
会社は頭から腐る
冨山和彦
ダイヤモンド社
人はインセンティブの奴隷である
7年前くらいに前の会社を辞める時期に読んでて、最近買いなおしました。 十数年前に発刊された本なのに、本書で再三指摘されている内容に今も首がもげるくらい共感してしまうのは、本当に日本の組織は戦時中の大本営から本質的には進歩してないのではないかと思ってしまう。 といいつつもそろそろ若手でもなくなってきたので、指摘されるような行動をとらないように肝に命じたいと思うこの頃です。 弊社が傾いた際には是非とも共闘してみたいです。(生半可な覚悟では勤まらんでしょうけども…)
0投稿日: 2021.01.09
マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー,中竹竜二,樋口武志
英治出版
もっと要約してほしい…
本書が主張したい内容については価値があるし同意するところではあるけど、文章量に対して得られる有益な情報量が少なすぎる。
0投稿日: 2020.09.30
無限の果てに何があるか 現代数学への招待
足立恒雄
角川ソフィア文庫
「数学の目指すもの」が主題の印象
数学史的な側面も交えつつ、 数学の「立場」や「目指すもの」が何なのかを主題にしている印象です。 数学がなぜ「証明」だらけなのか、数学者の想いがわかるかも。 個人的には読み終えて良書だと感じました。 説明はわりと丁寧で、話題の順序的にも読みやすいと思います。 ただ、著者の意図にはおそらく反して、 つまずくと読み進めるのが辛くなるのはやはり数学の書籍という感じなので 数学に少しでもアレルギーがあるなら、あまりお薦めはできないです。 理系の高校生~大学生や、数学の教育関係の人に読んで欲しい内容。 数式はそこそこ出てきますが、数式やら証明を追うよりは、 数学的な概念・考え方が理解できるかどうかが この本を読むにあたっては重要と思います。 タイトルの「無限」に関しては、おおざっぱにいえば 無限に関わる概念(例えば自然数)を導入すると、 有限な世界の直感に反することがあって、哲学的な論争やら 色々な数学的なアプローチがとられてきた、という感じです。 この本の「現代数学」がどこまでを指すかについては目次を見るのが良いかと。 数学関係の読み物をそこそこ読んでいる身からは 知識的には既知の内容も多かったですが ・非ユークリッド幾何の具体的なモデル例 ・集合論の構築(分出公理でラッセルのパラドックスを回避) は初めて知ったので、数学史ものよりかは数学の中身に寄った内容かと思います。 ただ、全般的に証明はあえて細かく書かかれてないので 例えばゲーデルの不完全性定理だけもっと詳しく知りたい というのであれば、そこだけに絞った本(数学ガールとか)を 読むなど目的に応じて補うのが良さそう。
0投稿日: 2019.01.08
