
聲の形(7)
大今良時
週刊少年マガジン
大人になるとみんなしまい込んでしまう、むき出しの気持ちが眩しい
この主人公は過去に大きな失敗をしてしまい、ずっとそれを清算できずにいました。 主人公に限らず、この漫画の登場人物たちのやることはいつもどこかしらうまくいきません。 「がんばったのに」「そんなつもりじゃなかったのに」 自分も口には出さないけどそんなことばかりだという人も多いのではないでしょうか。 それでも、みんな傷だらけになりながらも、どうにか顔を上げて前に進めるようになってきたようです。
4投稿日: 2014.12.19
バッテリー
あさのあつこ
角川文庫
まっすぐな、ただただまっすぐな
自分の力だけを信じて自分がやりたいことだけをやりたい、 大してぱっとしない大人が「将来のためにはそれだけではダメだ」などと 分かったような言葉を吐いてくるのが鬱陶しい。 主人公、原田巧ほどの才能はなくても、誰しもそんな時期があったはず。 巧は決して賢くはないけれど、そのまっすぐさが今の自分にはまぶしい。
1投稿日: 2014.04.29
戦略の経営学
高橋琢磨
ダイヤモンド社
「分かりやすい」戦略論から身を守るための実践的戦略論
ビジネスを成功させるためにはコストで勝つか差別化するかのどちらかしかないという ポーターの競争戦略論は直感的に分かりやすく、しかもアップルやサムソンといった 誰もが認める成功者に便乗したような形で語られることが多いため暴力的な説得力があり、 思わず飛びつきたくなるものです。 この「分かりやすい」戦略論はどこかの企業の悪口を言うには最適ですがが、 いざ自分たちのビジネスに適用しようとすると「うまくはまらない」と 感じる人が多いのではないでしょうか。 この本では経営戦略の論理は経営環境に左右されるという立場のもと、 ポーターの競争戦略論では説明できない様々な要素を取りあげ、 成功失敗取り混ぜた豊富な具体例を挙げながらそれらに対応するヒントを提供してくれています。 おそらくこの本から学べることは人によって様々でしょう。 もしかしたらまさにこれだという戦略に出会えるかもしれませんし、 自分が取っていた戦略がいかなるものだったのか整理できるかもしれません。 電子書籍としては少々高価ではありますが、 繰り返し読む価値がある、間違いなくおすすめできる本です。
2投稿日: 2013.09.27
トヨタ生産方式 初めて明かされる改善の真実
佐藤光俊
扶桑社
体育会系だなあ
著者が実際に経験した改善のエピソードが収録されています。 大野耐一氏の人となりが知りたいという人や、 整理された理屈よりも苦労話や武勇伝を聞くと元気が出てくるタイプの人におすすめします。 実体験ならではの臨場感はありますが、古い話が中心ですので 具体的なノウハウを得たい人には向かないと思います。
0投稿日: 2013.09.27
いとしのムーコ(1)
みずしな孝之
イブニング
誰も傷つけない笑い
ムーコとこまつさんのちょっとした勘違いと失敗の日々。 眉をひそめたムーコがかわいい。 どぎつい笑いに疲れた人にもおすすめです。 ただ、表紙を合わせても111ページしかないので ちょっと割高に感じてしまうかもしれません。
3投稿日: 2013.09.24
Dr.スランプ 1
鳥山明
週刊少年ジャンプ
次から次へと魅力的なキャラクターが登場します
次から次へと魅力的なキャラクターが登場してはあっさりと出てこなくなり、 読んでいるこちらがもったいないような気がしてしまいます。 週刊誌でこれほど中身の濃い漫画はそうないんじゃないでしょうか。 ドラゴンボールとはまた違った面白さ、すごさがあります。
0投稿日: 2013.09.24
空飛ぶ広報室
有川浩
幻冬舎文庫
ふたりの成長
ブルーインパルスに乗る夢を絶たれて広報室勤務となった航空自衛官と、 報道記者から左遷され航空自衛隊に渋々密着取材することになった、 自衛隊のことを何も知らない情報局ディレクターが共に成長していく物語。 ドラマよりも恋愛要素が薄めで人の成長に焦点が当たっています。
0投稿日: 2013.09.24
