
路地裏のほたる食堂
大沼紀子
講談社タイガ
勘違いでした。
題名が「最後の晩御飯」を連想させられるので、何の予備知識も無いまま購読してしまった。 全く毛色の違うもので残念でした。 この手のストーリーは読み終えた後、何の感情も湧かない(私には)。 作品を否定してる訳でないです。好みの問題です。 推理小説、サスペンス物の、お好きな方にはオススメかも!
0投稿日: 2016.12.25
オリンピックの身代金(下)
奥田英朗
講談社文庫
東京オリンピック当時、10歳でした!
東京オリンピック開会式、テレビで見て感動した事を覚えてます。 その成功の裏に多くの低所得現場労働者が犠牲を強いられていたなど、当時は考えもしなかった。 深刻な問題提起をしながら、関わった人々のそれぞれの立場でストーリーが展開していき、全ての登場人物が主人公として描かれ、それぞれの立場に正義がある…、非常に考えさせられる。 「沈黙の町で」でも登場人物の数だけ正義がある描き方は同様で、奥田英郎作品の面白さの所以だと思う。
0投稿日: 2016.08.27
沈黙の町で
奥田英朗
朝日文庫
白黒は簡単に判断すべきでない事を痛感した。
社会問題にもなっているいじめ、あるいは自殺事件を、多面からとらえて立場による考え方の違いがそれぞれ納得出来るように展開していき非常に面白かった。物事は現象だけで真理を知ることは出来ない。 教えられた気がします。
0投稿日: 2016.08.09
マドンナ
奥田英朗
講談社文庫
熟年男性の気持ちを知っている!
軽過ぎもせず、重た過ぎもしない短編小説集で、ちょっと時間つぶしするのに丁度良い! 「パティオ」は現役引退後の熟年男性をテーマに取り上げているが、私の考え方や行動と重複していて、共感を覚えた。
0投稿日: 2016.07.10
イン・ザ・プール
奥田英朗
文春文庫
期待ハズレ
この作品の前に、サウスバウンドを読み非常に面白かったので、期待して読みました。同じ作家の作品とは思えないほどつまらなかった。少年漫画誌にありそうな軽いと言うか、薄っぺらいストーリー。時間と金の無駄遣いでした。
0投稿日: 2015.12.22
サウスバウンド
奥田英朗
講談社文庫
オヤジ、まさに豪放磊落、快刀乱麻の大活躍!
後半、西表島に行ってからの展開が面白い! 何度も腹を抱えて笑ってしまった。 素晴らしい両親と暖かい周りの人々に囲まれ二郎君はどの様に成長していくのか?続編が望まれます。
0投稿日: 2015.11.19
珈琲屋の人々
池永陽
双葉文庫
珈琲を飲みたくなります
私の学生時代は、喫茶店全盛期でした。デートの待ち合わせや友人達と集まる時も、一人で読書する時も、必ずと言って良いほど喫茶店を利用しました。そのせいか、読み始めて直ぐ懐かしさを感じました。 胸に様々な痛みを抱えた人々が珈琲を味わう一時、安らぎを覚え、マスターに気を許して、胸の内を明かしてしまう。こんな喫茶店が身近に在れば良いですね。 今のスタバはどうも苦手です。昔ながらの喫茶店が復活したら、私達シルバー世代の利用が増えると思います。
1投稿日: 2015.09.28
ハゲタカ4 グリード(下)
真山仁
講談社文庫
シリーズ中一番です!
ハゲタカシリーズはお気に入りの一つですが、「グリード」はその中でも一番面白かった!企業買収の駆引きは全シリーズ通じてワクワクしながら読み耽ってしまいますが、今回は鷲津とリンの会話のシーンも多く、リンの可愛らしさが素敵です。頭が切れて、己れを持っていて、甘えん坊で、じゃじゃ馬。理想の女性です。こんな女性に惚れられる鷲津は、大した男です。羨ましい!
0投稿日: 2015.08.10
コラプティオ
真山仁
文春文庫
安倍内閣とダブります。
元々は理想を持って臨んでいたはずが、ちょっとしたきっかけで独善的に盲進してしまう。私達は力強い指導者に魅力を感じがちですが、それがいかに危険を孕んでいることか…。考えさせられました。
0投稿日: 2015.07.15
イニシエーション・ラブ
乾くるみ
文春文庫
これって、現実にあることでは…?
夕樹君、もしマユちゃんと結婚することになったら一生「たっくん」と、呼ばれ続けるのかな? 最後まで読むと、皮肉な笑いが込み上げてきます。 若い人には、恋愛の教本としてオススメです。 最後に一言、本当に男って単純なバカだよね!
0投稿日: 2015.07.11
