何度読み返してもニヤニヤが抑えられない。 家で読んでると「パパが何か微笑んでる～気持ち悪い～」と娘に言われてしまう始末。 至福の時間です。

やっとというか、出版社さんがようやく考えを改めてくれたようで目次ページやカバーを取った表紙のマンガが収録されるようになりました。以前の巻もアップデートというような形で付加してもらえるとグッと出版社さんの株が上がると思うのですが。

程よい読みやすさ、程よい話の重さ、立っているキャラ、素晴らしいカバーイラスト。 このカテゴリの作品がみんなこのレベルなら、もっとラノベ業界自体が見直されていいのではないかと思う。 どこをとっても「本格」と呼べるような部分はないのだが、それも含めてよくバランスが計算された作品である。

中坊の頃に、兄が買っていたこの単行本を本当に何度も何度も読みふけりました。「こんなに暗い話だったっけ？」と思うほど重いテーマに満ち満ちていますが、少女マンガというよりちょっとした文学作品だと思って読むと違和感がないかもしれません。大人になった今読んでも鑑賞に堪えるどころかいろいろ考えさせられる名作だと思います。