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犬のつちふまずさんのレビュー
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  • スロウハイツの神様(下)

    スロウハイツの神様(下)

    辻村深月

    講談社文庫

    石が転げ落ちるように・・・

    最後の最後にグレーだったものが明らかになっていきます。 それはもう読み進めるのが楽しくて楽しくて。 石が転げ落ちるように展開していきます。 (あまりに夢中になりすぎて地下鉄を乗り過ごしてしまいました・・・)

    2
    投稿日: 2015.05.02
  • スロウハイツの神様(上)

    スロウハイツの神様(上)

    辻村深月

    講談社文庫

    全ては最終章のために

    煌めきはあっても実力がない若者たちの日々を綴った作品です。 若者たちの不器用さがひしひしと伝わってきます。 殺人もミステリーもありませんが、必ず下巻の最後まで読んでいただきたいです。 (下巻も含めると★★★★★です)

    1
    投稿日: 2015.05.02
  • 塩の街

    塩の街

    有川浩

    角川文庫

    冒頭の1話だけでも読む価値あり!!

    冒頭の1話は特にお気に入りです。(冒頭の1話を除くと★★★★です。) 恐ろしい塩の世界を堪能してみてはいかがでしょうか? なお、有川浩さんの自衛隊3部作、『空の中』『海の底』は全くつながりはありません。 順番なども気にせず読んでいただいて大丈夫です。(私は3部作だと思い、なかなか手が出せませんでしたので・・・)

    2
    投稿日: 2015.04.24
  • ふちなしのかがみ

    ふちなしのかがみ

    辻村深月

    角川文庫

    現実との境界

    誰もが子供のころに一度は経験した『幽霊』や『いけないこと』などを題材にした短編集です。いつもの辻村作品とは一味違ったサスペンスより怖い(ホラー)作品集となっています。怖い話好きで短編好きな方にはお勧めです。(ちなみに私は怖い話嫌いの長編好きです・・・。) 特に気に入ったのは『踊り場の花子』と『八月の天変地異』と『あとがき』です。 辻村さんの作品はサスペンス的なものが多いのですが、サスペンスとはちょっと違うと感じていました。この作品を読んで『サスペンスよりも怖い』に近いのだと気づかされました。辻村さん好きな方にもお勧めです。すぐ読み終わっちゃいますけどね・・・。

    0
    投稿日: 2014.03.22
  • 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)

    図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)

    有川浩

    角川文庫

    図書館戦争の世界をより深く

    図書館戦争の続編第二巻です。 今回は小牧、柴崎、手塚といった前巻では脇役(?)だったキャラクターに焦点を当てた内容となっています。中でも小牧の話が特に気に入りました。この話だけで長編として書いてほしかったです。 笠原の話が少なかったためか、ドンパチが少なかったためか、前巻よりも大人向けとなっており、子供(?)には難しいかもしれません。 また完全に前巻の続きとなっているため、この巻だけでは図書館戦争の世界を堪能するのは難しいと思います。(そのため★★★★としました。) 前巻が気に入った方にはお勧めです。

    0
    投稿日: 2013.11.24
  • 硝子のハンマー

    硝子のハンマー

    貴志祐介

    角川文庫

    謎解き推理小説の決定版

    密室殺人のトリックを暴く、謎解き推理小説です。 トリックもそうですが、犯行から調査、キャラクタの心理に至るまで緻密に描かれている素晴らしい作品です。謎解き推理小説が好きな方はもちろんですが、そうでない方にもお勧めできる一冊です。

    26
    投稿日: 2013.09.29
  • 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    有川浩

    角川文庫

    大人から子供まで楽しめるエンターテイメント大作

    本をめぐりドンパチが繰り広げられるエンターテイメント作品です。 次から次へと事件(?)が起こり、全く飽きさせません。 男性の方は必ず楽しめる一冊だと思います。 また、この作品は新人図書館員の訓練から職務の日々を綴った内容のため、日々の仕事に疲れた公務員の方、就職や進路の方向性が見えない学生さんなど、気分転換にはうってつけでだと思います。 図書館戦争の世界を存分に楽しみましょう。

    3
    投稿日: 2013.09.29
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    辻村深月

    講談社文庫

    サスペンスを疑似体験できる一冊

    タイトルからは想像しにくいのですが、身近で起こった殺人事件に主人公がかかわっていくサスペンス作品です。 個人的には★★★★★なのですが、謎解き推理サスペンスではなく、事件の真相、友人の行方を人を通じて調べていくものです。素晴らしい文章により、リアルに人の醜い部分も表現しています。そのような作品が苦手な方にはあまりお勧めできないと思い★★★としました。 作者の文才により身近で起こった殺人事件、主人公の心の葛藤を疑似体験できる一冊だと思います。 辻村ワールド炸裂!!

    3
    投稿日: 2013.09.29
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

    十角館の殺人〈新装改訂版〉

    綾辻行人

    講談社文庫

    一種の発明。

    内容は別としてトリックのためだけにでも読むべき一冊です。 (お勧め度:★★★★★、面白さ:★★★) 小説にしかできない究極のトリックがあなたも想像力を豊かにすること間違いなし!! いやー、こんなこと思いつくんですねー。綾辻行仁天才。 ちょっと長いですが、必ず最後まで読んでください。

    1
    投稿日: 2013.09.27
  • ぼくのメジャースプーン

    ぼくのメジャースプーン

    辻村深月

    講談社文庫

    お父さん、お母さんにおすすめの感動作

    愛とはなにか?罰とはなにか?を辻村深月が描く感動作。 若いころに読んでいたら違ったかもしれませんが、今の私には感動作でした。 あらすじでは超能力者が登場するSF小説のように思われるかもしれませんが だれもが共感できる少年の苦悩の日々を描いたサスペンスあり、感動ありの内容です。 (私が勝手に号泣しただけかもしれませんが・・・) たまに小説でも読んでみようかな?という方にも文句なくおすすめできる一冊です。 辻村ワールド炸裂。

    1
    投稿日: 2013.09.27