真実ではないことが、みんなの発言やマスコミの報道でさも真相かのように作られ伝えられていく… そんな怖さを感じました。 後半についている、関連資料も面白かった!!

辻村深月さんの本は初めて読んだのですが、３編とも読み終わったあと温かい気持ちになり、この主人公たちの先の話がもっと読みたいなと思う作品でした。また３つの話が無関係でなく、少しずつ繋がる場面が出てくるのも嬉しかったです。特に３つ目の話と最初の話の関連性が明らかになった時、なんだかジーンとしてしまいました。

主人公と彼とのやり取りにキュンとしながら、一気に読んでしまいました。幸せな気持ち、悲しい気持ちなど、色々な気持ちが感じられる１冊です。載っている草花の料理方法も詳しくて、一度作ってみたいと思いました。

一つずつのショートストーリーが少しずつ繋がっていて、気付かないところでの、小さな出会いを感じました。こんな出会いがあると、電車に乗るのも楽しくなるのでしょう。 小さな出会いも大切にしていきたいですね。

別れの話なのに読んだあと心が温かくなる、そんな話でした。読み終わったあとに、ぜひタイトルの意味を考えてもらいたいです。