲーム
冒頭、何の説明もなく異世界からスタートし戦いを強要される。 貴志祐介氏のクリムゾンの迷宮のようなスタート展開で繰り広げられるファンタジー。 まるで将棋のようなゲームで4勝をしなければ存在が消えてしまう(かもしれない)。 逆に4勝すれば無事に現実世界に帰れる(かもしれない) 全てが謎、ゲームが進む中で主人公も情報を得、同時に読者も情報を得ていく・・・。 深く考える作品ではなく、単純娯楽として面白い作品でした。
1投稿日: 2013.11.16
ロスジェネの逆襲
池井戸潤
ダイヤモンド社
「半沢直樹」の真骨頂
半沢直樹作品3作目にして最高峰の面白さ。 今回はドラマの最後で言い渡された証券会社への出向後の話。 それだけに、これまで以上に半沢vs東京中央銀行となっており 爽快感を感じます。
8投稿日: 2013.11.16
向日葵の咲かない夏
道尾秀介
新潮社
冒頭から感じる違和感の点が最後に線になる
ミステリーを読む人であれば冒頭から違和感を感じる作品。 冒頭から何の違和感もでてくる霊魂、転生の概念…。 この違和感は一体なんなのか、と考えながら読み進めるタイプのミステリーです。 話は暗く、陰鬱とした展開が続きますが最後のどんでん返しについてはゾクゾクするものがあります。 叙述トリック作品にハマって辿り着いた作品の一つですが葉桜〜、イニシエーション〜とはまた違った 趣で楽しめる作品。
1投稿日: 2013.11.16
