
くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~
崎谷はるひ
ダリア文庫e
やっぱり名前呼ばれるのは大事!
バタフライシリーズのノベル版でホストクラブオーナーの王将と、コミックスに少し顔だす千晶のお話しです。 溢れんばかりにぶれない愛を注ぐのに、言葉の足りない王将(将嗣)と、頑固な迄に無自覚な千晶の拗れまくった歳月を思うと、読んでいて心がヒリついてしまいますが、大人の複雑さを見せながら、実はとても単純な二人の想いに、じわじわと引き込まれました。 執拗に呼び名にこだわるところが、すごく好きです。 コミックスのシリーズも合わせて読むと、ちょっと不器用な男達へのいとおしさ倍増です。
0投稿日: 2016.02.02
聖なる黒夜(上)
柴田よしき
KADOKAWA
ミステリーだけど、中味の濃~い大人BLとしても
読み終わったばかりで若干心拍数が上がってます。練の気持ちにどんどん引き込まれて最後まで一気にページをめくりました。 殺人事件を通して、人間の複雑な男女に限らない愛憎がとても判りやすく丁寧に書かれている。そんな印象です。 ほかのシリーズは知らずにこちらを読んだので、二人の出ているほかのシリーズを早く読みたいです!! 巻末の短編は、本編読了後に読むと事件解決で高ぶった気持ちを優しくなだめてくれるデザートのようで、収録されていてうれしかったですね。
1投稿日: 2015.05.16聖夜 -榎田尤利作品集-
榎田尤利
聖夜 -榎田尤利作品集-
榎田尤利
SHY NOVELS
辛くても、寒くても、あったかくても、時は流れる
高校生の時から別れて、出会って、別れて....繰り返す中で二人はその都度、少ない選択肢の中でその時の自分に出来ることを選んで行く。最後に残ったのは一番大切なもの。 じっくりと染みるような優しさに充足感が湧きます。 方言混じりの会話も温かく、寒い北国でも、暖かい南国でも、みんな生きてるなぁ生活してるんだよねぇと実感が湧きます。 「一緒にいる」ただそれだけのコトが思いのほかムズカシイ。
2投稿日: 2015.04.27
イノサン 1
坂本眞一
週刊ヤングジャンプ
生きているものにだけ死は与えられる
グロテスクでありながら、画面は常に美しい。革命を目前に控えた混沌とした空気が匂いたつようです。 人は生きていてやがて朽ち果てるのだということを再認識しました。 国王の命により罪人のみを手に架けると言う死刑執行人の職命が、それがある意味見せかけの崇高さとわかっていながら支えとしている姿が美しくも悲しい。 フランス革命に対する理解を更に深める助けになりました。
2投稿日: 2015.04.16
口入屋兇次 1
岡田屋鉄蔵
グランドジャンプPREMIUM
姿形が美しいです。
楽しかった!最後は気持ちがスッとします。 筋立てとしては必殺仕事人的であの辺の時代劇がお好きな方は是非。 お絹の気持ちにしっかり寄り添い、丁寧に裏をとる仕事っぷりも心惹かれますが、岡田屋先生の描く着物姿と動きがとてもとても素敵です。
2投稿日: 2015.02.19それでも、やさしい恋をする
ヨネダコウ
それでも、やさしい恋をする
ヨネダコウ
HertZ&CRAFT
打算だって、恋のうち...だと思う
「どうしても触れたくない」のスピンオ、またまたきゅんとしますね。 大人らしく打算的なことしながらも、その動機はめちゃくちゃ純なとこがかわいくて!!
0投稿日: 2014.11.12どうしても触れたくない
ヨネダコウ
どうしても触れたくない
ヨネダコウ
HertZ&CRAFT
好きな人にやさしくしたくなる
せつなくて、きゅんってして、じんわり涙が出ちゃいました。 なんか気になる から始まって、相手の過去にも自分の過去にも捕らわれて口に出せなくて、なかなか好きって伝えない!わがまま言わない(いや、言えない?)大人な距離感が素敵です。 男の人にとっての家族の重さみたいな部分も、良く出てます。 最後の嫉妬深い外川さん、かわいいし!
2投稿日: 2014.11.01イキすぎフレンドシップ
さがの
イキすぎフレンドシップ
さがの
drap
友達だと思ってたけど、好きだった!
某BLサイト見ていたらメッチャ広告出てたので気になって読んじゃいました。良かったです。 ストーリーも男としての葛藤はあるけど重くなりすぎず、サクサク楽しめました。 絵柄も好きですね、ちゃんとエロで! 南が過去を振り返りつつ自分の想いを口にするところはキュンとなりました。 後、西門が思いのほか策士?というかブラック?というか面白いキャラですね。
5投稿日: 2014.09.24WORK in
鈴木ツタ
WORK in
鈴木ツタ
drap
寂しくて人恋しい時に読みたいです。
さみしい時は人恋しくて、すぐに恋したくなる。誰かを好きになっちゃう! とても共感出来ました。 お互いに気持ちが伝わるまでの、なんとも大人らしいぎこちなさがたまりません。 3番目から始まる、子持ちのタバコ屋の男を好きになっちゃう大道具さんのお話がすごく好きです。
1投稿日: 2014.07.23
神去なあなあ日常
三浦しをん
読楽
神さまを信じられる暮らし
山の暮らしは、子供も若者も年寄りも、善くも悪くも、み~んなに見守られている。 読み進むうちに神去村のぬくもりが染みてくる、森林浴みたいな気持ちよさでした。 三浦さんの書く飾り過ぎない言葉が毎日続く『日常』に良く似合っていると思います。
2投稿日: 2014.06.09
