青森公爵領を舞台にした打ち切りたい出版社（神）とそれにあらがう主人公達の物語。

ただ、表紙やキャラクター紹介に出てくる幼児状態は、ストーリーのうち四分の一程度しかないのでそこがちょっと残念かな。

主人公はもふもふで、（最初は）ちびっちゃくて、すごくかわいいです。 一人のキャラをのぞいて、ストーリーそのものも悪くないです。 ただ、相手役が凄く気持ち悪いのが凄く残念です。 しかも、最後の方はほだされてしまってますし。

構成作家によるあまりにもひどい改悪により、ストーリーの根幹に関わる部分を大幅に改悪されているため、原作（ウェブ、単行本）をお読みの方からすると、あまりにもひどすぎるレベルです。 原作をお読みにならない人や改悪好き（いるのかな？）な人以外はおすすめできません。

誤字が多すぎるので、担当編集者というか担当校正者の質が悪いのかわかりませんけどね。

原作も読んでるので、ストーリー展開自体には、不満はないですが、とにかく絵がひどい。 原作の挿し絵の方の絵のかわいさをいっさい引き継げておらず、全体的に、顔の描写に違和感を感じます。 たしかに、キャラクターデザイン自体は、参考にされたんだろうとは思いますが、劣化しまくりで、違和感がえげつないです。

ストーリのひどさもさることながら、えがかなりひどい作品です。 まず、ほとんどの絵で目が死んでいるか目がコピペで、手を抜き放題。 そして、キャラのかき分け力が皆無なため、とくに女性キャラは髪型以外すべて同じ顔です。 さらに、体系まで同じ為、極端に言えば、服と鬘を付け替えた一人の役者が全部演じてるようなものです。

ただ、正直なところ、子作り描写は書く必要ないんじゃないかなぁと思います。

わたしは、セシル君派なので、とくに、そう思うのかもしれませんが。 紳士な殿下やセシル君に比べ、特に、この巻に入ってから、ジルのゲスさ加減やストーカー気質が正直言って、見ててうんざりするくらいです。 ストーリー的には、ジルがメインで進んでいくんだろうなぁと思いますが、セシルくんとの話が好みですり ルビィくんの見る目の高さが、ある意味びっくりです。 （ジルの悪質さをみぬき、セシル君の優しさをきちんと見抜いてますし）

作品自体は、とてもおもしろい作品なので、おすすめできます。 ただ、当面は、作者の方が産休中なので、次巻がでるのは、だいぶ先だと思います。 とても残念なのは、実写ドラマ化という、最悪なことが起きたことです。 なんちゃって役者のコスプレイヤーが演じる実写ドラマに見る価値を感じないので、すごく残念です。（わたしは、原作のあるドラマは大嫌いです。9割以上の作品で、原作破壊するので）