
九重家献立暦
白川紺子
講談社タイガ
優しいな〜
白川さんらしい美しい文章、風景、心情、そして美味しそうな飯テロ。全てが面白かった。 優しくて暖かいが、切ない家族物語。強引な所もなく、スっと心に入ってくる素敵な物語。 ファンタジーだけでなくこういう作品も書かれるんだなーと感激した。
0投稿日: 2020.10.15
あやかし蔵の管理人2
朝比奈和,neyagi
アルファポリス文庫
素直に面白い
両親が海外に暮らす蒼真は結月という作家の屋敷に居候している。屋敷にはたくさんの妖怪が出入りしている。この生活に慣れてきた蒼真の高校生活最初の夏休みの出来事が描かれている。成長していく蒼真が微笑ましい。蒼真や妖怪達の活躍が面白い。この手の話にありがちな強引さもなく丁寧な描写、暖かい文章、迫力があるアクションシーンととても楽しめた。 続編を求む。
0投稿日: 2019.05.12
京都寺町三条のホームズ : 11 あの頃の想いと優しい夏休み
望月麻衣
双葉文庫
綺麗事
相変わらずの綺麗事が並んでいる。少女漫画に出て来そうな都合の良い話ばかり。恋愛話も多くなり過ぎだし。巻が進むごとにつまらなくなってきている。デレデレいちゃいちゃする清貴が残念でならない。中高生が憧れる恋愛パターンなのかもしれないけど、せっかくの良い話の中に挟み込んでくるのでシラケる。 ずっと読んでるから買ったけど。あーあ。ビシバシっと謎解きして欲しかったな。
0投稿日: 2019.02.23
図書室のキリギリス
竹内真
双葉文庫
少し残念
本や物に触ると残された思念がわかる女性が高校の司書に就き、軽い軽い謎を解きつつ成長する話。思念がわかるといっても、その能力で何かしら凄いことをやる訳では無い。たくさんの本が出てきてそこは楽しい。しかし、テーマが段々ぼやけてきて盛り上がりが無く何が言いたかったのかがわからなかった。少し残念。好みがわかれそう。
0投稿日: 2019.02.16
後宮の烏2
白川紺子,香魚子
集英社オレンジ文庫
美しい
シリーズ二作目。今作もため息が出るくらい美しい。事件の解決の仕方も面白かった。美しい風景などの描写、登場人物の心情表現の細やかさ、アクションシーンの迫力、事件の顛末の描写、本当に素晴らしい。主人公の寿雪と皇帝が益々魅力的になり関係性も深みが増してきた。今回のメインの事件はなかなかおどろおどろしいのだが、寿雪の正体に迫る物だけにワクワクした。すぐにでも続きが読みたい。
0投稿日: 2019.02.16
こんにちは刑事ちゃん
藤崎翔
中公文庫
面白い
「神様の裏の顔」「殺意の対談」を読み面白くてこちらの作品も読んだ。殉職した刑事が部下の赤ちゃんに生まれ変わり事件を解決するのだが、それぞれの話も面白く、伏線回収も素晴らしかった。他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2019.02.02
殺意の対談
藤崎翔
角川文庫
藤崎スタイル恐るべし
雑誌の対談での出演者の発言と心の声で話が進んでいく。読み進めるうちに、別々の対談の関係者が複雑に繋がっていることがわかってくる。ややこしいので出来るだけ一気読みがオススメ。相関図とか書いて読み進めると便利かもしれない。どんでん返しまで度々驚かされる。面白い!
0投稿日: 2019.02.02
神様の裏の顔
藤崎翔
角川文庫
すごーい
面白い!人望厚い元教師のお通夜の席での話。一人称の語り手が次々にバトンタッチして物語が進む。それぞれが故人の思い出を語っていくのだが、いつの間にか話が繋がっていく。え?そこがそうなるわけ?え?ここはそういう事かー、と思っていると「そうなの!?」と度々驚かされる。テンポが良くて一気に読める。
0投稿日: 2019.02.02
幽落町おばけ駄菓子屋
蒼月海里
角川ホラー文庫
失敗した
あまりにもご都合主義過ぎて、呆れた。レビューに騙された。すごくイライラする主人公に、都合良くあれこれ出来る駄菓子屋の主人。とにかく強引に話しを持っていくので呆れる。二話で読むのやめた。
0投稿日: 2019.01.14
後宮の烏
白川紺子,香魚子
集英社オレンジ文庫
面白い!
久しぶりに当たりの小説に出会った。名前などの漢字はとても難しいが、話のテンポがよく、内容も惹き込まれた。例えば「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」や「陰陽師」などが好きな人にはピッタリだと思う。是非続編を望みます。 (難解な名前は記号だと思って読んだ笑)
0投稿日: 2018.11.17
