主人公が願ったことなんてどんなに些細なことも何一つ叶ったことがないのだろう。もう些細な感情の波すら立たなくなってしまうのではないか、それを望んでしまっているんじゃないかとすら感じるほどで、見ていて痛々しい。 少しずつ、力になってくれようとする人がいることや主人公や周りの状況が垣間見える描写が出てきたが、これまでの変化はすべて主人公にとって良いことだったためしがないので、一切気が抜けない。 どんな形でもいいから救われてほしい。

ありがちな学校行事ごとの目立つ演出を用いることなく、かといって淡々としすぎないありえたかもしれない学生生活が描かれた作品。 無自覚イチャイチャが見たい人にはお勧め。

これまでで一番好き。これまでで一番男らしい森司ｗ それにしても板垣いい子だわ～。レギュラーとまではいかずとも準レギュラー的に今後も出てきてほしいな～。 タイトルに書いた「食べものの好き嫌いが多い人は人間の好き嫌いも多い」は話の本筋には関係ないけど、なるほどなと思った一文。

いじめの加害者、被害者、傍観者の三者、それそれの異常性にまつわる話。 物語は終始、傍観者の視点で描かれているわけだけれども、彼女自身がかなりの異常者だからこその物語ですね。 個人的には、加害者から一転、被害者へとなり、そして復讐者となった彼もなかなか異常なんじゃないかと感じた。 直人は復讐のために、リスクの大きな賭けをするわけだけれども、そこまでやるならもっと他の方法があるだろ！と。 まあ、作品中にまともなやつ一人もいないんですけどね・・・。 なかなか陰鬱にさせる話ですが、人との関わり方とか、普通ってなんだろうとか、そんなことを考えさせられる作品でした。

依頼を受けた主人公は精力的に調査を進めていく。 調査が進むにつれ、依頼の背景と「結末のない物語」との関連性が見えてくる。 見どころは、主人公の求めたものは何か。そしてそれが得られたのか。というところだと思います。